K
~♪
K
ワコ~
K
かわいいワコ~
K
可哀想なワコ~
K
らん~♪
K
らん~♪
K
さぁ
K
朝ごはんだ
K
お食べ
K
ワコ~
ワコ
いらない
ワコ
考えたの
ワコ
じわり死ぬのなら
ワコ
餓死するって
ワコ
だから
ワコ
食事はいらない
K
餓死ね……
K
悪くない
K
けど
K
ダメだ
K
死に方は
K
僕が考える
K
だから
K
ご飯はちゃんと食べなきゃだめよ
ワコ
毒でも盛ってるの?
ワコ
少しの毒でじっくり殺すわけ?
K
先走っちゃダメだよ
K
ワコ
K
その手はもう別の子につかっちゃったんだ
K
ほら
K
昨日話した子
K
覚えているよね?
ワコ
ハルナ……
K
さすがワコ
K
ちゃんと僕の話を聞いていてくれた
K
きみにご褒美をあげよう
ワコ
ならお願い
ワコ
手首が痛いから
ワコ
結束バンド外してほしい
K
ダメだ
K
元気なうちは
K
外さないことにしている
ワコ
これじゃトイレにいきにくいし
K
そのうち
K
トイレもいけなくなるかもね
K
あハハハハッ
ワコ
……
K
褒美は……
K
食事は僕が食べさせてあげるよ
ワコ
キモい
ワコ
自分で食べるからいい
K
黙れ!
K
その口を縫い付けるだなんて
K
いとも容易い
K
僕を誰だと思っている?
ワコ
……
K
さぁ
K
誰だ!
K
言え
K
言わなきゃ
K
手術してやる
K
さぁ言え
Kは乱暴に顎をつかみワコの顔を上に向けさせた。
ワコ
いや
ワコ
近づかないで
今にもキスされそうなほど近い。
ワコ
わ
ワコ
わかった
ワコ
言う
ワコ
天童大学の外科医だわ
K
ただの外科医か?
ワコ
脳外科
K
そうだ
K
それも手術の腕は超一流、一年先まで予約がとれない
K
名医だ
K
ワコはそんな男に愛されたんだ
K
これは、すごいことなんだよ
K
その僕が君の世話をしている
K
さぁ
K
口を開けてごらん
Kは優しげな表情でワコを見つめると、
スプーンをむりやり口の中に押し込んだ。
K
いい子だからさぁお食べ
つづく