白鷺 真白
ドレスの裾が血に濡れていた。
深夜、店を出てからすぐ、気配に気づいていた。
白鷺 真白
白鷺 真白
“同業者”か
真白はスマホをスッとバッグにしまう。 通話も警察も、意味がない世界。
白鷺 真白
路地裏の非常灯の下、夢主が声をかけると、黒づくめの男が姿を現す。
目元だけを隠した、その顔に表情はない。
男「お前に恨みはない。けど──梵天の声がかかった女は、潰せって指令だ」
白鷺 真白
白鷺 真白
構えた指先には、隠し持っていたナイフ。 その瞬間、空気が一変した。
——バァン
乾いた銃声。敵の男の腕から血が吹き出す。
三途春千夜
三途春千夜
白鷺 真白
白鷺 真白
シャツの裾をひらつかせ、煙の上がった銃口を下ろしながら、笑っていた。
三途春千夜
三途春千夜
白鷺 真白
白鷺 真白
白鷺 真白
三途春千夜
三途はゆっくり歩み寄り、倒れかけてる殺し屋にとどめを刺すこともせず、夢主の顔を覗き込むように見た。
三途春千夜
三途春千夜
三途春千夜
「俺は好きだわ」
白鷺 真白
白鷺 真白
三途春千夜
三途春千夜
三途春千夜
そう言いながら、夢主は笑った。 この男もまた、牙を隠さない生き物。──だからこそ、嫌いじゃない。
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