濃藍色の欲望。

あれから数週間後。

ｶﾞﾁｬｯ

挨拶をしながら部屋に入る。

中にいたスタッフたちと、 先に来ていたmtkが反応してくれた。

連絡も無しか…

となると、ちょっと心配。

不安そうにスマホを見るmtk。

それだけ心配なんだなぁ。

また、視界が…

かなりなってるんだけど、大丈夫かな…？

ベットから立ち上がる時もなれば、 会社の廊下を歩いてる時もなったし…

電話のコール音が鳴り、mtkは電話に出る。

いくつかのやり取りをすると、mtkは電話を切った。

スタッフに○時○分から始めてもいいですか？と聞くmtk。

その光景を見ていると、頭痛がし始めた。

立ちくらみ、目眩、頭痛…

ただの偶然じゃないことは、察していた。

なんとなくの不安を持ちながら、会議に集中した。

mtkからライブの話をしようとすると、ドアが開く。

ドアの前で謝り、すぐmtkの右側に座った。

スタッフさん達は会議で使ったものを持って、 部屋を出た。

スタッフさんが出ると、mtkは机に突っ伏した。

俺たちに向かって、頭を下げたwki。

そして僕たちは、wkiの家へ向かった。

mtkはwkiの家に入ると、すぐソファに寝そべった。

その向かいのソファに、wkiと僕は座った。

言われてみれば、目の下に隈が出来ていた。

思わずスマホのカメラで、自分の顔を見る。

画面に映されたのは、目の下が暗い僕の顔だった。

いきなり、目眩が起きた。

ふわっと軽くなる思考。

今までよりも、強烈な目眩だった。

思わずソファの背もたれに倒れ込む。

2人して、何を驚いてるんだろう？

そんな重い症状じゃないのに、受診することになっちゃった…

ほんと、病院に行く程じゃないのになぁ…

mtkとwkiに手を引っ張られている状態で、 その事は言えなかった。