孤児院出身の私達は変な人達の家族になる【参加型ストーリー】

ルールは超絶シンプル 鬼はりうらさんと初兎さんの2人 捕まったらもちろんOUTだけど鬼ごっこを知らない他の兄弟にバレてもOUT 逃げ切れたらプリン

ブーブーブー

ガサガサ...

蒼翔ー！待てー！

待てって言われて止まるバカはいませーん！

聞こえた

こちらに進んでくる忍び足が

急いでタンスの中にあった小さな隙間に隠れ、息を殺す

しばらくすると部屋のふすまが開き誰かが中に入ってきた

りうらさんは蒼翔と追いかけっこしてたし多分初兎さんだろう

そう言い残し初兎さんはすぐ出ていった

でも、タンスからは出ない

いや、出られないって方が正しいか

やっぱ、体に染み付いた習慣はあの時のまんまになってるんだな...合図があるまで出ちゃダメだって

ブーブーブー

突然天寧の声が途切れ沈黙が広がる

ごめんなさい

ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい

天寧の様子が明らかに変だ

何も無いのに....さっきまで何もなかったのに今彼女は謝り倒している

明らかに声が震えており何かに怯えているようだった

止めなきゃ....今止めなきゃ...

またあの時と同じことになる

ごめんなさ...

声が途切れると同時に何かが倒れる音が聞こえた

天寧!?おい、しっかりしろ！

聞こえてきたのは...引越しの日に私たちを変な人から助けてくれた声

3人がほぼ同時に電話を切った

考えなくてもわかる。みんな倉庫に向かって走って行ったことぐらい

私も行かなきゃ....!なのに...

動かなきゃ...天寧の所にいますぐ行かなきゃなのに

動かない...無理に行こうとしたら呼吸が出来なくなる

こんなに弱いの....!