主
主
主
主
主
⚠注意⚠ 現実乖離表現多数 ご本人様とは全く関係ありません
主
大森家
もとき
何もしない日々が続く 外に出る用事もない 誰かに会う必要もない 必然的に、家に籠もる
もとき
もとき
もとき
数日前にネットニュースを飾った ある記事を思い出す
Mrs.GREENAPPLE ギター、キーボードでの新曲投稿 再始動への一歩か
こう綴られていた
ネット上は歓喜の声に満ちる 「みんな帰ってくるのかな」 「楽しみにしてます!」 「早く3人の音楽が聞きたい」
温かな声、喜びの声、応援の声
それら全てが
苦しかった
作詞作曲:大森元貴
今までの形が崩れる
大森元貴としてできていたこと 今はもうできなくなってしまった。
だから期待は重い
不甲斐なさを今でも感じる
そっとしておいてほしかった、 忘れて欲しかった。
…涙が、頬を伝う。 何かを訴えて、消える。 名前のつけられない感情、 言葉にならないそれは涙となって溢れた
ふと、視線を時計にやる
時計の針達は追いかけっこを終え 真上を指しピタリと止まっていた
いつの間にか頬を伝い顎まで濡らした涙を乱雑に拭う 袖で擦った目は少しひりつく
もとき
もとき
もとき
呟いた声を拾う者は居ない。
乾いた空気が揺れ、部屋は深い闇に包まれた
一方その頃藤澤家では
ひろぱ
りょうちゃん
ひろぱ
りょうちゃん
りょうちゃん
楽曲発表が行われ数日が経つ
何の連絡もない事に不安を覚えると共に 形のない違和感を抱く
ひろぱ
りょうちゃん
りょうちゃん
こちらの部屋にも呟きが落ちる
不安そうな顔が2つ並ぶ 漠然とした不安が彼らを襲ったていた
ネットニュースの記事が流れ早数週間
外に出ない、人に会わないという生活は変わらないが、少しずつ体力をつけ、健康的な体を手に入れていた
もとき
もとき
もとき
もとき
小さく微笑む 皮肉めいたものではなく、純粋な笑み
もとき
もとき
もとき
もとき
夜
月光に照らされた海は静かに凪ぐ
砂浜を踏む触感は、なぜか懐かしかった
適度な位置に腰を下ろし、肩にかけていたギターを前に持ってくる
スマホを手に取り、ライブを開始 すると視聴者数が面白いほど増えてゆく
もとき
気がつくと笑っていた
何についての笑いか、分からない
今から奏でられる音楽が最後になることを知っているのは本人のみ。 それを楽しみだと聞く人々に対しての皮肉か。それとも別の意があるのか
もとき
同日、夕方
2人はふらりと立ち寄ったカフェで しばし休息を取っていた
ひろぱ
りょうちゃん
ひろぱ
りょうちゃん
2人の手元には ブラックコーヒーとカフェオレ
カフェにはゆっくりとした時間が流れる ただ、2人の間には不穏な空気が流れる
ひろぱ
ひろぱ
りょうちゃん
りょうちゃん
いくら考えても答えは見つからない 不穏な空気をかき消すように飲み物を流し込み、頼んでいた品をゆっくりと口に運ぶ
ひろぱ
りょうちゃん
りょうちゃん
ひろぱ
ニコニコと会話を続ける 運ばれた食事に舌鼓を打っていた その最中、2人のスマホが鳴る
ひろぱ
りょうちゃん
画面に表示された文字に2人が固まる
ひろぱ
りょうちゃん
「大森元貴が配信でライブを始めた」
2人の元には 様々な人から連絡が矢継ぎ早に入る
ひろぱ
りょうちゃん
りょうちゃん
りょうちゃん
顔を合わせ、イヤホンをし見始める 二人が見ていることがバレないよう、活動していた時とは別のアカウントから
ひろぱ
ひろぱ
りょうちゃん
特別な部分はそれくらいかと安堵した時 「音楽」の後ろにある別の音に気がつく
りょうちゃん
ひろぱ
りょうちゃん
りょうちゃん
ひろぱ
りょうちゃん
2人の顔は瞬時に恐怖で染まる
ひろぱ
ひろぱ
りょうちゃん
りょうちゃん
りょうちゃん
ひろぱ
脳内に流れる記憶の中から 引っ張り出されたのは遠い思い出
ひろぱ
りょうちゃん
りょうちゃん
ひろぱ
カフェの落ち着いた空気とは裏腹に 慌ただしく動き出す2人
急いで会計を済ませ外へと飛び出した
主
主
主
主
主
主
主
コメント
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最高です!!!