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前回の続きです しばらく1話続きますが、暖かく見守ってくださいませ💦
では、START
仲田 歩未 (なかだ あゆみ)
男子生徒(同クラス)
仲田 歩未 (なかだ あゆみ)
男子生徒(同クラス)
嗚呼…入学早々目立ってるし、嫌な事で怒ってる、疲れが溜まる…そしてこれがきっかけで何か嫌なことに繋がらないだろうか不安もある……そんな中、クラスの中は一瞬で静まり返り、凍った空気が広がり、それからは、みんな静かになり気にしないよう、無言で先生を待つ、そのすぐ後に何も事情を知らない先生が、教室に入って来る、しかし少し違う空気を察したのか、箕輪先生は苦笑いした。
ガラガラッ………。
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
女子生徒(同クラス)
私の名前を上げないで欲しい……と思わなくもないが、事実だから知らんぷりをするように顔を逸らす、でも先生は私から直接聞いた方が良いと判断したのか、私の前に来ると視線を合わせるようにして、話を聞いてくる。
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
仲田 歩未 (なかだ あゆみ)
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
仲田 歩未 (なかだ あゆみ)
(……自分でまた、言うのも嫌だしなぁ)
(あっ……)
女子生徒(同クラス)
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
仲田 歩未 (なかだ あゆみ)
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
私にそう聞き私がそう伝えると少しだけ表情を変えてそう言い、教卓の方へ歩いていく...そして、教卓の前へ着くと硬い表情のまま話を始める。
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
男子生徒(同クラス)
クラス一同
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
クラス一同
男子生徒(同クラス)
先生の話を聞いた皆は素直に返事してヘラヘラしていた男子たちはみんな反省の態度を示していた、隣の席の谷口も少しだけ反省してるのか謝っていた、そんなみんなの姿を見た先生は、笑顔に戻り話を変えて、そのまま授業が始まった。
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
クラス一同
先生は、話しながら、1クラス全30名、男女1列10枚ずつに指ですき、束から分けながら、3列ある列の1列ずつにプリントを回す、前の席の2組からプリントが回されてくる、私もその中の1束を受け取り後ろへ回す、プリントは、数枚が本のように見開けるようにホチキスで止められていた、開くと、説明会の書類にもあった内容が分かりやすく書かれており、大事な部分が明確に書かれている、そして学校規則は全て赤く枠どられた場所に書いてあり、とても重要なのだと誰が見ても分かるようになっていた。 そして先生も自分用のプリントを開きながら、プリントがちゃんとみんなに行き渡ったかを確認して、みんながプリントを受け取っているのが分かった先生は、話を始める。
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
女子生徒(同クラス)
男子生徒(同クラス)
男女同時(日直)
クラス一同
男女同時(日直)
メガネをかけた女子と無口そうな少しカッコイイ男子が2人で先生に頼まれて素直に号令をかける、そしてみんなしっかり起立、気を付け、礼、着席の声がけに従い、オリエンテーションが始まる、着席したみんなはしっかり先生の話を聞くためにしっかりプリントを開いて、先生を見る、そして先生は、話を始める。
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
クラス一同
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
女子生徒(同クラス)
ここでずっと何も言わずに話を聞いていた生徒の中のひとりが手を挙げて質問した……確かにそれは、そういうものに最初から興味が無い人も気になる事だろう……いくら性教育専門の学校だからと言って、さすがに実践授業として性行為まではしないだろうから…………これでもし、先生がここまでの範囲は行うと言ったその範囲が私の中の難しい範囲だったらと思うと不安があるから……ただでさえ触れるのがギリギリなのに……しかし先生は、衝撃的な回答をした……。
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
(えっ……今……え?…本気?)
男子生徒(同クラス)
クラス一同
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
(………。)
教室が少しザワつく……そんな中私は何も言えず、肩を落とした…もしかしたらですらあるかもだなんて考えたくもないし何より、男性恐怖症の私には酷なものだった……そんな私の方へ視線が来るのを私は感じた、その方へとまっすぐ視線を向けるとその視線は先生だった、表情からは、心配しているのが感じ取れる……多分先生がさっき言っていた「先を見て決める」と言うのはこの事なのだろうと何となくで分かった……。
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
クラス一同
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
先生は、そう言うとホームルームの時に黒板に書いた自分の名前を黒板消しで消すと、黒板にコツコツと文字を書き始める、先生が黒板に書いているのは、規則を守る事が何に繋がるのかをしっかりと分かりやすく文字にして次はこれに繋がってと順序を書き表したものだった、規則を守る=先生から生徒への信用に繋がり、そこから学校全体の信用が国、教育委員会に伝わり認めてもらうことが出来、その段階を踏みやっと最高学年の実践授業を許される事、そういうのがしっかり分かるように書いてくれていたのだ……それを書き終えた先生は、話を続ける。
コツコツッ………コツッ……コツコツッ……
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
クラス一同
真面目に話している先生……ふざけて聞く人が少ないクラスだと分かって少し驚いている……先生の話が伝わりやすいのかそれとも先生がそう言うからこの場はそう言う心持ちなのか……は、分からないけれど…私もそこら辺は気をつけようと思う……自分自身を守るのも重要だとは分かっているから……。
学校の規則 第1 性について無闇に他言すべからず 第2 我が校の学習内容は口外すべからず 第3 知性を磨き我が校の者としての自覚を持ち行動すべし 第4 性を学ぶ者として性へは、慎重になるべし 第5 一人一人が互いの気持ちを尊重し接すべし 第6 普通科目にも力を入れるべし 第7 女生徒は、自身を守る為、避妊薬・避妊具の携帯を義務付け必ず持つべし。 第8 男子生徒は、発言と行動に責任を持ち、不適切な言動行動を避けるべし。 第9 校内、校外を含め自身を守る為困った場合必ず親御教師に相談すべし 第10 最高学となった場合でも以下規則を守り、それを次の者へと繋げ最高学年として、我が校の鏡としてあるべし。
と言うものである……確かにしっかりと上が決めている決まりから、真剣さと今までの信頼が国や教育委員会に伝わっていた理由が分かる、ここまで徹底している面を見ると、私のお父さんが、この学校を私に勧めた理由が少し分かった気がした…絶対じゃなくても、学校の規則に守られる可能性が強く、その他でもお父さんが安心して私を任せられる自信があったからだと思う……。
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
女子生徒(同クラス)
男子生徒(同クラス)
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
クラス一同
(へーそこら辺は、割と自由めなんだ……。)
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
クラス一同
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
話はどんどん進んで行き、部活動についても、どんな委員会があり、どんなイベントがあるかも聞いて、無事にオリエンテーションの時間が過ぎていった、長かったけれども私はしっかり話を聞いた、そしてもう入る部活も大体決めていた、中学の時は美術部だったし、高校では、吹奏楽・合唱部に入ろうと思っている、そんな中ついに、クラスの決まりなど係などを決めると言うクラス全員が考える時間が来た。
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
…………。
案の定、お決まりの沈黙、やはりクラスをまとめる系の係は、あまり進んで立候補する人はいない、私は別にやってもいいけれど、何となく立候補するのを渋る…理由は、まずこの空気で立候補すると目立つ、それと、恐らくこのクラスに馴染めてもいない人がやったとしてもついてくる人はいないし、まとまりなんか出来ないと思うからだ、そして数分間誰も手を挙げなかったため先生が苦笑いをする。
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
クラス一同
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
仲田 歩未 (なかだ あゆみ)
(えー?!?!まさかの……私?!)
まさか私を指名してくるとは…さっき思っていたように私には自信が無い、この学校で上手くやって行ける自身すらあまり無いと言うのに、でも決まらなければ永遠にこの時間が続く、周りが顔を見合せコソコソと「どうする?」なんて囁いておりその囁きは聞こえていて、今度は周りから私に視線が集まり、「頼まれたんだからやるよね?」と言う圧が感じられて、仕方なく引き受けることにして返事をする、クラスの皆はまだ私に注目している、その視線が痛い…。
仲田 歩未 (なかだ あゆみ)
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
(大丈夫かなぁ……あたしで……)
私が折れて頷くと、そう言って微笑んでくる箕輪先生……なんだかその笑顔に調子が狂う…男性の先生なのに、どこか飽和感があって、怖いよりも和んでしまう…他女子が言っていた「優しそう」は、割とそうなのかもしれない……そう思っていると、先生はまた、黒板の文字を消しては新しく決めるべき係毎の名前を書いて、決まった係の欄に名前を記入していく、クラス委員長の欄に私の名前を記入して次の係に募集をかけて行く、そして決まれば、名前を書く、の繰り返しで全ての係決めが終わると、クラス専用のクラス日誌に黒板に書いた決めた係と決まった人の名前を写し書き、次の話を始めるために黒板を再度、黒板消しで消す、そして次は委員会を決める、先程のようにこの学校にある委員会ごとの名前を黒板に書き始める。
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
この学校の委員会はやはり少し特殊、ごく一般な委員会はもちろんだけれどこの学校だからこそある委員会もあるようだ……。 この学校の委員会は以下
生徒会役委員会 書記2名 放送委員会 6名 学食委員会 4名 美化・環境委員会 6名 図書委員会 4名 保健委員会 4名 性教科目広報・集会委員会 生徒男女4名 特別教室集会委員会 生徒男女2名(利用者がいた場合)
この学校の特別な委員会は、やはり、「性教科目広報・集会委員会」だろう、普通の学校だったら、限定的にならない形で「広報委員会」に近いものだと思う、この学校が少し特殊だから特殊な委員会に見えるだけかもしれないけれども今までこういう高校があった事も、この特殊な学校を今まで知らなかった私からしたら特殊に見えてもおかしくはない……。 委員会に関してはどれにしようか全く決めていなかった……無難に図書委員会にしようかと考えていた、けれども全然そうは行かなかった、私が考えているうちに、他のみんなは早くもどの委員会に入るのか、やりたいのかが、決まっていたらしく、私が気づいた頃には、他の委員会はほぼ埋まってしまって残っているのが、性教科目広報・集会委員会の残り2名の枠だけだった………活動内容はそこまで目立つようなものでもない、この高校専用新聞を書く事や、性教科目集会で決まった、勉強をする範囲をクラスに伝言をするというものだからそこまで大変な仕事でもないけれど、少し引け目はある、何せ自分が、そう言うのが苦手な分野を含むから……しかしこれについても、私自身がどの範囲で性教科目授業があるのか先に知ることが出来、自衛、そしてできる範囲だと分かれば安心もできると思い、引き受けることにした。
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
クラス一同
そうみんなが返事をすると、先生は、さっきのように、自己紹介カードと書かれた少し厚い紙を人数分に分けて列に配って行く、厚紙を回してすぐにみんなは、ペンで書き始める、私も受け取ってさっさと書き上げる、綺麗に書けないと何となく嫌だなと思って、シャープペンで、薄く下書きしてから、その上をペンでなぞる……そしてなぞり書きが終わったら、下書きのシャープペンの線を、消しゴムで消す、教室の後ろを見ると既に自己紹介カードを貼る用の場所が設けられていた、自主的にそこに貼るのだと分かった私は、のり付けして後ろへ貼りに行く……そしてそれを見た先生がニッコリ微笑む。
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
クラス一同
なんだか恥ずかしい……褒められ慣れてないと言うのもありこういう事には、反応がしずらい……苦笑いしながら、席に戻り少し縮こまって座る……何となく女子からの視線が私に集まる、その視線にはなにか特別な感情が混ざっている気がするが、それがどんなものなのかは、私にはよく分からない。
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
そう言って先生が教卓上に置いたのは、ダンボールで出来た箱で投票箱のように長方形の穴が空いていて、4つ折りにすれば紙が入るような入り口になっている、わざわざこのために作ったのだろうか?それとも元々、投票箱やその他何かを集める時に使う為の箱だったのか……分からないけれど指示されたこと以外は、気にする必要も無いだろう……そう思っていると、先生は白紙の紙をみんなに配り始めていて、私の座る列にも既に紙が回って来ていた、急いで私も受け取り後ろへ回す……そして全体に行き渡って、みんな見えないように、見ないように自身の前にある紙に書くことだけに集中して黙々とシャープペンシルで書き始める……
(あっ……なんて……書いたら……)
(あぁ……やばい……手が……)
(震える……)
(大丈夫……だから……)
ふぅー………ッ……ふぅ………っ……
私も書こうと思いシャープペンを持つけれど……その時ふと思い出してしまう……私が性について意識させられたのは、小学校高学年の頃の性教育が始めてだったのだが……それから中学に上がってすぐにそれを悪い方向に身体に教えこまれてしまったことを……だから、知りたくもなかったけれど身体で教えこまれてしまった知識もある……思い出した瞬間、指先が震え始めてきてしまう……しかし、これは授業だし…頑張って書かなくては…深呼吸をして、気持ちを落ち着かせ、とにかく知っている事を頑張って書ききり、紙を見えないように4つ折りにして席から立ち上がり、教卓上の箱に入れ席に戻る……そして、安堵のため息をひとつ付く。
はぁ……
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
クラス一同
男子生徒(同クラス)
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
女子生徒(同クラス)
男子生徒(同クラス)
チラホラと既に書き終え子達は先生の言葉に返事を返した……私も提出が終わったので先生の言う通りに帰りの準備を始める、今日は入学式とオリエンテーションだけが予定だから……今日、各生徒に教科書が配られていて、各ロッカーに入れてある……私のロッカーにももちろんしっかり入っている、それを鞄に詰める、そして筆記用具や、オリエンテーションで配られたプリントなどもしっかり鞄にしまい鞄を机まで持って行き机の上に重い鞄を置き席につく……みんなの準備が終わるまで待機という形だったので、読みかけていた本を手にして読み始め、時間を潰す、読書だからか先生もそれを良しとしているらしく何も言われなかったそんなふうに数分が過ぎ皆が、私と同じように準備が整った頃合に私も本を読む手を止めその本も鞄にしまい視線を黒板に向け先生の話を聞く姿勢に戻ると、先生は、帰りのショートホームルームを始める。
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
クラス一同
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
クラス一同
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
このクラスは意外な事に、真面目に先生の話を聞いている人が多く、1回の説明だけでみんな理解している、だからか先生が話す内容を話し終え、すぐに下校の運びとなった……先生に号令を頼まれた、右側の列の先頭の2人は号令をかけるそしてみんなしっかりその号令に従う。
女子生徒(同クラス)
男子生徒(同クラス)
男女同時(日直)
クラス一同
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
クラス一同
挨拶が終わるとみんなさっさと鞄を背負い、教室をぞろぞろと出ていく……私の隣に座っていた男子も、こちらに何を言うことも無くスっと教室から去って行った……私はゆっくりと動く性格でのんびりとしていたら気づいた時にはもうだいぶ最後の方だった……先生は、生徒がみんなしっかり帰るまで見届けているのかまだ残っていて、私と先生だけが残る形になった……何故か少し気まずさがあり、気持ち慌てて教室を出ようとしたら、呼び止められた……。
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
仲田 歩未 (なかだ あゆみ)
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
仲田 歩未 (なかだ あゆみ)
(だと思いたい……じゃなきゃあたし…)
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
仲田 歩未 (なかだ あゆみ)
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
なにか用事で呼ばれたのかと思いきや、先生は心配してくれていたようで、また聞いてくる……きっと心配性な性格なのだろう、と分かって「大丈夫です」と返すとにっこり微笑み先生は、安心したような顔をして気遣いの言葉をくれたことに、私は素直に安心して、返事を返し、先生に再度挨拶をして私も教室を後にするのだった………。
To Be Continued……。 NEXT♡200tap。 来ても来なくても、いずれ更新✨。 長々とすみません、読んでくれてありがとうございます、次回もよろしくお願いいたします🥺