物語の悪役って、なんで必ず選ばれないんだろう
なんで報われないのだろう
ころん
りいぬ
ころん
るぅと
僕はただ…
るぅと
ただ勉強して、お弁当を食べて、部活をして
帰るだけだった
そんな僕の生活に色をつけてくれたのは君
ころん
るぅと
楽しかった
楽しかったんだ
君と話す日々は
いつの間にか好きになってた
男の子を好きになるなんて、おかしいことはわかってる
でも止められなかった
どんどん好きになっていった
だからこそ
だからこそ、隣にいたあいつが許せなかった
キンコンカーンコーン
先生
先生
るぅと
りいぬ
るぅと
りいぬ
ころん
どうして?
なんでそいつとしゃべるの?
僕だけを見てよ
君には、僕しかいらないでしょ?
だから…
るぅと
りいぬ
りいぬ
るぅと
りいぬ
りいぬ
るぅと
るぅと
そのあとはもう覚えてない
気づいたら
目の前にボロボロになって気絶してるやつ
るぅと
思わず逃げ出した
そして…
ころん
るぅと
ころん
るぅと
ころん
るぅと
ころん
ころん
君に叩かれた頬が痛む
なにやってんだろ
大好きな人に嫌われて
もう…
気絶してたみたいで、起きたらもう放課後だった
荷物をとりに教室に向かっていると
りいぬ
ころん
るぅと
なんで?、なんてもう思わない
当然の報いだ
悪いことをしたやつには、天罰が下る
当たり前…
物語でも何でも、そういうふうにできてる
でも僕は、何をしてでも、あなたの隣にいたかった
それだけだったのに
誰にも、悲しまれないんだろうな
るぅと
僕は笑うよ
笑って死ぬ
そして呪うから
みんな呪うから
るぅと
でもこれは、君への"呪い"じゃないから
君への
るぅと
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ブクマ失礼します