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天音ろっく
100
みれい*°
82
#短編
I.M.
102
白と黒の檻
どれくらい時間が経ったのか分からない。 扉が開く。 ノアが入ってくる。
ノア
優しい声。 昔と変わらない。 でも今は違う。
アイリは涙をこらえながら言う。
アイリ
ノアは少しだけ悲しそうに笑う
ノア
ノア
アイリは言葉を失う
兄を探している。 ノアとの過去を思い出す。 奪ったつもりはなかった。 それでも兄を傷つけた。
ルイ
ノアはアイリの隣に座る。
ノア
ノア
ノア
静かな声。 その瞳には狂気と悲しみが混ざっていた。 アイリはようやく気づく。 ノアは自分を憎んでいるわけじゃない。 壊れるほど愛してしまったのだと。
ノアはそっとアイリの手を握る。
ノア
アイリは返事をしない。 部屋の外には何もない。 光もない。 自由もない。 あるのは、 白と黒の兄弟が作り出した檻だけ。 時計の音が鳴る。 カチ。 カチ。 カチ。 そして―― これは、愛に囚われた者たちの物語。
扉の向こうで、誰かの足音がした。
END
コメント
7件
もう読み終わったよ……「白と黒の檻」。アイリの気持ちが痛いほど伝わってきた。ノアの『失いたくなかった』ってセリフ、優しいのに狂気が滲んでて鳥肌立ったよ。壊れるほど愛する、ってそういうことなんだろうね。扉の向こうの足音、誰だろ……続きが気になる。重いのに引き込まれる物語をありがとう、桜ʚ🌸ɞ(猫化)さん。ちゃんと受け取ったよ。