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連載から約1年後に読みます。遅くなってごめんなさい……💦 「花言葉が死に近ければ近いほど神に近い」か……🤔🤔 美女が現れたって見た瞬間、周りは喜んでいたにも関わらず、不葉さんは痛みに耐え続けていた、って2人の描写が反対になっていて女王様が召喚されたと思って大喜びしてるんだなって思った💭 クルトさん…じゃなくて銀木犀さんがこの世界に訪れた理由、そして不葉さんとの思い出作り…めちゃくちゃ
設定とか凄く面白いです!
新連載、開始です。 よろしくお願いします。
「花の国、朽ちることなく」
「永遠を望み、死を美しきものと思うのだ」
「何故ならば、死とは永遠からの解放であり」
「永遠を求める我らにとって幸福だから」
この国の人間なら誰でも知ってるおとぎ話
この世界は、花に意味が
「花言葉」と呼ばれるものがある
その「花言葉」が死に近ければ近いほど神に近いという意味となる
この世界で最も必要とされてないもの
それは「不老不死」や「長寿」、「不滅」などの「死」と反対の意味を持つ花
この世界には花を司る人が存在する
毎回「死」を司る花は違い
今回の花は「スノードロップ」だった
花言葉はもちろん「死」に関するものである
そして、花の国唯一の
ある日突然消えた女王でもある
困惑する国民
そんな国民の唯一の希望が
消えた女王が残したある植物の種
国民は死ぬ気でその植物を育てた
その植物はアスナロといい
花言葉は「不滅」
女王に好かれた植物は
国民全員に嫌われた
アスナロには「不葉」(ひば)という名前が付けられ
城の中で「死」を待った
この世界で長寿は「短命」だ
だが、頭のおかしい人間はいくらでもいる
短命の寿命を削り新たな女王を別世界から召喚しようとしている
……だが、それも今日で終わり
元々少ない寿命だ
それを削っているのだから
もう寿命が残ってない
だから、この召喚で終わり
不葉
不葉
こんな少ない寿命で別世界から飛ばされる人なんて頭がおかしいに決まっている
だから、期待なんてしてないし
法則のせいで死にかけているのだから世界なんか大嫌いだ
無くなればいいのに
不葉
ぎり…と歯を食いしばる
何回やっても慣れない痛みは存在する
幼い頃から何回も何回も何回も
寿命を引き摺り出され無へと返した
それはまるで身体の中を切り刻まれている様な感覚がする
初めこそ泣きじゃくって嫌だと叫んだが
それも無駄だと知った時何に関しても弱音を吐かず泣きもしなくなった
無駄なことをしても気力を失うだけだから
来るであろう痛みを予想し死ぬ気で耐える
どうせ今回で終わりだ
不葉
何回感じても死ぬほど苦しい
何も変わらない痛みの中で
突如「それ」は現れた
神々しい光と共に
柔らかく記憶に残る匂いと共に
その「美女」は現れた
銀木犀
銀木犀
銀木犀
銀木犀
銀木犀
不葉
…あれが、僕のちっぽけな寿命で召喚された物好きか
横目で見つつふらふらと部屋に戻る
あいつら…最期だからっていつも以上に寿命を取りやがった…
銀木犀
銀木犀
あれが探す予定だった「不滅」の子?
その割にはその魂に希望を感じなかった
あのまま薬を作っても効果は得られないだろうな
…何故こんなことになってるんだ?
銀木犀
銀木犀
銀木犀
銀木犀
銀木犀
銀木犀
銀木犀
銀木犀
銀木犀
銀木犀
銀木犀
銀木犀
銀木犀
銀木犀
不葉
部屋に戻っても痛みが抜けない
まるでなにか大切なものをごっそり持っていかれたような感覚がする
息をするのすら苦しくてしょうがない
不葉
不葉
銀木犀
不葉
不葉
銀木犀
銀木犀
不葉
不葉
不葉
不葉
銀木犀
銀木犀
銀木犀
銀木犀
不葉
不葉
不葉
銀木犀
銀木犀
銀木犀
不葉
不葉
銀木犀
銀木犀
不葉
不葉
不葉
不葉
不葉
不葉
銀木犀
不葉
不葉
銀木犀
銀木犀
銀木犀
銀木犀
不葉
不葉
銀木犀
銀木犀
銀木犀
不葉
銀木犀
不葉
不葉
銀木犀
銀木犀
不葉
銀木犀
銀木犀
銀木犀
不葉
銀木犀
不葉
不葉
不葉
不葉
第2話・金木犀の刀を