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一歌

ミ、ミクがゲームマスター...!?

初音ミク ?

そうだよ♪これから、よろしくね!

ただ、頭が真っ白だった。 もう何も分からない。

一歌

そッ...そんなこと、あるわけない!!!

一歌

だってミクは歌姫で...!!私達のセカイに...!!

初音ミク ?

酷いなぁ、一歌

一歌

ヒッ...

初音ミク ?

『わたし』はちゃんとここにいるのに...

一歌

あっ...、あなたは、ミクじゃない!!!!

そうだよ!!!ミクはもっと優しくて、私達に寄り添ってくれる...

でもあなたは、私達にこんなゲームをやらせてる...

あなたは、ミクじゃない

初音ミク ?

わたしは、ミクだよ?
──────ねぇ、一歌。初めてセカイに来た時のこと、覚えてる?

一歌

初めて、セカイに...?

初音ミク ?

一歌はまた4人で1緒にいたいって言ったよね。
そのために沢山頑張った

一歌

なんで……そのことを……?

初音ミク ?

わたしが、ミクだからだよ

その場が凍りついたような衝撃だった。

もう逃げられない。 突きつけられたのは、残酷な事実だけ。

一歌

──────っ!!!

一歌

なんで...どうして……?ミクが、こんなことを……

視界が歪んだ。

その時、誰かが声を発した。

寧々

……あなたは、本当にミクなんだよね?

一歌

草薙さん...?

初音ミク ?

うん、ミクだよ♪

寧々

...そう。なら、さっき言っていたゲーム終了ミッションについて
詳しく教えてくれない?

うん、そうだね。詳しく教えてもらわないと、挑戦なんて出来ないよ

こはね

わ、私もそう思う...!!

初音ミク ?

いいよ、教えてあげる

ミクの髪がふわりと揺れる。

「あれ」は、ミクだった。 紛れも無い、本物の。

寧々

(ミクの目的は分からない...でも、今は生き残ることに集中しなくちゃ)

初音ミク ?

さっきも言った通り、ゲーム終了ミッションをクリアすると
その場でゲームを終了できるよ。

初音ミク ?

でも失敗すると...死ぬ可能性がある。

全員が怯えた顔をする。

寧々

(...失敗したら死ぬなんて、リスクが高すぎる)

初音ミク ?

そのゲームの内容は〜♪

寧々

(ゲームの内容...!!!挑戦する上で1番大切...一体、どんなゲーム____)

秘密です!!!

寧々

はっ?

みのり

えっ...!?

寧々

ちょっと、一体どういうこと!?

初音ミク ?

ゲームの内容は、挑戦しに来てくれた人にだけ教えてあげる♪

初音ミク ?

まあ、生きて帰れるかは分からないけどね^^

みのり

そんな...

初音ミク ?

じゃあ、この話はこれで終わり!
朝食の時間だから、食堂に集まってね♪

そう言った瞬間、ミクは消えた。

寧々

(……ゲームの内容は、挑戦した人にだけ...)

寧々

(どうしたらいいんだろう...)

皆さん、まずは一度食堂で朝食を食べてから話しませんか?

ゲーム終了ミッションについて。

みのり

遥ちゃん...

みのり

____うん、そうだね!まずはご飯を食べて、それから話し合おう!!

志歩

分かった

じゃあ、食堂に行こっか!

ね、こはね♪

こはね

……うん

それぞれの歩幅で進み始める。

ただ1人、何かに縋るようにわたしを見ていたのは____

こはね

草薙さん、話があるの

寧々

えっ……わたしに?

こはね

うん。話し合いが終わったら、モニタールームの前で話せないかな?

寧々

特に予定はないし、大丈夫だけど...

こはね

ありがとう、待ってるね

寧々

……?

小豆沢さんの視線の意味は、何も分からないままだった。

食堂

全員が朝食を食べ終わり、話し合いが始まった。

やっぱり私は、挑戦するべきではないと思うんです

あら、どうして〜?

失敗したら死ぬなんて、リスクが高すぎます。
もし挑戦したとして、
死んでしまったら情報も持ち帰って来られないですし。

志歩

確かに、死んじゃったら何も分からないもんね

みのり

うーん、確かにそうかも...

寧々

(言わなきゃ、言わなきゃ...)

寧々

(挑戦する価値はあるって...言わなきゃいけないのに...)

息が詰まる。 声が出せない。 怖い。怖い。 これも、精神汚染のせい...?

寧々

(言えない...。言わなきゃまた、
誰かが目の前で死んじゃうかもしれないのに...!!)

???

えっと...私は挑戦したほうがいいと思う。

寧々

えっ...

こはね

ゲーム終了ミッションに。

寧々

小豆沢さん...!?

小豆沢さんの声に、全員が驚いていた。 当たり前かもしれない。 失敗したら死ぬゲームに参加すると、自分から言っているのだから。

何言ってるのこはね!!失敗したら死ぬんだよ!?危ないじゃん!!!

寧々

...?

その時の白石さんの発言に、少し違和感を覚えた。

こはね

確かに、失敗したら死ぬかもしれないゲームだけど...でも...

それって結局、今の状況と何も変わらないでしょ?

全員が、ハッとした顔をした。

見えない道が、一気に切り開いた様な気がした。

こはね

今、私達は常に死ぬかもしれない状況にいる。

こはね

それって、ゲーム終了ミッションも同じじゃないかなって...

こはね

何より...このままみんながいなくなっていくのを、私はもう見たくない...

こはね

なら、ゲーム終了に賭けるほうがいいかなって思ったんだ

愛莉

確かに...同じなら、ゲームを終わらせられる賭けに
乗った方がいいってことね...

???

────そんなのダメだよ!!!

その声の先には、白石さんがいた。

寧々

白石さん...?

杏...?

こはね

...杏ちゃん

同じなら、挑戦しなくてもいいじゃん!!ゲームに挑戦して色んな人が死ぬより、普通に耐えた方がいいに決まってるよ!!

彰人

とりあえず、挑戦は個人の自由ってことでいいんじゃねーの?

彰人

意見もまとまらねぇみたいだしよ

冬弥

ああ、そうだな

えむ

はーい!!

こはねー!!絶対ダメだからねー!!!

こはね

あ、杏ちゃん...!!

そうして話し合いは終わった。

寧々

(あ...そうだ 小豆沢さんと約束してるんだ)

寧々

(行かなくちゃ)

私は足早にモニタールームへと向かった。

モニタールーム前

寧々

あ、小豆沢さん...

寧々

ごめん、待たせちゃったかな?

こはね

草薙さん!ううん、大丈夫!

寧々

えっと...それで、話したいことって...?

こはね

……私、ゲーム終了ミッションに挑戦しようと思うの。

寧々

...そうなんだ

寧々

(なんとなく分かってた)

寧々

(小豆沢さんが挑戦したほうがいいって言うなんて驚いたけど...
言い出したなら、挑戦するんだろうなって思ってた)

こはね

それで...草薙さんに協力して欲しいの。

寧々

協力?

こはね

うん。...あ、ゲームに参加して欲しいってことじゃなくてね!

こはね

……杏ちゃんを、止めて欲しいの

寧々

白石さんを……止める?

こはね

...うん。

NEXT→♡500

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