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彼は…どこか遠くを見つめながら そう言った
エアル
リア
エアル
リア
エアル
静かに話す彼を見ていると… 心に穴が空いたような気持ちになった
そして…いつの間にか私は泣いていた
エアル
どうやらなぜ泣いているのか 彼は分からないらしい
リア
こういう時に出せない声が とてももどかしく感じる
あぁ、今すぐ彼を抱きしめたい
前世の記憶なんてものは思い出せない けど目の前の人を安心させてあげたい
「私は生まれ変わったんだよ」と 「もう置いて行ったりしないよ」と 言って強く抱きしめてあげたい
でも、抱きしめただけでは 伝わらないだから声が欲しい
リア
安心させたら こんな彼でも泣くだろうか
リア
リア
エアル
彼は笑って私の髪をサラリと撫でる
エアル
リア
エアル
リア
エアル
エアル
エアル
???
???
???
???
???
???
???
???
???
思いっきり上半身を起こし ツタを切ろうとした
???
それでもツタに手が届くことはなく 重力に従い上半身がまた ぶらんと落ちた
女は”はっ…はっ…”と息を整えている
???
???
???
???
???
???
???
森の奥にはギャイギャイ騒いでいる 捕らわれの姫が2人いた
エアル
リア
エアル
エアル
リア
そうして、私と彼…エアルさんは 2人を探すべく、歩き出した
エアル
エアル
リア
エアル
エアル
エアル
リア
エアル
リア
エアル
エアル
ーー!
リア
紙を書いてエアルさんの袖を掴む
リア
エアル
リア
エアル
エアル
エアル
リア
そして私とエアルさんはこの森の中を 歩き回って2人を探した
エアル
2人が足を止めた先は長いツタが 多く生えているところだった
ツタの他に何故か罠もあるらしく エアルさんからは足を踏み入れる ことを固く禁じられていた
エアル
エアルさんはしゃがんで 「ん。」とだけ言った
きっとこれは”背中に乗れ”という 合図なのだろう
私はゆっくりと彼の背中に身を預けた
リア
エアル
エアル
「もっと肉をつけろ」と軽く怒られた
リア
エアル
笑いを堪えているのがバレてしまった
「笑ってんじゃねぇよ…」と 口を尖らせて言うものだから 私は耐えられず声に出さず 思いっきり笑った
リア
リア
エアル
素っ気ない返事をした彼の口元は 少し緩んでいた