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Episode4─君と桜と祈
A new story begins
俺は花宮先輩にまた行きたいところがあると連れられ此処へ来た
赤葦 京治
花宮 祈莉
ぱぁっと明るい表情だった
花宮 祈莉
花宮 祈莉
そう言って目を輝かせる彼女から目が離せなかった
赤葦 京治
花宮 祈莉
少し寂しそうな表情を浮かべる先輩
赤葦 京治
花宮 祈莉
儚げに笑う先輩は初めてだった
花宮 祈莉
赤葦 京治
花宮先輩と付き合えますように
そんな願いが頭をよぎった
赤葦 京治
心に嘘をついてしまった
花宮 祈莉
花宮 祈莉
桜の花びらを見上げながら呟くように話す彼女
花宮 祈莉
赤葦 京治
花宮 祈莉
「忘れないでね!」
先輩がそう言った瞬間桜吹雪が風で舞っていた
花宮 祈莉
花宮 祈莉
赤葦 京治
花宮 祈莉
そう言っていつものように無邪気に笑い、手を振る先輩を見送った
祈莉side
私は─────
最近知り合った薫の友達、赤葦京治くんが好き、!
最近知り合ったばかりの人を好きになるなんて
自分でもびっくりだ!
でも
私はその好意を伝えることは出来ないし
付き合うことだってできない、
私は肺の病気、”肺炎”だからだ
生まれた時から肺が弱くて運良く産まれたって言われた
お医者さんには夏まで生きられるか怪しいって
そう言われちゃった、
正直、もっと生きていたいし、死ぬなんて考えられない
でも決まった運命はもう変えられないから、
だから私は死ぬまで精一杯後悔のないように生きることにした!
「病気が良くなって永く生きられますように」
欲を張ると、もうひとつある
「来世では赤葦くんと付き合えますように」
それが私が桜の木に願いたいと思ったことだった
でもきっと叶わないんだってそんな気がしちゃった
花宮 祈莉
思っていたことが口から溢れてくる
お医者さん
花宮 祈莉
先生が優しい嘘をついてる事に気づけないわけなかった
もっと生きたいなぁ〜、
「祈莉の祈り事。」
Continued next time