待ち人共の聖地

待ち人共の聖地

始まり

扉を開けた先は所々にドアが設置された庭だった

如雨露を持った庭師の様な人が奥からひょこっと顔を出した

先程からお龍ちゃんお龍ちゃんと 云っているが誰なんだ…と思いながらも

庭師の様な人はワーレンと名乗った

そう云うと管理人は丁度隣にあったドアをノックした

此奴心が読めるのか…？と思ったがお龍が気になりすぎてそれ所ではなかった為質問はしなかった

ノックしたドアからロンが面倒そうにドアを開けたが俺の姿を見た途端に動きを止めた

2人の会話が弾んだが お龍はロンだった事がわかった そしてカルテがどうたらこうたら らしい

328とはエープの事であろうに態々数字で言う意味が俺にはよく分からなかった

と横から会話を割って入るように そう言い出した

お龍の話に納得したのか管理人は うんうんと頷いた

と管理人が言うと2人とも 黙り込んでしまった

管理人とお龍は急にひそひそと話し始めた

さっき迄喋っていた2人が居ないことに気付いた

ペトルは分からなくなった

分からない

分からない

分からない

元から此処に居た

そんな気がした

そういえば昔

ドラゴンが里に来て大暴れしたんだって噂

居たらかっこいいなぁ

なんだか苦しい様な… 息が詰まる様な…

なにも怖くなんかない

よくいじめてきた人も

苦しい

お母さんもお父さんも

痛い

気持ち悪い

扱い

ニマニマとした目でファンロンを 見つめた

一旦切ります

では次の話で

なう(2025/09/05 15:29:12)