/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
美空
あのね……
海晴
どうしたの？
美空
私さ
美空
別に虐待とかされても構わない。
美空
って思っちゃうんだよね…
海晴
はぁ？
海晴
なんだよそれ……
美空
分からないだろうけどさ…
美空
ずっとこんなことされ続けて
美空
私は家族の嫌われ者だって…
美空
しかもいじめられて…
美空
私、いらない存在だと思うの。
海晴
そんなわけないって
海晴
いじめられたからって
海晴
美空が悪い訳じゃないだろ？
美空
でもこうやって気が弱くて、
美空
自分の思ってることも言えなくて
美空
ずっと1人ぼっちで中学になって
美空
親の都合で中学から転校したけど
美空
ずっと馴染めなくて…
海晴
そう思う気持ちもわかる。
海晴
だって俺も友達いなかったし。
海晴
なんかみんな上辺だけって感じで
海晴
本心を話せる人がいなかった。
美空
そうなの？
海晴
そうだよ。
美空
でも私は、海晴みたいに明るくない…
海晴
明るくなくても、優しいじゃん
美空
そんなわけない！
美空
酷いことばっか言って…
美空
傷つけて…
海晴
あれは捏造だろ？
美空
ほんとに言ったかもしれないじゃん
海晴
あんなタイムのプロフィールじゃ…
美空
わかんないよ。
美空
実際私はクラスで犯罪者扱いだし
海晴
はぁ……
海晴
それならもういいよ。
海晴
勝手にして。
海晴
でもね、
海晴
自分を見失うなよ。
美空
？
ピーンポーン
美月
こら！
美月
美空！
美月
いい加減出てきなさい！
美空
じゃ、ありがとうね。
海晴
え…
驚く海晴を後にして
私は家族と戦うことを決めた
このままじゃダメだ
美月
ちょっとあんた！
ペシィッ
美空
いっ……
いきなり平手打ちされた
美月
あんたはいっつもふらふらと……
美月
なんで逃げるのよ！
美月
犯罪者、何してんの！？
美空
いきなり叩くからだよ……
美月
はぁ？
ペシィッ
美空
っ…
美月
余計な口答えはするな！
美月
だからあんたは嫌われるんだ！
美空
だっていっつもそうやって叩くから…
美空
嫌だよこんな家……
ドンッ
今度は蹴られた
美月
あんたいい加減にしなさい！
美月
私はあんたの頃くらいに
美月
殴られてたんだからね！
美月
思春期なのは分かるけど、
美月
あんたうざったいわよ！
なんでも思春期だから
なんでもウザイから
殴られたことがあるから
だから叩くの？
蹴るの？
美空
なんでも決めつけないで……
美空
ウザイからって叩くの
美空
私をいじめてたいじめっ子みたい
バシィン
美月
あんた！
美月
いつから口答えする！
美月
家に来なさい！
殴られた頭を擦りながら連れていかれる
海晴
おい！
美月
ちょっとあなた、
美月
美空が口答えするのよ
美空
だってなんでも叩くから……
晴彦
コラァ！
ドコォン
美空
いっ……
晴彦
なんで分からないんだ！
晴彦
教育してやってるのに
晴彦
なんだその態度は！
もうこの家族は狂ってる
私が狂ってるのかもしれない
この決断は
正しかったの？―
/s/[storyId]/_containers/next-in-series-container/next-in-series/assets/list-icon.c10ab777f3210550.svg){kind=icon}
作品ページ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
