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𝐆𝐞𝐚𝐭𝐬 IX
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星奈ちゃんは少しだけ窓側に体を寄せていて、外の緑を見ながら静かにうなずく。 さっきまでの落ち着いた空気が、そのまま前の方の席に移ってきたみたいな感じ。 ハルトさんは運転しながら、時々ルームミラー越しに後ろの様子を確認して、
ハルトさん
と短く声をかける。 後部座席ではいつものメンバーが少しゆるく広がっていて、
浅薙晃誠
ユウマくん
ミレイさんが前にいるせいか、車内の話題はちょっとだけ食べ物寄りになっていく。
黒神ミレイ
ユウマくん
黒神ミレイ
黒神ミレイ
浅薙星奈(あさなぎせな)
ナギさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
ナギさん
星奈ちゃんはそれを聞きながら、ほんの少しだけ口元をゆるめる。 窓の外の光が揺れて、その横顔だけが静かに流れていく。 車はカーブを抜けるたびに景色を変えていって、 前の席と後ろの席の“距離”はあるのに、空気だけはちゃんとつながっている。 そんな感じのまま、次の旅館へ向かう時間が続いていく。
山道をしばらく走ったあと、ナビが短く音を鳴らす。 「この先、サービスエリアがあります」 その一言で、車内の空気がちょっとだけふわっと変わった。
黒神ミレイ
隣の星奈ちゃんは窓の外に見えてきた建物を見て、少しだけ目を細める。 高速の休憩所って、なんか“旅の途中の小さな街”みたいに見える瞬間がある。 車が駐車場に入ってエンジンが止まると、 一気に静けさが戻ってくる。
ドアが開いた瞬間、外の空気がすっと入ってくる。
浅薙晃誠
コウくんが伸びをしながら先に降りて、 ユウマくんも続いて外に出る。
サービスエリアは思ったよりにぎやかで、売店の匂いとコーヒーの香り が混ざっている。 ミレイさんはもう完全に 売店へロックオン。
黒神ミレイ
ハルトさん
売店の中に入ると、空気がさらに変わる。 お土産コーナー、揚げ物の匂い、 甘いお菓子の棚。 ミレイさんは迷いゼロで列に 突っ込んでいって、
黒神ミレイ
浅薙星奈(あさなぎせな)
黒神ミレイ
浅薙星奈(あさなぎせな)
ユウマくん
ベンチに座ると、
ミレイさんは買ってきた スイーツの袋を開ける。
黒神ミレイ
浅薙星奈(あさなぎせな)
黒神ミレイ
スイーツの甘さと一緒に、時間が少しだけゆっくりになる。 遠くでは他のみんなの 声が混ざってるのに、 このベンチだけはちょっと別の世界みたいに静かだった。
ハルトさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
ハルトさんがアクセルを ゆっくり踏み込むと、 車はなめらかに道路へ戻っていく。 後部座席ではコウくんがシートに深くもたれて、
浅薙晃誠
ユウマくんは窓の外を見ながら、 流れていく山の影に目を細めている。
ミレイさんはさっきのスイーツの袋を軽く揺らしながら、
黒神ミレイ
浅薙星奈(あさなぎせな)
その一言に、ミレイさんはちょっとだけ 嬉しそうに笑う。
黒神ミレイ
車内の音楽は控えめで、 エンジン音とタイヤが 道路をなぞる音だけが続く。 トンネルに入ると一瞬だけ世界が閉じて、 誰かの呼吸と 小さな衣擦れの音だけになる。 抜けた瞬間、夕暮れが少しだけ濃くなって戻ってくる。
ハルトさん
窓の外では、山の端に夜の気配が少しずつ降りてきていた。 次の旅館の明かりが見えるまでの、 この夕暮れの道だけが、 やけに長くて、やけに心地いい。
夕暮れの道を抜けると、山あいの奥に次の旅館の灯りが見えてきた。 木造の落ち着いた建物に、やわらかい橙色の明かりがともっていて、 さっきまでの移動の空気が、少しずつ“到着の空気”に変わっていく。 車がゆっくりと玄関前に滑り込むと、静かにブレーキがかかる。
玄関から旅館のスタッフが出てきて、丁寧に頭を下げる。
旅館のスタッフ
外の空気はさっきよりも ひんやりしていて、 夕暮れの残り香と、少しだけ温かい館内の気配が混ざっている。 ロビーに入ると、木の香りと静かな 音楽が広がっている。
黒神ミレイ
浅薙晃誠
ハルトさん
その瞬間、みんなの気持ちが一気に “次の時間”へ動き出す。
ハルトさん
浅薙晃誠
ユウマくん
まず一部屋目。 ナナナさん、メグリさん、ハカちゃんの 3人部屋。
ハカちゃん
三途川メグリ
ナナセさん
次の部屋。 マキちゃん、ミレイさん、星奈ちゃんリカさんの4人部屋。
マキちゃん
黒神ミレイ
浅薙星奈(あさなぎせな)
リカさん
星奈ちゃんは少しだけその空気を見てから、小さくうなずく。 にぎやかだけど、どこか落ち着く組み合わせになっている感じ。
そして別の部屋。 ユウマくんとハルトさんの2人部屋。
ユウマくん
ハルトさん
ハルトさん
最後の部屋。 コウくん、ナギさん、アラタさんの 3人部屋。
浅薙晃誠
ナギさん
アラタさん
夕食の時間が近づくと、旅館の館内に静かなアナウンスが流れる。 「お食事の準備が整いました。夕食会場へお集まりください」 その一言で、それぞれの部屋に散っていた空気がまたひとつに戻り始める。 廊下を歩いていくと、浴衣姿や少しラフな格好のみんなが次々と合流していく。
マキちゃん
ナナセさん
黒神ミレイ
浅薙晃誠
ナギさん
ハルトさん
夕食会場の扉が開くと、ふわっと一気に空気が変わる。 湯気の立つ料理の匂い、整然と並んだ膳、木のテーブルの温かい色。 一瞬だけ、誰も言葉を出さない。
席に案内されると、グループごとに自然と配置が決まっていく。 さっきまでバラバラだったのに、食卓の形になるとまた“ひとつの集まり”になるのが不思議なところ。 ミレイさんはすでに料理をじっと見ていて
黒神ミレイ
マキちゃん
一方で、コウくんのテーブルからはもうすでに、
浅薙晃誠
ハルトさん
そして全員が揃うと、自然と声が重なる。
全員
夕食の時間が、ゆっくりと動き出す。
星奈ちゃんは少しだけ丁寧にお箸を持って、 料理を見ながらゆっくりと食べ始める。 ミレイさんがふと、
黒神ミレイ
って言うと、 星奈ちゃんは小さくうなずいて、
浅薙星奈(あさなぎせな)
って返す。
マキちゃん
三途川メグリ
ナナセさん
リカさん
一方、男子側は最初から少し騒がしい。
浅薙晃誠
ユウマくん
ナギさん
アラタさん
浅薙晃誠
女子は“味と会話の余韻”を楽しんでいて、 男子は“量と満足度”を 現実的に楽しんでいる。 同じ夕食なのに、空気の温度がちょっと違うのが面白いところ。 でも時々、廊下越しに聞こえる笑い声で、 「あっちも楽しそうだな」ってなんとなく同じ夜だってわかる。
マキちゃん
目の前に並ぶのは、季節の果物と小さな和スイーツ、そしてちょっとした プリンやゼリー。 ミレイさんは迷いなく一番気になった皿に手を伸ばして、
黒神ミレイ
浅薙星奈(あさなぎせな)
黒神ミレイ
マキちゃんはもう写真撮影に夢中で、
マキちゃん
って止まらない。
浅薙晃誠
ユウマくん
ナギさん
アラタさん
女子は“見た目と会話で盛り上がる デザート時間”、 男子は“黙々と満足度を確かめる デザート時間”。 でもどっちのテーブルも、最後の一口に近づくほど静かになっていく。 甘さがゆっくり消えていく感じと一緒に、 今日の旅の時間も少しずつまとまっていく。
お風呂も入って、それぞれの部屋での話
三途川メグリ
ハカちゃん
ナナセさん
ハカちゃん
三途川メグリ
マキ・ミレイ・星奈・リカの部屋
マキちゃんが小さく笑って、
マキちゃん
黒神ミレイ
浅薙星奈(あさなぎせな)
黒神ミレイ
マキちゃん
リカさん
ユウマくんとハルトさんの部屋
ここは意外と落ち着いてる部屋。 ユウマくんが横になりながら、
ユウマくん
ハルトさん
ユウマくん
ハルトさん
しばらくしてユウマくんがぽつり。
ユウマくん
ハルトさんは少しだけ間をおいて、
ハルトさん
(コウ・ナギ・アラタさんの部屋)
浅薙晃誠
ナギさん
アラタさん
ナギさん
浅薙晃誠
アラタさん
浅薙晃誠
女子は“楽しい余韻”で眠くなりながら話していて、 男子は“平和の確認”をしながら静かに落ち着いていく。 部屋は違うのに、どこも同じように 「今日いい日だったな」 で終わっていく夜だった。
アラタさん
アラタさん
ナギさん
ナギさん
アラタさん
旅館の玄関前。 まだ朝のひんやりした空気が残っていて、みんな少しだけ眠そうな顔をしてる。 アラタさんは荷物を肩にかけ直して、いつもより少し軽い笑い方で言う。
アラタさん
リカさん
マキちゃん
ユウマくん
ハルトさん
と一言添えるし、ナギさんは、
ナギさん
と言った。
リカさん
アラタさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
アラタさん
リカさん
ナナセさんとメグリさん
でもその静けさは、 寂しいだけじゃなくて。 ちゃんと楽しい時間を過ごした後の、 やさしい余韻みたいな静けさだった。