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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

 

奏は刀を振るったが 俺は無意識のうちに剣で防御していた

同時に紫色のオーラをまとう…

痛都 奏

なっ…何!?何が起きている!

パーカ

………

先程の頭痛はもうない むしろそのおかげで…

パーカ

やっと…俺が何者なのか分かった…

痛都 奏

は…!?

パーカ

俺の名前はヒュース。

パーカ

異次元から来た…

痛都 奏

なっ……!異次元ですって……?

痛都 奏

……いっ……!!

奏は頭を抱える

隙を見て俺は走り出す

剣を振るが、奏で防御される

防御された刀を振り払い 今度は奏の腹をつこうとするも…

痛都 奏

ひゃっ…!

ギリギリ防御されてしまう

痛都 奏

お前……!
完全に殺そうとしているな!!!

奏は俺から離れ、仮面に手をかける

痛都 奏

幻など関係ない!

仮面を取り、地面に投げつけた

痛都 奏

私も本気でいく!

余裕のない表情だった

痛都 奏

……なっ…!?

さらに表情が崩れていく…

…俺はふと気づく

誰かが俺を守ってくれていることを

痛都 奏

あれは…幻覚なんかじゃない……!?

俺は走り出し、また剣を振るう

今ならできる…そんな気がした

痛都 奏

こいつ………!

 

「お母様…  ヘリの準備が整いました。  地下にお越しください。  繰り返します。  ヘリの準備が整いました。  地下にお越しください」

ライ

ライ

クローンは今どうなっている。

カクターン

今は正常に動作しています。

ライ

そうか。

ライ

あいつらの苦しむ姿が見れないのは残念だが、この研究を続けるためにはやむを得ない…フハハ…

10階

ラースはクローンの 超能力を使った攻撃を 避け続けている

ラース

ラース

(隙が見当たらない…下手に近づいたらすぐにやられるかもな…)

クローンの攻撃が連続でくる

ラース

(…!!!)

ガッ!!

解毒剤と水の入ったペットボトルを 持ってきたレオナルドに 押され、攻撃を避ける

2人とも廊下でうつ伏せになる

レオナルド

………はっ!すいません…床に擦れて怪我してないですか?

ラース

大丈夫だ。ありがとう。

レオナルド

よかったです…
皆さんに薬飲んでもらいに行ってきますね!

ラース

あぁ、よろしく頼む。

ラースは立ち上がり、再び クローンの相手をする

 

レオナルドはコップに水を注ぎ 解毒剤と共にジェミに渡す

レオナルド

…ジェミさん、お待たせしました!この薬、お水と一緒に飲んでください!

ジェミ

…ありがと……

そして水と解毒剤を持ち、 制御室の中へ入って行った…

しばらく続く睨み合い

奏は隙を見てエレベーターの 方へ向かう

パーカ

……!

俺のことを見守っていた影が動く…

奏の行先を阻む

痛都 奏

!?!?

パーカ

…!

俺は瞬間移動をし、空中を舞う

パーカ

(今なら…狙える……!)

俺は…奏の首を………

パーカ

………!

ラース

首を狙った方が簡単に死ぬ。
…剣を振るのは人型オオカミだけにしろよ。

パーカ

…っ!!

俺は首から下へ進路を変え 斜めに体を切った…

痛都 奏

くっ…………!!!

奏は倒れ込む

痛都 奏

…何故!何故首を切らない!?

パーカ

パーカ

先生に…人の首を切るのは、人型オオカミだけにしろと教わった。

痛都 奏

!!

痛都 奏

お前は…どこまで優しいの…

痛都 奏

…私も…
動けるのはここまでのようね…

パーカ

パーカ

この…理不尽な実験を…やめさせることは出来ないのか…

痛都 奏

…息子を止められたら…ね…

痛都 奏

今頃ヘリを飛ばしているはず…私を置いて…

パーカ

そんな…今まで育ててくれたあなたを置いて行くなんて…!!

痛都 奏

本当に優しいわね…

痛都 奏

その優しさじゃ、外の世界じゃ通じないわよ…

パーカ

外の……世界…………?

その瞬間、突然天井から光がさす

痛都 奏

何………!?

パーカ

!!?

俺たちは光に包まれる…

痛都 奏

…!?

パーカ

ここは…?

「初めまして」

パーカ

 

私は神…あなたたちをこの世界に連れ込んだのも…この私。

パーカ

パーカ

(…あの時も…
 この人に導かれて……)

痛都 奏

……………あ……

 

…奏……いいえ、アンナ……
思い出してくれましたか…?

痛都 奏

……………は…い………

奏は涙を流す

先程の歪んだ表情とは違い… 夢が…覚めたかのような…優しい表情

 

…元の世界で…幻覚を克服し、やり直すことを誓いますか?

痛都 奏

はい……やり直させてください……

 

…よろしい……元の世界へお戻り…アンナ…

奏は光に包まれ、消えていった…

 

…私は、自ら命を経った人たちを、この世界に転生させ、生前の記憶を消して人生をやり直させているのです。

 

ですが…あなたは現実世界で命を経っていない。それに…自ら命を経とうとすらしていないのにこの世界に来た。
それは、なぜでしょう…?

パーカ

え…………

パーカ

すいません…俺には分かりかねます…

 

…あなたにこの世界、この島を救ってほしかったのです。転生後も不幸な目に遭ったアンナを…救ってほしかったの。

 

あなたは……アンナと同じ病に苦しむだけではなく…

 

伝説の剣使いのハンター、オークスの血の繋がりがあったのです。

パーカ

!?

ヴァルが言っていた 伝説の剣使いのハンター…

俺は信じられず、黙り込む

 

オークスは、あなたのお父様の生き別れの弟だったのです。

パーカ

え……

パーカ

お父さんに…弟がいたなんて…

 

お父様も…物心つく前に離れ離れになったので、知らなかったのでしょう…

ラース

ラース

大丈夫か?

声をかけられ、目を覚ます

オークス

…?

オークス

はい……

ラース

…オレはラースだ。お前は…

オークス

オークスといいます…

ラース

オークスか…ついてこい。案内する。

ラースは歩き出した

オークスもその後をついていく…

夢にしてはリアルな オレンジ色の景色

鳥の鳴き声すら聞こえない 静かな森の中を歩いていった

 

あっという間に家に着く

ラース

…ここが今日から住む家だ。

オークス

…………

ラース

…大丈夫かオークス。

オークス

…!

オークス

…大丈夫…です。

ラース

ラース

そうか。

5日後…

ラース

…今日から剣術を教える。
厳しく行くぞ。

オークス

…お願いします。

 

更に2日経ち、 剣術の基礎が身についた時…

オークス

オークス

ラースさん…

ラース

…どうした。

オークス

…ラースさんのこと…先生って呼んでもいいですか?

ラース

ラース

あぁ…構わない。

 

10階

ラース

ラース

(何か…弱点があるはずだ…)

ラース

(…ん……?何か聞こえる)

クローン

…せ……ろ……こ…せ…

ラース

………?

ラースは聞き取ろうと前に出る

次の瞬間

クローンが4つの超能力を出して 攻撃してきた

ラース

!!!!

ラース

(一定の距離を縮めると強力な攻撃をしてくるのか!?)

ラース

(…ダメだ!避けきれない…!)

ラースは咄嗟に刀で防御する

バキッッ………!!

ラース

!!!?

刀が折れ ラースはクローンの攻撃を喰らい 倒れ込む

クローン

…せ……ろ……こ…せ…

クローンはパワーを溜め始める…

胸あたりが光り輝き、とても眩しい

ラース

ラース

(…身体が動かない……)

クローンからビームが出る…

ラース

(………ここまで…か…)

 

ウィン…

パーカ

ラースさんっ!!!!!

ラース

!?

エレベーターから降り ラースの前まで走る

ゆっくり飛ぶ丸く大きなビームを 剣で止める

ラース

と…止めた……!?

力がだんだん無くなっていく

…ふと、25階で起きた事を思い出す

俺は剣を意識する………

パーカ

…くっ…………!!

そして力強く押した……!

パーカ

うおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!

ドォォォォォォォォォォン……!!

俺はビームを跳ね返した…

ビームはクローンに直撃し 粉々になって消えた

ラース

………

ラース

!!!!

ラースはびっくりした表情で俺を見る

今にも…泣きそうな顔……

ラース

…オ…オークス………

パーカ

パーカ

無事でよかったです…ラースさん…

パーカ

いえ……

「先生……」

【main】 Z.island EP1

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