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補助員の私に用意された 1人部屋に入り、
保科さんは私を ベッドにゆっくり下ろしてくれた。
稲世ラム
稲世ラム
保科宗四郎
稲世ラム
保科さんは少しの間黙ると、
ベッドに片膝を乗せて 両腕を私の顔の横に置いた。
ギシッとベッドが音を立てる。
稲世ラム
保科宗四郎
月明かりが 窓から射す部屋の中、
保科さんの手が 私の横髪をすくい取る。
保科宗四郎
稲世ラム
私が言い淀んでいると、 保科さんの顔が近付いた。
その甘ったるい空気感に 飲まれて、
私は咄嗟にギュッと 目を瞑った。
稲世ラム
保科宗四郎
稲世ラム
と、落ちてきたのは キスではなくデコピン。
抗議をしようと口を開いたけど、
保科さんの何かを 堪えるような表情に
声は出なかった。
保科宗四郎
保科宗四郎
保科宗四郎
保科宗四郎
と、今度こそ近付いてきた 保科さんが耳元に顔を寄せた。
保科宗四郎
稲世ラム
火がついたように 顔が熱い。
私の全身も、 保科さんの吐息もぜんぶ熱い。
保科宗四郎
保科さんは顔を見せずに 背を向けると、
そう明るく手を振って 部屋を出てしまった。
私は何も言う事ができなかった。
基地常設浴場にて。
稲世ラム
四ノ宮キコル
四ノ宮キコル
稲世ラム
ハッとして顔を上げると 心配そうな顔の四ノ宮さん。
水無瀬さんと五十嵐さんも 困り眉で私を見ていた。
四ノ宮キコル
五十嵐ハクア
水無瀬アカリ
稲世ラム
稲世ラム
五十嵐ハクア
四ノ宮キコル
稲世ラム
私が頷くと3人は顔を合わせて、
先に大浴場を出て行った。
稲世ラム
稲世ラム
昨日あんな事を言われて 今日会うのに緊張していた私。
だけど保科さんの様子は 普段通りだった。
大の大人があの会話だけで 意識してしまうのも
本当は良くないのかもしれない。
けど生憎私は 恋愛経験豊富なタイプじゃないし、
翌日から普通に接せるほど 大人でもないのだ。
稲世ラム
稲世ラム
私はそう自分に言い聞かせると、
湯船から立ち上がった。