深夜、屋上
静寂の中、風になびく乙夜の髪。 潔は警戒しながら立っていた。
潔 世一
乙夜 影汰
乙夜の笑顔が、すっと消える。
乙夜 影汰
潔 世一
乙夜 影汰
潔の顔から色が消える。
潔 世一
乙夜 影汰
──そのとき。
スマホに通知が走る。
【氷織 羊、病院に搬送】
潔 世一
潔が走り出すのと同時に、 乙夜がポツリと呟いた。
乙夜 影汰
病院、深夜
ベッドで眠る氷織。 右腕に包帯、左足には軽い裂傷。
氷織 羊
氷織がかすかに笑う。
氷織 羊
潔は、言葉が出なかった。
震える唇で、ただ言った。
潔 世一
氷織 羊
氷織の目が、やさしく閉じられる。
翌日。学校。
【放送室から突然の呼び出し】 『潔 世一は、生徒会室へ至急来ること──』
潔 世一
潔が向かったその部屋には、 凛とカイザー、そしてネス、玲王が揃っていた。
御影 玲王
玲王が低く口を開く。
御影 玲王
その瞬間、停電。
教室が真っ暗になったその刹那──
糸師 凛
凛が腕を引く。
ミヒャエルカイザー
カイザーが潔のもう片腕を掴む。 暗闇の中で、潔が引き裂かれるような感覚。
停電から一夜── 事件が起きてから、潔はなるべく“誰にも会わないよう”にしていた。
誰かと目を合わせれば、 誰かと話せば、 そのたびに──誰かが傷つく。
けれどその思いとは裏腹に、 次々と現れる男たちがいた。
校舎裏でひとり休んでいた潔の肩に、ふわりとジャージが掛けられる。
糸師 凛
潔 世一
糸師 凛
潔が答えるより前に、 背後の物音に凛が即座に振り返る。
糸師 凛
雪宮 剣優
微笑みながら現れたのは、 風に揺れる金茶の髪、軽くボタンを外した制服──雪宮 剣優。
雪宮 剣優
と、紙袋を差し出す。
雪宮 剣優
凛が眉を吊り上げた。
糸師 凛
雪宮 剣優
雪宮は、冗談めかして微笑んだ。 が、潔の顔が凍る。
潔 世一
潔 世一
そこに割って入る影。 校舎の壁に寄りかかる男──黒名 蘭世。
黒名 蘭世
潔 世一
黒名 蘭世
黒名の視線が、ゆっくりと雪宮へ、そして凛へと移動する。
黒名 蘭世
潔の中で、何かが音を立てて崩れていく。 誰も信じられない。 でも、誰かを信じなきゃ、もう持たない。
そのとき── 📱スマホに、非通知からの着信。
不在着信
不在着信
潔の手が、震えた。
潔 世一
潔 世一
潔 世一
なんと#ブルーロック人気ランキングにこの作品がのっていました!なんと1位です🫶🏻🎀
皆さんのおかげです!
𝐧𝐞𝐱𝐭…♡1000
コメント
9件
1位おめでとう!!︎💕のーんちゃんの作品は神だから皆に見て貰えて嬉しい!!これからも無理なく頑張ってねー!!
ラ ン キ ン グ お め で と う で す ッ ✨️ ✨️ ブ ル ー ロ ッ ク の 作 品 っ て め っ ち ゃ 多 い と 思 い ま す け ど ‥ そ れ で ラ ン キ ン グ 入 る な ん て 流 石 と し か 言 い よ う が あ り ま せ ん ☺️ 今 回 も 最 高 過 ぎ ま し た 💕 、 次 回 楽 し み に し て ま す 😌
ラ ン キ ン グ 入 賞 お め で と う ご ざ い ま す 👍🏻🎉