その日、事件は起こった。
蜂楽 廻が── 通学路の裏道で襲われたのだ。
蜂楽 廻
保健室で、傷ついた蜂楽が震えながらそう話す。
潔 世一
潔の脳裏に、あのメッセージが蘇る。
『次に狙うのは、お前の大事な人』
潔 世一
凛が隣で拳を握る。
糸師 凛
潔 世一
その瞬間、ドアが開いた。
氷織 羊
氷織が、氷みたいな微笑で立っていた。
氷織 羊
その言葉に、場が一瞬静かになる。
数時間後。学園中庭。 潔がひとりでベンチに座っていると、見慣れない金髪の男が近づいてきた。
ミヒャエルカイザー
潔 世一
ミヒャエル・カイザー。転入してきたばかりの“超問題児”。
ミヒャエルカイザー
彼はにやにやと笑って、すぐ隣に座る。
ミヒャエルカイザー
潔 世一
ミヒャエルカイザー
カイザーは突然、潔の顎を指で持ち上げた。
ミヒャエルカイザー
潔 世一
ミヒャエルカイザー
目が笑っていない。ゾクッとするほど狂気みたいな瞳。
ミヒャエルカイザー
潔 世一
カイザーの手を払いのけたとき──
糸師 凛
凛が現れた。
糸師 凛
ミヒャエルカイザー
カイザーはおもしろがるように笑って立ち去った。
凛は何も言わず、潔の隣に座る。
潔 世一
潔が、ぽつりと言った。
潔 世一
糸師 凛
潔が顔を上げると、 凛の顔が、すぐ近くにあった。
潔 世一
キス寸前──その時。
氷織 羊
声がした。
氷織だった。
氷織 羊
潔の瞳に、警戒の色が灯る。
でもそれ以上に、 **心がぐらつくような“優しさ”**がそこにはあった。
夜。 人気のない図書室の裏、 氷織は静かに口を開いた。
氷織 羊
潔の目が凍りつく。
潔 世一
氷織 羊
潔 世一
氷織がそっと、手を握った。
氷織 羊
潔 世一
その手の温度に、 潔はほんの一瞬、身を委ねた。
けれど、その直後──
おい。そいつから離れろ
凛の低い声が響いた。
場所は校舎裏。 凛とカイザーが、まるで獣のように睨み合っていた。
糸師 凛
凛の目が鋭く光る。
ミヒャエルカイザー
カイザーが挑発的に笑う。
糸師 凛
凛が、一歩前に出た。
ミヒャエルカイザー
だが、その空気を割るように、
アレクシスネス
現れたのはネス
アレクシスネス
ミヒャエルカイザー
アレクシスネス
ネスは軽く凛に会釈をした。
しかしその目だけは、全く笑っていなかった。
深夜。潔のスマホにまた通知が来る。
潔 世一
画面には、図書室裏で握られた氷織の手の写真が映っていた。
潔は、息を止めた。
──今度は、氷織が狙われてる。
潔 世一
そのとき、スマホにもうひとつ通知が来た。
♡ありがとうございます😻💖️
𝐧𝐞𝐱𝐭…♡1000⤴︎︎︎
コメント
10件
まじ神🫶🏻︎💕︎︎遅れてごめんねぇー…😭
切 り 方 べ り - な い す 💗 👊 潔 そ ん な に 自 分 を 追 い 詰 め な い で ね ~ 🥲
初コメ失礼します! この作品最高ですね!なんでもっと早く見なかったんでしょう…🤔💭 ♡1000 OKです! 続き待ってます💝