鈴菜
え…未来?
陽太
そうだ…
カナ
嫌だ…怖い…
拓也
陽太!どーゆーことだよ!
陽太
鈴菜の親から聞いたん鈴菜はたまに夢で未来の自分が見えることがあるらしいんだ。
鈴菜
えっ…そんなの知らない…
陽太
でもお前、正夢の神って言われてるじゃん?
鈴菜
確かにそうだけど…
カナ
じゃあ私…死ぬの?
拓也
そ…そんな…
鈴菜
皆でカナを守ろう!
正夢にはさせない…!
正夢にはさせない…!
鈴菜
んー…
鈴菜
(大家さんはいないけど…夢と同じだ…ロッカーには…鍵をかけたし…‥…皆を起こさないと!)
鈴菜
みんなっ!(小声)
カナ
いやっ!(小声)
陽太
カナ、落ち着け。
拓也
やべぇな…
ゴトゴト ガサッ!
ゴソゴソ
カナ
うぅ…ううぅ…
鈴菜
みんな!私のベッドの下に隠れて!
カナ
ひぃっ…怖いよ…(小声)
拓也
俺は戦う!
鈴菜
駄目!二人も隠れて、ね?
拓也
でもっ…!
陽太
拓也、ここは鈴菜の指示に従おう。
拓也
……
鈴菜
よし…みんな隠れたね!(小声)
陽太
鈴菜、お前も早く隠れろ。(小声)
鈴菜
私も隠れるって〜
私はタンスの近くのテーブルの下に隠れた
陽太
おいっ…!
拓也
陽太…
陽太
(あんなの…危ない…)
拓也
(きっと鈴菜にも作戦があるんだろう…黙って見守っておくか…)
ガチャッ!
鈴菜
(鍵が壊された…!)
カナ
イヤッ!(小声)
鈴菜
(カナ達が危ない‥…!助けなきゃ!)
私はお父さんのハンマーを 強く握った。
そして大家さんにむかって 振り下ろした
はずだった
鈴菜
あれっ?
足元を見ると 一匹の毒蛇がいた。
鈴菜
嫌っ!(小声)
私はテーブルの下に潜った。
カナ
いや、どんどんこっちに来てる…
陽太
カナは絶対に守る!
だが毒蛇が狙っていたのは カナではなく…
ガブッ!
拓也
いっ………
ガブッ!
陽太
っ……
二人だった。
カナ
いやぁ、来ないで!来ないでぇ!
ガブッ! ガブッ!カブ!
鈴菜
(カナめっちゃ噛まれてるよ…)
鈴菜
(私には…無理だ…)
再び鬼の姿に戻った大家さんは
カナを掴んで クローゼットの中に入っていった。







