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このストーリーは小説版「のだ」の内容を含みます
「俺は本家を先に見たいんだ!」という方は🔙推奨です
「本家読んだし見たい!」「本家読んだことないけど気になる!」 という方はこのまま先へどうぞ!
それではスタート!
注意 下手、二次創作 小説版「のだ」のネタバレ
ただ…
仲良くなりたかった
悪気なんてなかった
純粋に褒めて欲しかった
ありのままって___?
俺の…本当の姿って…?
小学生の頃の話だ
「はるるくん歌上手いね!」
はるる(幼少期)
褒められたら嬉しくなって照れちゃう、そんな年頃
具体的には小学二年生の時
僕はめちゃめちゃに歌がうまかった
元気いっぱいの子供だからこその声量はもちろん
発声の仕方、音程の取り方、抑揚の付け方など
ありとあらゆる面で僕の歌唱力は子供の枠を超悦していた
自分で歌っていても「あ、僕って他の子と比べても歌上手いな」 って思うようになったし
周りの人からの評価も「この子天才では?」と 評価された
子煩悩な親ではなく、赤の他人の大人からだ
その最たる例が、音楽の先生だ
僕は歌が上手い
それを大人や音楽の専門家の人も認めてくれている
小学二年生、天狗にならないはずがない
自分の得意なことを誇る
自慢してしまうのは子供の習性のようなもの
僕は日常会話の端々で歌が上手いアピールをするように なってしまい
その度悦に入っていた
聞き手の反応も顧みず、自分勝手に満足するまで
そういうことを繰り返していた頃
当時同じクラスだった子に言われてしまったのである
「はるるって、いつも自分の話ばかりだよね」
はるる(幼少期)
横断歩道を渡っている最中に思い切り袖を引っ張られて 転ばされた気分だった
その時からだ、僕が
対人関係に臆病になったのは
また、「自分の話ばかりするよね」って
いつか言われるんじゃないかって思うようになって
怖くて仕方なかったんだ
「僕だって…本当は仲良くなりたかっただけなのに…」
「褒めて欲しかっただけなのに…」
もう自分を出せなくて
辛くて、苦しい
僕のありのままって…なんだっけ…?
そもそも…
僕って…何?