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凄い、もうなんか、尊いです。
語彙力が…神すぎる…😂 藍瀬さん、辞書なんじゃ…((
そのまま、私の体は彼に引かれ
ベッドに倒される.
彼は私の両手首を押さえつけ
私に跨がるように覆い被さる.
佐久間 風雅
佐久間 風雅
佐久間 風雅
そう怒っているような
泣きそうな顔で言う彼は
長い指で私の目元を乱暴に拭う.
矢口 莉愛
佐久間 風雅
佐久間 風雅
矢口 莉愛
最後まで言うことができなかったのは
彼が私の唇を彼の同じそれで
塞いだから.
それは、どんどんと深くなる.
矢口 莉愛
唇を離れて、彼の名を呼べば
彼は ″ 莉愛 ″ と私の名を囁く.
佐久間 風雅
佐久間 風雅
そう言って私を見下ろす彼の目は
幼い子供が親にすがるような
そんなもので.
命令口調な筈なのに
それは懇願しているように見えた.
矢口 莉愛
何も言わない私に、彼は
今にも泣きそうな顔で
私を強く睨みつける.
佐久間 風雅
佐久間 風雅
佐久間 風雅
佐久間 風雅
矢口 莉愛
それでも、何も言わずに私は
ただ彼から
目を反らすことしかできない.
そんな私に、彼は
舌打ちをひとつ溢すと
私の首元へ顔を埋める.
まるで噛み付くように口づけをして
私の体を荒く貪る.
息つく間もない程の彼の行為は
私に彼の想いすべてを
ぶつけているようだった.
矢口 莉愛
佐久間 風雅
佐久間 風雅
そう″ 嫌いだ ″ と何度も
譫言のように言っては私を啼かせる.
矢口 莉愛
堪らず彼の名を呼べば
佐久間 風雅
彼もまた、私の名前を呼んでいて
その声は身震いするほど
熱を持っていた.
意識を手放す、その時.
微かに聞こえた ″ 好きだ ″ なんて
きっと聞き間違えだと言い聞かせた.
◇
目を覚ませば、そこには
氷の入った袋を私の腫れた瞼上に
乗せる彼がいた.
矢口 莉愛
佐久間 風雅
矢口 莉愛
佐久間 風雅
そう言って、私の手を
氷袋へと持っていき私に持たせると
彼はベッドに背を
預けるように座った.
佐久間 風雅
矢口 莉愛
そう言えば、彼は私の方へ振り向く.
矢口 莉愛
矢口 莉愛
そんな言葉に彼は眉を寄せて
溜め息を吐く.
佐久間 風雅
佐久間 風雅
佐久間 風雅
矢口 莉愛
佐久間 風雅
佐久間 風雅
佐久間 風雅
矢口 莉愛
佐久間 風雅
佐久間 風雅
佐久間 風雅
佐久間 風雅
佐久間 風雅
″ 俺を好きになれよ ″
そう吐き捨てるように呟く
彼の背中は微かに震えていて.
そんな彼の背中を抱き締めたくて
延ばすことのできない代わりに
ぎゅっと氷袋を強く握った.
そして、私は彼をキズつける.
矢口 莉愛
矢口 莉愛
佐久間 風雅
佐久間 風雅
そう言って、久しぶりに彼は笑った.
その顔は拓実に似ているようで
やっぱり似ていないと思った.
佐久間 風雅
彼のそんな言葉に
矢口 莉愛
そう言って、私も笑った.
◇
『 私が好きなのは拓実だよ. 』
その言葉の続きを
彼は一生、知らない.
でも愛しているのは
昔も今も、風雅なんだ.
end.
読んでくれて📖 ありがとです!!💨 ぜひ他のも 見てみてください!!😂