―翌日、秋彦の通う高校―
秋彦
秋彦
秋彦
秋彦
秋彦
秋彦
秋彦
秋彦
盛大にひとり言をこぼす彼を横目に、クラスメイト達はヒソヒソと話を始める。
秋彦
秋彦
ヲタクそうな女子
秋彦
ヲタクそうな女子
女子生徒は無理やりにでも、秋彦の言葉をさえぎる。
あからさまに会話を拒否された秋彦は、当然だが、すっかりすねた様子で自分の席へと戻って行った。
秋彦
秋彦
はっきりと言おう。 秋彦はこのクラスから浮いていた。
自分が面白いと思っていることを、他人に押し付ける性分であること。この自分勝手な性格が、彼を一人にしてしまっていた。
そして極めつけは、何かにつけてクラスメイトにマウントを取る、ムカつく程の調子の乗りっぷり。
当然、自分を見下してくる相手と仲良くしようとする者はいない。
要は自業自得、なるべくしてなった結果がこの「クラスからの孤立」であった。
神経質そうな男子
ヲタクそうな女子
神経質そうな男子
おしゃれな女子
ヲタクそうな女子
おしゃれな女子
ヲタクそうな女子
神経質そうな男子
おしゃれな女子
おしゃれな女子
やんちゃそうな男子
ヲタクそうな女子
ヲタクそうな女子
ヒソヒソと言われ続ける中、秋彦は画面に映る文字に集中していた。
彼の画面に表示されているのは、小説投稿サイト、セラーノベルのアプリ。
自分をフォローしてきた、『AIアイコンメーカー』のアカウントの文章を、秋彦は見つめていた。
AIアイコンメーカー
AIアイコンメーカー
AIアイコンメーカー
AIアイコンメーカー
AIアイコンメーカー
AIアイコンメーカー
AIアイコンメーカー
AIアイコンメーカー
AIアイコンメーカー
AIアイコンメーカー
AIアイコンメーカー
AIアイコンメーカー
秋彦
秋彦
秋彦
秋彦
秋彦
秋彦
秋彦
秋彦
秋彦
秋彦
秋彦
秋彦はAIアイコンメーカーの『自己紹介』文につけられた、大量のコメントへと目を向ける。
秋彦
秋彦
秋彦
スクロールしても、コメントを読んでみても、書いてあることはどれも同じ。
「自分のキャラをイメージした、イラストを作ってほしい」
相手のことを考えず、自分のして欲しい事だけをつき通す、あまりにも身勝手な言葉である。
秋彦
秋彦
秋彦
秋彦
秋彦
秋彦
秋彦
秋彦
秋彦
秋彦は頭を抱える。
彼の生成したAIイラストは、AIアイコンメーカーのイラストのクオリティに、到底及ばないものばかりだからだ。
そんな彼が出した決断は……