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操り人形は感情を飲み込んだ。

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「操り人形は感情を飲み込んだ。」のメインビジュアル

操り人形は感情を飲み込んだ。

第10話 - 10、1人の人間だから。

117

2025年01月13日

#wr×2

#wrwrd

#どーる。

傘音_葵香🫧@活動休止

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傘音_葵香🫧@活動休止

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zm

……、やり遂げなければ

全部、全部、貴方様の為に…いや、

ロボロの為に。

zm

…絶対に成功させるんや。

また、ロボロに会える。またロボロと…、話せる。

また、あの時を…、過ごせるんだ。

そんな時、此処の軍ではないインカムの方が反応する

zm

…はい、マスター。

///////／／

…操り人形、知ってるとは思うけれど

///////／／

今日、ここに来た時が本番だ。

///////／／

…君の活躍には期待しているよ。

zm

……はい。

///////／／

…また会おう。操り人形。

鏡に映る自分の瞳は、覚悟に満ちていた。

zm

……もう、…朝や。

インカムからは、直ぐに皆玄関集合などの声が聞こえてくる。

インカムは切られる。

…、覚悟を決めた自分と目が合う。自分は、出来る。…そうできるから。

zm

…ロボロに、会えるんや。

玄関へと向かう為走って向かっていると、反対側からこちらに歩いてくる総統の姿があった。

gr

…あぁ、なんだ。ゾムか。

zm

…グルッペンさん、集合場所は反対ですよ。

gr

…あぁ、ほんとだな…、まぁ知っていたが

gr

…それよりもゾム。

gr

いい所に来たな。こちらに来い

ニヤリと笑うその顔、絶対ここで出待ちしていた顔をしている。…何がいい所に来たなだよ

zm

…わかりました。

いつも、この人は俺の事を赤い瞳でしっかりと捉えている。その瞳は、怒りか、憎しみか、それとも哀れみか。

…面倒な事になりそうだ。

キィィと、大きな音を立ててドアは開けられる。

総統室に案内された。総統室の中にはいるとグルッペンさんはでかい椅子に座ってこちらを眺めてきた。…なんだその目は、

gr

…、…ゾム、ひとつ話をしようか。

彼の瞳のハイライトはぐるりと1周回る。

後ろの扉に、気配を感じる 2人もいるようやな。

zm

…なんでしょうか、…？

俺がそう言うと、ふんわりと笑う。

gr

…我々は、ゾム。

gr

お前の正体に気づいていた。

そら、そうか…と納得してしまう自分と。戸惑う自分。任務が、…失敗した？…、違う、…そんなわけない、取り繕え、分からないふりを。

gr

…ゾム、お前はスパイなんだよな？

zm

…さぁ、…俺は此処に忠誠を誓っているので。

最悪、もう此処で殺ればいい。

にこりとわらって、平然と嘘をつく。

gr

…お前の過去を我々は知っている。

…本当に…何を？

zm

…何を言ってるんですか？過去なんて、…自分にはありませんよ。

gr

…お前は、天の声…いや、

gr

ロボロの為に必死に戦っているんだな。

zm

…ｯ！！？…な、…んで、それ、

gr

お前にオスマンがチョコを渡したな。

gr

そのチョコには睡眠薬がはいっていた

gr

その後、しんぺい神の作り出した装置で記憶を見た。

gr

俺、オスマン、トントン、鬱、コネシマ、シャオロンに見せた。

zm

ｯ！！？…、だから、…か。

だから、…オスマンさんも、 …あの二人も、…シャオロンさんも俺に絡むんだ。

zm

っ、…おれ、

やめろ、操り人形なんやろ？感情を飲み込め、…大丈夫。心に飲み込め、感情を飲み込め！！

zm

ｯ、…存じ上げないですね。

gr

……そうか。それなら良いんだ。

グルッペンさんは、そのまま扉に向かって歩いていく

gr

…ゾム、

zm

…はい。

こちらを見ずに、俺に話しかける

gr

…俺から総統命令だ。

顔だけこちらに向けてニヤリと笑って

gr

お前は人間だ。

gr

お前はお前のままで良い。感情をさらけ出して良いんだ。

gr

お前は、…1人の人間だ。

gr

感情を飲み込むな。

zm

ぇ、…ぁ、

そのまま扉から出ていってしまう。

待って、伝えたいことがあるんだ。

廊下へと、でて、グルッペンさんに声をかける

zm

グルッペンさん！！！

どうしても聞きたいことがあったんだ

gr

…なんだ？

zm

…おれは、…おれは、

言葉が詰まる。でも、聞かなきゃ行けなかったから

zm

人間でもええん、…？

gr

良いに決まっている。

gr

…お前は、1人の人間なのだから。

真っ直ぐと、廊下を歩いていく。グルッペンさん。

自分は、ペタリ。足に力が入らなくて座り込んでしまう

zm

おれは、……にんげん、…なの？

その問いかけが聞こえたのか分からないが、…グルッペンがこっちを向いていた気がする。

その瞳は、…

とても、…とても、

綺麗な色だった。