悠衣
ちょ、え?どういうこと?
悠楼
お前の血筋を調べたいからな
悠衣
なら、私の血だけ取ってけば良くない?
悠楼
他にもすることがあるんだ。無理にとは言わないが
悠楼
俺は、留まって欲しいと思っている
悠衣
…冬樹は?
冬樹
えっ、私ですか?
悠衣
第三者の意見も大事だし
冬樹
私は…あまり乗り気ではないですが
悠衣
…そう、なんで?
冬樹
それは…
悠楼
…
悠衣
なにか、隠してるの?
冬樹
いえ、あの…ひとつ屋根の下で男2人と女1人なんて…
冬樹
悪い予感しかしないので…悠衣様に怪我をおわせるわけにはいきませんし
悠衣
あーね
悠衣
大丈夫だよ。私男には慣れてるから
悠楼
そうか、良かった
悠楼
客間を用意しよう。それから
悠衣
?
悠楼
着替えは持ってくるか?
悠衣
あ、うん
悠楼
冬樹、客間の用意頼んだぞ
冬樹
はい
悠楼
行くか
悠衣
あ、悠楼もついてくるんだ?
悠楼
あぁ
悠楼
…荷物が多いな。持つか?
悠衣
大丈夫
悠衣
そういえば、ここさっき来た道とは違うよね?
悠楼
あぁ
悠衣
なんで?
悠楼
同じ道を何回も行き来してると、匂いが着くからな
悠衣
匂い?
悠楼
…悠衣、下がれ
悠衣
え?
悠楼
邪弧に取り憑かれた者だ。迂闊に近づくと危ない
悠衣
…死んでるの?
悠楼
あぁ、こんなことはしょっちゅうだ
悠衣
そんな、沢山人が死んでるってこと?
悠衣
悠楼が助けてるんじゃないの?
悠楼
…ここにも、裏社会というものがある
悠楼
無理矢理実験をしたり、犯罪に手を染めた者が集まる組織だ
悠衣
実験…って?
悠楼
…さぁな
悠衣
私のつけてる邪弧が暴走することはないの?
悠楼
ない
悠楼
俺が呪いをかけた
悠衣
まじない?
悠楼
お前を助けるようにという呪いだ
悠衣
へぇー、悠楼って人間なのになんでもできるんだ
悠衣
すごいね!
悠楼
…そう言われたのは初めてだ
悠衣
うっそ。冬樹とか家族とかは?
悠楼
冬樹はいつも怒っている。理由は分からない
悠衣
わからないんだ…
悠楼
家族は、どうだろうな。俺の事はもう赤の他人だと思っているかもな
悠衣
…なんか複雑なの?
悠楼
…ちょっとな
冬樹
お戻りになられましたか。道中は大丈夫でしたか?
悠楼
あぁ。問題ない
冬樹
悠衣様の部屋が整いました。どうぞ
悠衣
うん!
悠楼
冬樹
冬樹
はい
悠楼
頼んだぞ
冬樹
…はい
悠衣
?
冬樹
ここが悠衣様の部屋です
冬樹
お客様は来たことがないので粗相をするかもしれませんが
悠衣
そんな〜、私に粗相とか関係ないよ!
冬樹
お心が広いですね
悠衣
えぇ〜?そんなこと全然…
冬樹
そんな悠衣様なら、これからすることもお許しされると望んでいます
悠衣
?これからすることって
パリィンッ
悠衣
ッ…邪弧が!
冬樹
申し訳ありません、悠楼様の、ご指示ですので
悠衣
ちょ、ちょっと待っ…
ピシャンッ
悠衣
開けて!ねぇ冬樹!?
悠衣
(なんで開かないの?このままだと、私…)
悠衣
(いや、落ち着け。パニックになればマイナスな気を強化させちゃう)
悠衣
(なんでこんな事したの?)
悠衣
悠楼も冬樹も、私の事ハメたの…?
悠衣
(なんでいつもこうなの?理不尽で、騙されて、もう耐えられない)
悠衣
こんな自分、バカみたい…
悠楼
…俺たちの勘違いだったようだな
冬樹
…悠楼様がこんな手荒な手段を使うとは思いませんでした
冬樹
このままだと死んでしまいますよ
悠楼
そうだな
冬樹
何もしないおつもりで?
悠楼
あぁ
悠楼
最高位の邪弧を発生させる人間だ。害しかない
悠楼
すべては、お前のためだ。冬樹
冬樹
…






