鬱病

誰の事も気に留める事なく話し続けるオーストラリア。

オーストラリアの話を聞いて大爆笑するカナダ。

大爆笑しているカナダを自分も爆笑ているのにも関わらず、止めに入るニュージーランド。

そのカオスな光景をにこにこしながら眺める親父。

俺の家族はほんとにカオスだな…

俺はくすっと笑いながら、そう思う。

すると突然、俺のスマホから音が鳴った。

俺はその音がなんなのか分からず、スマホを手にして確認してみた所、その音の正体は日本から連絡が来た音だった。

俺はスマホのロックを解除し、日本からなんて来たのか確認した。

見てみるとメッセージには、 「今日会えますか？」 と書かれていた。

今日…か。

難しいな。

今日は家族全員いるし、なんならこの後、誰かが家に来るらしいからな。

明日に変更は出来ないのだろうか。

そう思っていたら、運良く 「今日が無理でしたら明日でも大丈夫ですよ」 と、来た。

その後に、 「カナダさんも居るでしょうし」 と、メッセージが来た。

俺は、よく分かったな、と思いながら日本に返信する。

返信したら、 「では、明日会いましょう 待ち合わせ場所は国際連合公園でいいでしょうか？」 と、来た。

俺は、 「大丈夫だ」 と、返信した。

多分、これで終わりで大丈夫なのだろう。

俺はスマホを閉じる。

そして俺はまた皆の方へと視線を戻す。

皆、話に夢中で気付いてなさそうだ。

まあ、気付かれたら色々と面倒くさい事になりそうだから気付かれなくて良かったかもな。

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確か国際連合公園ってここだよな。

周りを見渡し確認をする。

それにしても、懐かしいな。 この公園。

昔よく、この公園で遊んでいたな。

日本達と。

楽しかったな。

そんな事を思い出していたら

日本がやって来た。

すると、日本の顔が少し顔が暗くなる。

俺がそう言うと、さっきまで暗かった日本の顔が驚いた顔に変わった。

多分、あいつらに話した事で何か言われるのかと思っていたのだろう。

日本は数秒経ってから、我に返ったかの様な素振りをし、俺に話した。

急な展開に少し驚いたが、確かにアイツらが言っていた様に会ってみるのも悪くはないな、と思いアイツらに会う事を決意した。

日本は俺の反応にびっくりし目を見開き、俺に聞き直した。

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翌日の朝、日本から連絡が来た。

「今週の土曜日に会えるそうです」 と、書かれていた。

俺はそう呟く。

まだ、日にちが空いているのにも関わらず、胸がどきっとする。

大丈夫だ俺、と何度も自分に言い聞かせる。

それに、本当なのか聞いてみないと分からないしな。

まあ、日本と仲直りできたし、あの2人ともきっと仲良くなれる筈だ。

俺はそう心に誓った。