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〜???〜

シャドウ

他の部隊には最終防衛ラインの強化を頼んだ

シャドウ

恐らく今残ってる部隊は保険として残してある偵察部隊のみ…

シャドウ

メインで派遣している偵察部隊は未だカミツル族の情報を持ち帰らない

シャドウ

もちろんそんなすぐに偵察報告ができるなどとは思ってはいない

シャドウ

しかし……

シャドウ

どうも不吉な予感がする

シャドウ

”まだ”彼らには私の偵察部隊を察知し撃退する術はないはず

シャドウ

シャドウ

まさかほかの種族の乱入か?

シャドウ

クロカゲ族が抑え込むのに失敗すると思い行動してる

シャドウ

そんな部族がいるとでも……

シャドウ

だとしても、察知するのが早すぎる

シャドウ

私の部隊の中にスパイが?

シャドウ

シャドウ

いや、憶測で話すのはやめよう

シャドウ

今私のやるべき事は目の前の問題の解決

シャドウ

第二防衛ラインの死守だ

シャドウ

第一防衛ラインよりは手堅くしたが

シャドウ

それでも越される可能性の方が高い

シャドウ

壁の破壊後我らの拠点をいくつか残したという話も聞いてる

シャドウ

恐らくそれらを活用し物資を整えたのだろう

シャドウ

また、カミツル族の中にマジックウェポンを扱う者も現れたと聞く

シャドウ

私達ですらマジックウェポンは極小量しか所持しておらず

シャドウ

また、それをあつかえる者も現れていない

シャドウ

にもかかわらず彼らは扱えている

シャドウ

正確に言えばたった1人だけらしいが

シャドウ

だとしても扱えているという事実が残る

シャドウ

そいつは何者なのだ?

シャドウ

また、どうやってマジックウェポンを手に入れた?

シャドウ

彼らは貧相な装備しかないはず

シャドウ

にもかかわらず何故最新鋭の武器を持っている?

シャドウ

いや、待てよ……

シャドウ

我らの思う最新鋭は本当にそうなのか?

シャドウ

彼らからすればそれは通過した過去の遺物

シャドウ

それに過ぎないのではないか?

シャドウ

現に今の世の中の建物の構造も発展している文化も

シャドウ

当時のカミツル族の文化となんら変わりはない

シャドウ

長い年月をかけて生み出された我らの文化は

シャドウ

彼らのたった3年分に過ぎないのだ

シャドウ

技術力に戦闘能力…

シャドウ

やはりカミツル族は地上最強の生物なのか?

シャドウ

私達に勝つ術はあるのか…

シャドウ

いや、勝てなくてもいい

シャドウ

彼らを外に出さなければいいのだ

シャドウ

きっと必ず対話は可能なはずだ

シャドウ

話し合いはできるはずだ

シャドウ

クロカゲ族とカミツル族がわざわざ争わなくてもいい

シャドウ

そんな世界を作ることも可能なはずだ

シャドウ

つい先日まではその生活であったというのに

シャドウ

シャドウ

思い悩んでも仕方ないか

シャドウ

今は起きてる事象を受け止めなければ

シャドウ

そのうえで対策を練らなければ…

リド

ふと気になったのだが

リド

フォスさんの持つその弓

フォス

炎の弓か?

リド

それをシャドール達は《マジックウェポン》と話していた

リド

マジックウェポンとは一体なんだ?

リド

私達が隔離されている間に作られた最新鋭の武器なのか?

フォス

知らねぇよ俺も

フォス

ドラン戦の時に助けに来たあのジジィから譲り受けたもんだ

フォス

あのジジィなら知ってるだろうが

フォス

もうどっかいったらしいしな

フォス

知る人は限られるんじゃねぇのか?

ドゥクス

マジックウェポンとな?

リド

ドゥクス様

ドゥクス

それまた懐かしいアイテムだ

リド

マジックウェポンについても知ってるのですか?

ドゥクス

知ってるも何も生み出したのお主らの御先祖様だぞ?

フォス

嘘つけ嘘つけ

ドゥクス

神具の話もしたと思うが

ドゥクス

それも起源を辿るとカミツル族に辿り着くとされる

リド

私達って他の種族とは一線を博した存在だったんですね

ドゥクス

卓越した技術力に戦闘能力

ドゥクス

他種族が恐れる理由もわかる気がするわ

ドゥクス

さて、そのマジックウェポンについてだが

ドゥクス

製法自体はワシも詳しくは知らん

ドゥクス

だが、昔聞いた話を何とか切り貼りすると

ドゥクス

マジックウェポンとはその名の通り魔法というものを宿した武器だ

ドゥクス

この、『魔法』が何かはワシもわからん

ドゥクス

が、神具とは大きく違い数多の人類でも扱える代物ということ

ドゥクス

神具は神に認められてようやく扱えるものだが

ドゥクス

マジックウェポンは製法さえ確立すれば量産できるものじゃ

ドゥクス

その量産の証でありマジックウェポンの特徴として銘が彫られてる

ドゥクス

その銘に炎の力が宿っているということじゃな

ドゥクス

魔法自体はお主ら知人(ちえびと)が作り出したものじゃ

ドゥクス

原理とかはワシも一切わからん

フォス

つまり、銘が彫られてるとマジックウェポンになるって事か?

リド

おおよそその考えで合ってると思います

ドゥクス

恐らくこのマジックウェポンは神具を羨む者が真似してできた産物じゃろ

ドゥクス

似た点として元となる物質に追加効果が与えられてること

ドゥクス

追加効果を得たことで武器の見た目も変わるところ

ドゥクス

そして才あるものしか扱えぬ点だな

リド

センスが必要ってことですか?

ドゥクス

マジックウェポンはそうじゃな

ドゥクス

理論上万人が扱えるものなのだが

ドゥクス

どうもコツがいるらしいんだな

ドゥクス

なので大体マジックウェポンをもつ者は

ドゥクス

小隊長とかの役職があるものまたは、熟練者が持っているイメージじゃな

フォス

俺がぶっつけ本番で扱えた理由は?

ドゥクス

以前答えたように神具を持っていた者の子孫と言うことを前提にした時

ドゥクス

神具が扱えるのだからその劣化品のマジックウェポンも扱えるのだろう

フォス

俺マジの才色兼備じゃん

ドゥクス

とは言ってもだ

ドゥクス

相手もお前を恐れるが故に

ドゥクス

たった一人お前を殺すためだけに新たな兵器が作られる可能性もある

ドゥクス

空から世界を見ていたが

ドゥクス

お主らの技術力が飛躍的に向上する時は

ドゥクス

戦争か厄災…または病的原因だ

ドゥクス

この短期間で相手もかなり力を付けてくる可能性もあるぞ

フォス

ま、まっさかー…

ドゥクス

例えば、そのマジックウェポンをさらに改良して

ドゥクス

目指していた万人が扱える物になったら?

リド

為す術はないですね

フォス

おいおい嘘だろ……

ドゥクス

ありえない話ではないだろ?

ドゥクス

それも加味した上で図に乗ると良いぞ

フォス

それ聞いたあとだとぜんっぜん嬉しくない

フォス

むしろなんか複雑な気分だわ

フォス

みんなのために貢献できるけど

フォス

目の敵にされてズタボロになるかもしれないんだろ?

リド

まぁ選ばれた者の運命です

リド

私の旗と同じですよ

フォス

神具とマジックウェポンは別モンだろうが!

フォス

なんならお前と立場も違うがァ!?

リド

それはそれこれはこれですよ

フォス

うっざ

ドゥクス

そのうち相手もマジックウェポンを使うだろう

ドゥクス

その対策も考えておくといいな

ドゥクス

ワシは空から見てるだけだけどな

フォス

なんなの?

フォス

俺の身の回りの奴らは畜生ばかりなの?

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コメント

1

ユーザー

第二防衛ライン前の繋ぎの話になります

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