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あかり

なんか久しぶりだね、直也の部屋に来るの

直也

小学校以来か

あかり

用事ないと来ないよね

直也

まあな

直也

はい、これ

あかり

ありがとー

私は直也からCDを借りる。

あかり

悪いね

直也

別にいいけどさ

あかり

なかなかサブスクに来ないからさ

直也

まあ、バンドのこだわりがあるからな

直也

仕方ないさ

あかり

明日には返すよ

直也

なんなら最初からCDに焼いておこうか?

あかり

えっ

あかり

それはほら!
基本的にやっちゃダメだしさ

直也

うーん……まあ確かにそうだな

あかり

ジャケットとか見たいし
歌詞も読みたいからさ

直也

わかったよ

あかり

そういえば今日、学校で面白いことあってさ

少しの間会話を楽しみ、 私は家に帰った。

あかり

(あーこの曲いいなあ)

歌詞を読みながら、 私は直也のことを考える。

あかり

(鈍感だよね、あいつ)

あかり

(なんで私がわざわざ返しにいくのかわかってないもん)

あかり

(直也に会いたいし、話したいからだよ)

またこれを返しにいく時に 会えると思うと、 私の胸の鼓動が少しだけ早くなった。

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