とある会社の俺の同僚・片倉のお葬式。
同僚A
片倉のやつ、まだ25なのに...早すぎるよな
同僚A
板野は死因とか聞いてる? 片倉と同期だろ?
板野
いや、よくわからないですね
と言いつつ、俺にはなんとなく心当たりがあった。
同僚B
でもあいつ、すっげー肩こりに苦しんでましたよね?
同僚A
さすがに肩こりで死ぬことはないだろ
普通はそうだ。俺も3日前、「肩こりが鬼やばい」と彼から言われたとき、彼を怖がらせまいとそう答えてしまった。「肩こりじゃ死なないから大丈夫」と。
でもね、ほんとは俺にはわかってた。彼の肩こりの原因を。 あのときお祓いに行かせるべきだったのかもしれない。 きちんと本当のことを伝えるべきだったのかもしれない。
「お前、肩に髪の長い女の幽霊憑いてるよ」って。