※nmmn 桃赤 長
すたーと
赤
桃
桃
赤
桃
後ろから迫り来る大きな音
気づいた頃にはもう遅くて
「キキーッッ..!!」
赤
桃
桃くんの大きな体に包まれて俺たちは 一緒に車に跳ねられた
スローモーションの映像を見ているようだった
まるで他人の視点を見ている気分
だけどそれは自分の視点で
体の奥深くからドクドクと鼓動が波を打つ
鼓動が早くなるにつれて、意識は薄れて
周りの大きな声も忘れて 俺は眠りについた
次目が覚めた頃は見慣れない病室
でもまだ完全に意識は戻っていない感じで
赤
口が乾燥しているせいか、上手く声を出すことが出来なかった
看護師
赤
少しづつ会話をしていると意識が戻ってきて、ようやく周りを見渡す余裕が出てきた
赤
看護師
赤
看護師
一気に顔を曇らせた看護師さんの様子で何となくどうなったかなんてわかる
でも少しの可能性にかけてみたかった
赤
看護師
大丈夫、
彼はこんなところでくたばる人じゃないから
1人静かな病室には、時計の針が秒刻みに音を鳴らしていた
看護師
車椅子を押してもらい、桃くんがいると言われる病室と少し離れた部屋に来た
静かに扉が開くと、沢山の管に繋がれた大好きな彼
彼と言っても原型を留めておらず、本当に桃くんか疑ってしまう程だった
赤
気づいた頃には涙が溢れ出していて
沢山の感情が混じりに混じって、波のように押し寄せてきた
桃くんは俺を庇ったから死んでしまったのではないか
もしも俺がいなかったら、桃くんは助かっていたのではないか
赤
考えれば考えるほど自己嫌悪に蝕まれる
赤
名前を読んでも反応なんてしないし
手を握ってみても、彼の温もりなんてものはもう感じられなかった
ただ彼に触れるだけで、
''桃くんはもういない''
という辛く苦しい現実を見せ付けられているような気がした
機械音と看護師の啜り泣く声が響く、 人のいる病室から少し離れた部屋の角
そんな中俺は、ただ泣くことしか出来なかった
赤
赤
赤
赤
赤
赤
赤
赤
赤
君の泣き顔なんて見たくない
ずっと笑って__
夢から目が覚めると、最初に目を覚ました病室
握っていたはずの彼の手は遠くの場所に
病室の扉が勢い良く開いて
見慣れた蜂蜜色と空色
どうやら急いできたようで息をものすごくきらしていた
黄
黄
赤
青
赤
黄
これからどうすればいいんだろうか
桃くんなしで生きていけるのだろうか
途中で生きることを挫折してしまうのではないか
桃くんを思えば思うほど、
どれだけ彼が大切だったか、
どれだけ彼は俺たちのことを支えてくれていたのか
彼の全てが、身に染みて感じる
黄
青
赤
青
あぁ、ぶつけちゃった
ぶつけちゃいけない相手だって分かってたのに
ただ泣かない俺を心配してくれたって分かってたのに
赤
赤
黄
黄
赤
赤
赤
黄
赤
赤
青
赤
黄
青
もしも、泣いている俺達を見たら君はどう言ったかな
泣くなって励ますかな
もらい泣きして一緒に泣くかな
それとも、情けない顔を見て笑うかな
きっと、どれが選ばれても
君は俺たちの泣き顔なんて見たくないって心の何処かで思ってるよね
黄
赤
青
赤
桃くん
助けてくれてありがとう.
fin
最近はテスト間近と没製造機すぎて萎えてます
コメント
2件
お風呂上がりにばちくそ泣きました ありがとうございます テスト間近、頑張ってね!
語彙力が高すぎました😶💭 最高でした💞