鼎
元々は東の国や西の国は存在しておらず、1つのグループだったんじゃ。
鼎
そこに妾は招かれ同じメンバーとして生活を送っていたんじゃよ。
鼎
じゃが、元いたリーダーが妾にリーダーを譲ってくれたんじゃ。
花澄
何で...?
鼎
まぁそれに関しては後に話そう。
鼎
それで今から約2万年と1500年くらい前じゃったかのう。
柚葉
何でそんなに覚えてるんですか...
鼎
記憶力はいいからのう。
鼎
島にある女が流れ着いたんじゃ。
鼎
えーっと...あのー、あれじゃ...誰じゃったかのう...?
弾
確か...あれ?誰でしたっけ?
柚葉
えっ⁉︎そこ一番重要なところじゃないの⁉︎
鼎
妾は記憶力はいい方なんじゃが、どうも名前が思い出せん...
柚葉
じゃあ容姿はどんな感じの人だったんですか?
弾
それも思い出せないなぁ...
柚葉
何でスッポリとそこだけ思い出せないんですか‼︎
鼎
まぁ忘れたものは仕方ない。そのまま続けるぞ。
鼎
やがて妾のグループに入ると副リーダーを務めてくれるようになったんじゃ。
鼎
その女はグループのために大変貢献してくれて、とても信頼できる奴じゃった。
弾
その後に俺が流れ着いたんだよな。
弾
大体今から1000年くらい前だったかな?
鼎
そして鴫宮もグループに入り皆のためによく働いてくれた。
鼎
じゃがそんなある日、妾が朝起きると女は失踪していたんじゃ。
弾
確か置き手紙があって、内容は...
弾
弾
『“彼女”との約束を果たすため、グループから脱退します。ありがとうございました。』
弾
って書いてあったな。
柚葉
“彼女”との約束...?
鼎
その彼女とやらが誰かは知らんが、よく聞き馴染みのない言葉を発しておったな。
鼎
鼎
“抗体人間”がどう...とな。
柚葉
っ⁉︎
花澄
抗体...人間...
柚葉
そ、その女性って他にどんな特徴があったとか思い出せませんか‼︎
鼎
じゃから名前と容姿は何故か思い出せんと...
柚葉
どんな些細なことでも構いません‼︎
弾
んー、『“彼ら”を人間にしないといけない』...とか言ってた気が...
柚葉
(抗体人間を知っているってことは、恐らくは研究所にいた人物...?)
柚葉
(でも研究所の人間は全員死亡が確認されているらしいから、その可能性はないか...)
柚葉
(じゃあ外部の人間が...?いや、それならどうやって...)
柚葉
(まさか...)
花澄
どうしたの...?
柚葉
あ、ごめんね‼︎ちょっと考え事してた‼︎
鼎
ま、こんなもんかのう。元々は3人仲良しじゃったが1人失踪して鴫宮が副リーダーを継いだんじゃ。
鼎
どうじゃ?老人の長話にも飽きてきたじゃろう?簡単にまとめてやったぞ。
花澄
分かりやすい...
鼎
じゃろ?
弾
で、その女性の生死は未だ不明と。
鼎
どうか生きていてほしいんじゃが...
柚葉
鼎さん...1つ聞きたいことがあるんです。
鼎
ん?何じゃ?知っておる限り答えよう。
柚葉
この島ってまさか...
???
???
....
???
とうとう彼女は気付いたか...
???
さて、柊 凛。君はこの状況をどうする?







