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俺は最近ストーカー被害に会っている
不気味な女がついてくるのだ
ふと窓の外を見ると女が見ている
常につきまとうような視線が絡みついてくる
いい加減文句を言おうとするといつの間にか消えている
だから警察に通報しようとしたのだが
ある日のできごとでそれも止めたのだ…
ある日
タツ
タツ
タツ
目の前に広がる光景に目を疑った
汚れていた筈の机の上にはまだ湯気が立っている食卓が並んでいた
タツ
タツ
親なら連絡してくる、というかそれなら鍵がかかってない筈だ
彼女なんて自分にはいない
じゃあ誰が?
タツ
慌てて窓の外を覗くと
謎の女
タツ
女がいつもと違い満足そうな顔で微笑んでいたのだ
タツ
いつの間にか合鍵を作られていたのか?
それとも別の方法で…
そう考えていると女は
文字通りスーッとその場で姿を消した
タツ
女が人間じゃないことに気づいた俺は警察に行くのは止めた
こんなこと話してもおかしいと思われて捕まるのは俺だ
結局晩飯は皿ごと捨てた
そして今、
俺は神社に向かっている
相手が幽霊とわかれば頼るとこはそこだ
タツ
タツ
神社に続く階段に座り込む
階段はやっと半分いった低度で、正直もう帰りたい
しかし皮肉にも階段の鳥居の前で立っている女のおかげで
今まで心が折れずに済んだ
鳥居より先に来れないのか女はずっとそこに佇んでいる
タツ
ペットボトルの水を飲んで立ち上がる
あの女がいると思うと背中にナイフを当てられている気分になる
進まないと殺されるかもしれないという実感が沸く
そして前半の半分の倍の時間をかけて俺は階段を上り切った
タツ
タツ
神主
タツ
そこにはホウキを手に持った年老いたおじいさんが立っていた
タツ
タツ
神主
神主
神主
タツ
絶望する顔を見て同情したか、おじいさんは少し待ってくださいと小屋に消えていった
そして何やら手に持って戻ってくると
神主
神主
タツ
タツ
神主
神主
タツ
タツ
神主
神主
神主
タツ
タツ
ポケットに御札を突っ込んで階段を降りる
本当に効果があるか今すぐ確かめたかったのである
階段を降りる間、鳥居の前にいた女は立っていた
しかし階段の半分辺りを行くとずっといた女がふと前見た時のように消えた
タツ
タツ
結局階段を降り終わって周りを見渡しても
常につきまとっていたあの気配は消えていた
タツ
タツ
タツ
タツ
途端に軽くなった身体で高笑いする
電車で帰ってる間も、
家路を歩いている間も、
忘れていた開放感が身体を包んでいた
タツ
タツ
友達を巻き込みたくなくてしばらく距離を置いていたが
もうその必要もない
鼻歌交じりに友達のマンションに向かう
タツ
友人
タツ
友人
タツ
友人
友人
久しぶりの友人の部屋に妙な感動を覚えていると
ふとポケットの御札に手を入れる
タツ
タツ
御札はいつの間にか破れていた
友人
タツ
友人