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それぞれの好きな人
らん
こさめ
いるま
なつ
すち
みこと
いるま
らん
いるま
らん
いるま
いるま
らん
いるま
らん
いるま
らん
いるま
らん
いるま
チャイムが鳴り響く
いるま
らん
いるまかっこよすぎん? え?さすがおれのだんな( ・´ー・`) いや、それにしても顔見すぎたか? ちゃんとバレないよう気をつけないと
らん
女の子に生まれたかったな。
いるま
らん
いるま
らん
いるま
らん
いるま
らん
らん
らん
いるま
らん
うそ、だよね? てか、男いけんだ。
いるま
いやいやいやいや、ドッキリでしょ? 早くネタバラシしてよ ねぇ、いるまッ
らん
いるま
らん
別に全然引かないけどさ おれもそっち側の人だし。 なんでみことなの?てかまじで?
いるま
らん
マジっぽくて泣く。 なんでそんなこと俺に言うの? 言う必要あったかなぁ? どうせなら隠し通してよ
いるま
らん
いるま
らん
らん
いるま
らん
いるま
気がつけばベッドの上で寝てた。濡れた枕が寝る前の事を物語っているようで視界の端から追い出した。
目を閉じると先程の夕陽に照らされたいるまの笑顔が思い浮かぶ。 今までで1番可愛くてかっこよくて いちばんにくかった。 どうしておれじゃないの?なんで?
らん
おれのほうがいるまのことすきだし、 あいしてる。絶対に。 なんでみことなんか、。 あいつなんてしんじゃえばいいのに
おれのほうがいいにきまってる。 なのになんで? おれのほうがかしこいし、 まわりをみてる。 おれのほうがきようで なんでもこなせる。 おれのほうがいるまをしってて しあわせにしてあげれる。 絶対おれのほうがいいのに
らん
みことは話聞くのが苦手だけど 相手の欲しい言葉をかけられる。 みことはちょっとポンコツだけど 空気をよくしてくれる。 みことは静かな時もあるけど ちゃんと面白くて笑わせてくれる。 みことはちょっと遠慮しがちで、 誰にでも同じように接しられて、 みんなに愛される愛嬌がある。 あれ?俺は?
相手と話してても正論ばっかで、 たまに空気悪くしちゃってる。 誰かを笑わせるのも苦手で うるさいし愛嬌だってない。 嫌いな人は嫌いだし 自分の気持ちを優先することも。
みことよりおれのほうがいい? あれ?どこかかててるっけ? もしかして、どこもかててない? だからいるまはみことをえらんだんだ おれがわるいこだから ごめん、みこと。死んじゃえなんて 本当は思ってないよ。 いるまにすきになってもらいたかった でもおれはみことじゃないから きっといるまはすきにならないんだ、 だからこんせではつきあえないな。 いきてるいみ、ある? だっているまとなんにもできない。 こんなにそばにいるのに、 あいしてるのに。 そんなのおれひとりがつらいだけだ。 らいせにきたいするしかないや
らん
らん
って、あれ?なんだこれ
らん
らん
らん
らん
らん
らん
らん
らん
らん
らん
らん
らん
らん
らん
らん
あのころはみんなこどもで むじゃきにさわいでたのしかったな。 なんですきになっちゃったんだろ そういえばこのころからすきだったな なんでだっけ?
すきになったのをこどもだったからってわりきるにはきずつきすぎだよね
どうしてこんなことに なっちゃったんだろうな。 そんな事をぼんやり考えてももう 戻れないんだから。
手紙書くのは 最近顔を見せられていないママ、姉貴 そして大好きな親友5人
おかあさんへ 俺を育ててくれてありがとう。 親不孝者でごめんね。 いつも本当は感謝してたよ。 お母さんに似たこの桜色の瞳は 僕のチャームポイントです。 おかあさんが作ってくれた ハンバーグ美味しかったよ。 体壊さないでね。 大好きだよ。
姉貴へ。 いつも喧嘩ばかりだったけど、 たまに出る姉貴の優しさに いつも支えられていました。 昔俺に意地悪した先輩に 飛び蹴りした姉貴の強さを 見習いたいと常々思ってた。 俺の自慢の姉貴です。
7枚を書き終わった。 おれはカッターを手に取った。
らん
誰が聞いてる訳でもないのに そんな事を呟く。 そして心臓の辺りに刃を突き立てた。
生ぬるい液体が溢れてくる。 もう、全てが終わった。 これで良かったんだ。 恋なんて、してなければ 今も皆と素直に笑えてたのかな、とか そんなくだらないことを考えながら おれは目を瞑った。
なんだかぞわりといやな気配がする
こさめ
こさめ
こさめ
こさめ
こさめ
こさめ
らんくん今暇かな〜?
こさめ
応答なし
こさめ
仕方ないしまた後でかけなおそ。
こさめ
こさめ
30分後
こさめ
こさめ
応答なし
こんな電話出んことある?
こさめ
応答なし
こさめ
応答なし
心臓が変にバクバクして 冷や汗が止まらない。
こさめ
久々に全力で走って気持ち悪い 普通に吐きそう。
こさめ
チャイムを鳴らそうとする手が震える 横隔膜の痙攣で呼吸が苦しい。
深呼吸してチャイムを押す。 しかし反応が無い。
こさめ
こさめ
こさめ
応答なし
こさめ
前らんくんの家泊まったとき あそこの窓だけ開いてた
らんくんはいつも除湿のため お風呂場の窓開けてた。 外から格子をはずして何とか 家の中に入ることが出来た。
こさめ
こさめ
こさめ
こさめ
こさめ
こさめ
こさめ
らんくんは、居た。 らんくんの周りには血の海ができた。 信じられない量の血によって。 端っこの方は酸化して黒くなってた こうなってから暫く経ったんだ。 いたかったよね、くるしかったよね。 ねぇ、らんくん
こさめ
いや、死んだ理由ならこさが いちばん分かってるか。 いるまくんがみこちゃんと 付き合ったからでしょ?
なら、らんくんが死んだのは こさのせいだね。
らんくんがいるまくんに対して こんなにも盲目的になったのは あのころからだったよね。 むかし、背丈の小さかったこさは よく周りからいじめられた。 そんなこさを庇ってくれたのが らんくんだったよね。 でも、こさを庇ったから今度は らんくんがいじめられた。 ごめんなさい こさはらんくんを見てたから らんくんに増えていく傷を 見て見ぬふりした。 ごめんなさい 教室に入る時の震えてるらんくんの 手を握ってあげられなかった。 ごめんなさい らんくんの目の下に増えてく隈を 寝不足のせいだと思い込んだ。 ごめんなさい 日に日に元気のなくなるらんくんを 守れなかった。 ごめんなさい 壊されてくらんくんを 眺めていることしか出来なかった。 ごめんなさいッ でも、いるまくんはちがったんよね。 らんくんの傷を治療してあげてた。 らんくんが転んでできた傷って言えば らんくんに深く詮索もしてなかった らんくんと教室はいる時は いつもいるまくんが先陣切ってたね 放課後、公園でらんくんに ひざ枕してあげてる入間くんを見たよ らんくんにいじわるしたヤツらに 蹴り入れて先生に怒られてたね そんな強くて、とっても優しい いるまくんにらんくんは 惚れた。 それも酷く盲目的に。 壊れてバラバラになったらんくんの 心を埋めたのがいるまくん。 らんくんの心は壊れた時にいくつか パーツが無くなっちゃったから らんくんの心はどこか歪んでた。 こさめ、そういうの分かるんだよ。 こさめもそうだったから。 らんくんがいじめられてる時に 守ってくれたいるまくんに惚れるよう こさめがいじめられてる時 守ってくれたらんくんに惚れた。 ねぇらんくん、こさはらんくんのことよく知ってるでしょ ねぇ、らんくん。 どうしてたらこさとらんくんは 結ばれたのかな? 身長があと少し高ければよかった? こさがいじめを気づかれないように してたら良かったのかな? らんくんの傷が増えてく度に 声を上げてれば? それともあの時もっとこうしてれば? 好きな子を守れないような屑には 恋なんて、出来ないか どうしてればらんくんは 死ななかったんですか お願いします、教えてください
こさめ
らんくんのすぐ横の机の上には 何枚もの便箋があった。 その便箋の中にはこさの名前もあった
こさめ
どこかなつかしい動物のシールを 剥がし、手紙を読み始めた。
かわいいこさめへ こさめはいつも明るくて、 いつもおもしろくて、 いつも俺を笑顔にしてくれてたね。 こさめはさ、優しいから 俺のせいで昔の事思い出しては よく傷ついてたよね。 隠してたけど、俺は気づいてた。 ねぇ、こさめ 俺はこさのせいなんて思ってないよ。 いじめたやつが悪いに決まってる だからもう悲しい顔しないでね。 今年は桜見に行けなくてごめんね。 ふたりでこの時期になると夜中 家から抜け出して桜を見に行ってたね なんで始まったか覚えてる? 俺の家に昔こさが泊まりに来た時 怖い夢見て泣いちゃったこさの気を 紛らわす為に夜風を浴びに歩いてたら 家の裏の山をちょっと登ったとこに 綺麗な桜が咲いてるのが見えて 見に行ったんだったよね。 あの時からもう9年経ったんだよ。 今年で10回目の予定だったのに ごめんね。 来世では絶対見に行こうね。 らんより
こさめ
こさめ
こさめ
こさめ
こさめ
こさめ
あの時はらんくんがこさを おんぶしてくれたよね。
ぁ、桜見えてきた。
こさめ
らんくんッ、あの頃と比べて 筋肉付いたねッ
こさめ
こさめ
こさめ
こさめ
こさめ
こさめ
こさめ
らんくんから借りたカッターを 体に突き立て、一思いに刺した。
朦朧とする意識の中好きな人を 優しく抱きしめ、口を付けた。 ファーストキスはいちご味でも、 レモン味でもなく、血の味だった。
ねぇ、らんくん、
ーーーーー。
おやすみ。らんくん