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2 - I am looking at you.

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2023年01月29日

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 鏡。それは目の前に映る物を反対にして映し出す。 「鏡よ鏡、この世で一番美しいのは誰?」なんて言っても、自分しか映らない。  ―――けれど、そんな物が映らない不思議な鏡がある。  それは鏡なのかどうかも未だによく分かっていない。 🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹 「どうして?どうして、僕はこの中に閉じ込められているの?」  僕の名はゾーラ。普通の人間……なのだろうか。  鏡に閉じ込められてからおよそ××年は経った。  何故、こんな所にいるのかは未だに分かってない。  そんな中で、僕はずっと、この鏡を使っている人を見てきた。 「―――綺麗な人だなぁ」  そんなことを思いながら、彼女のことを見ていた。  相手は僕が居るって、見てるって知らないみたいだ。  だから、ずっと見てた。  勉強中の集中してる顔。  スマホで音楽を聞いてる時の顔。  何かあったのか……とても悲しそうな顔。  彼女の色んな表情を見ているうちに、僕は―――。「彼女が好きなんだ」と気づいた。 🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹  それからというもの、僕は暇さえあれば彼女を見ていた。  いつもとやることは変わらないけど……。  表情だけではなく、呼吸、眉、部屋の中―――などと、よく彼女のことを見るようになった。  壊したいくらいに彼女が好きだ。  自分のモノにしたい。  本当に、愛しているんだ。  ―――でも、ある日事件が起こった。  彼女が僕の存在を知ったんだ。  何故かは分からない。  勉強をしている時に、ふとこちらを見つめてきたんだ。  そしたら、「きゃああっ!誰っ!?」って叫ぶから―――。びっくりしたよ。  なんでだろう。何故、急にこちら側に気づいたのかな……?  その後は、酷かった。  僕―――鏡は捨てられてしまった。  怖かったなぁ。あの時は。  何故だろうか。僕はこんなにも彼女を愛していたのに。  何故だろうか。この思いはまだ伝えていないのに。  ―――早く、帰らないと。  そう思って、鏡に手を当てた。  勿論……出ることはできない。  手が、顔が、全てが血塗れになった。  血でドロドロしていて、気持ちが悪い。  それでも、この思いが消えることは何があっても絶対にありえない。 🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹  その後、この鏡は欠片になってしまった。  でも、その部分がまた使われたみたいだ。元々、大きな鏡だったから。  そして―――また、彼女の元に帰ってくることができたんだ。  これは、偶然じゃない。奇跡だ。  神様は、僕らのことを応援してくれているんだ。  だから、その期待に答えないと―――♥  そう、これからも、ずっと一緒。  安心してね。守ってあげるから‪‪。  永遠に、僕は貴方を見つめているよ。

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コメント

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どうやったらそんなに濃い良い小説が何個も作れるんですか💢💢

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