主
主
主
主
主
主
主
冬弥
冬弥
現在時刻は朝の5時
俺は家族の目を盗み忍足でリビングへと向かった
冬弥
シーンとした薄暗いリビングはまるで廃墟のようだった
バレないように恐る恐るキッチンへ───
冬弥
そう俺は狐に餌をあげる為に朝早くからリビングに居る
冬弥
薄暗い部屋の中スマホの明かりに驚き細目で検索画面を覗く
冬弥
昔狐の好物は油揚げだと聞いたことがある
冬弥
半信半疑で油揚げとその他諸々を手に取りそそくさと自分の部屋に戻る
冬弥
冬弥
棚から消毒液やガーゼなどを取り出しバックの奥へと押し込む
冬弥
※すいません放課後まで飛ばします
放課後、食料と救急セットを持ち狐と出逢った場所…公園に来た
冬弥
冬弥
彰人(狐)
冬弥
狐は昨日と全く同じ場所に座っていた
冬弥
冬弥
彰人(狐)
やはり昨日会ったと言えど初対面も同然。狐は勝負の体制になり顔を顰めながらこちらを睨んだ
冬弥
冬弥
冬弥
彰人(狐)
狐は警戒しながらもゆっくりゆっくり近ずいてくる
彰人(狐)
冬弥
安全と分かった途端自ら俺の膝を擦り寄ってきた。その光景が非常に愛おしく見える
冬弥
冬弥
彰人(狐)
その言葉の意味を理解したのか狐は怪我をしているところを出した
冬弥
冬弥
彰人(狐)
冬弥
彰人(狐)
まるで子犬のような弱々しい声を発した。相当痛かったのだろう。可哀想に…余程傷が深かったんだな…
冬弥
彰人(狐)
冬弥
冬弥
俺は秘密で持ってきた食料を狐の前に並べた
冬弥
彰人(狐)
彰人(狐)
口に加え差し出したのはまさかの油揚げだった
冬弥
冬弥
彰人(狐)
冬弥
彰人(狐)
冬弥
冬弥
冬弥
狐は持ってきた物全て(人参以外)食べ尽くしてしまった
冬弥
彰人(狐)
冬弥
冬弥
冬弥
彰人(狐)
冬弥
狐は急に腹部に飛び掛かった。その瞬間お互いの唇が重なり合う感覚がした
これが事故ちゅー?というやつだろうか?
彰人(狐)
冬弥
まるで犬のように頬をペロペロと舐めだし俺の顔を見たと思ったら「キャン!!」と元気づけるように大きく鳴いた
嬉しそうな狐を見ると何故だかこちらまで嬉しくなる気がした
冬弥
彰人(狐)
それから狐と俺は毎日のように遊んだ
冬弥
彰人(狐)
冬弥
彰人(狐)
冬弥
冬弥
彰人(狐)
冬弥
冬弥
彰人(狐)
毎日ご飯をあげ、毎日一緒に遊び、時には慰めて貰ったりもした
一緒に居る時間が増えていく度に俺は狐の言いたい事が分かるようになった
狐は俺の唯一の親友的存在だった
ある日、俺はいつも通り狐の居る公園の叢へ来た
冬弥
冬弥
その日だけはいくら呼んでも狐の足音がない
あの「キャン!」という元気な鳴き声も聴こえない
冬弥
少し心配になった俺はいつも狐が寝ている空間を覗いた
冬弥
主
主
主
主
主
主
主
主
主
コメント
5件
最高です!!ありがとうございます!!!