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22
短編 _ 相合傘のおまじない
緑 × 黄
タップ数 _ 241 R18
start
卒業してからも残り続けるもの
他人からしてみれば、 「誰これ」 となるもの
俺とすちくんの相合傘
密かに、密かに思いを抱きていた人
告白することもなく、あまり接点もなかった
俺が消しゴムを落とした時に、拾って優しく微笑んでくれた
それだけで恋に落ちた
白い手と細長い指
血管の太さ
頭の中で何度も恋をした
ベッドに身を投げ、すちくんのことを考える
接点、欲しいなぁ っ
横になり、枕を抱きながらすちくんとどう話すか悩む
携帯を見て、好きな人と結ばれる方法なんておまじないを調べる
付箋に俺とすちくんの名前の入った相合傘を書く
それを机の端に貼り、上から同じ色のマスキングテ - プを貼った
悪いこと、してる気分っ …
それが卒業までバレなければ恋は叶う
… そうだといいな っ ⸝⸝⸝
だから卒業までそのまま過ごした
でも、それは " 恋が叶う " おまじない
だから卒業まで接点は一度もなかった
ネットのおまじないなんてそんなもの
そう自分に言い聞かせてたらいつの間にか社会人になっていた
頼まれた資料の確認をしていたら、後ろから部長が話しかけてきた
なんだろ、.ᐣ
そういうと共に、後ろから人が来た
抹茶みたいな深い髪色に、1度見たら離せなくなるような赤い瞳が目立つ人
…… すち、くん、、.ᐣ
俺を見て、俺の名前を呼ぶ
それにドキッとした
あの時、 俺がすちくんに惚れた時の再現のようだった
俺がすちくんの言葉に返事して、君がそれに微笑む
諦めていた、書き込みは嘘 と自分に言い聞かせいたはずだった
けど、俺はまたすちくんに恋に落ちた
あの時の胸の高まりが戻ってくる
部長が 良かったな とすちくんの肩に手を置いて俺に言う
自分ではあまり仕事は出来ない人間だった
そんな彼の眼差しが、どんどんハ - ドルをあげる
…… 断れないやん
そういうと、 部長はありがとうと言い去って行った
すちくんが小声でそう言う
そういう気遣いできるところが好き
ちょっぴり、恋愛漫画で見た可愛い子を演じてみた
後ろで腕を組んで微笑むすちくんに惚れる
こうやって何回も何回も恋に落ちる
好きって感じて、心臓が好きと叫ぶ
あれからちょっと時が経ち、すちくんへ歓迎会を開いている
周りの人がお酒を飲んで、食べてお仕事の愚痴をこぼしている
それを部長は飲み込んで、俺だってと言いながらお酒を飲む
それの繰り返しでちっともすちくんへ歓迎をする気配がなかった
俺の両隣りは女性ですちくんとは遠かった
すちくんと喋りたかったな …
烏龍茶を両手に、少しづつ飲む
ほんとは少しお酒を飲みたいけど、すちくんが居る場所で飲めば自分がどうなるか分からない
そう言い、急に隣の女性が急に俺の二の腕を触る
右隣の人が俺の両腿の間に手を置き 、俺の顔を覗く
そう言うと、もったいないよ .ᐟ と言い定員さんにお酒をひとつ注文していた
どうしても飲みたくないため、言い訳を言うがもう酔っていて頭の回転が回らない人には通じない
カ - ディガンを脱いで 、 俺にお胸を見せ付けてくる
どこを見ればいいのか分からず、ふと斜めを向いたらすちくんと目が合った
さ、最悪や ⸝⸝⸝
すると、お酒は到着していて、左に座っていた先輩が俺にお酒を飲ませてきた
中身が空っぽになるまで、傾けるため全部飲むしか無かった
肩で息をする俺の頭を優しく撫でてきて 、動くことができない
ぅ …… 頭痛い …………
急に目の前にすちくんが現れる
美人な先輩2人に用があるみたいだった
…… 俺みたいな男になんか興味ないもんね、
どんだけ恋しても、結局性別って壁は越えられないんだ、、
そんなことを考えていたら、重い瞼が視界を覆ってしまった
目が覚めると、知らない天井だった
ス - ツは綺麗にハンガ - にかけられていて俺自身はダル着になっていた
…… どこ、ここ …
すると 、 部屋のドアが開きすちくんがいた
水を差し出してくれ、1口のみ頷いた
ここ、すちくんの家なんだ、、 ⸝⸝⸝
何を話し出すかと思うと、急に呼び方についてだった
やった っ と純粋に喜ぶすちくんがとっても愛らしい
すると、すちくんが俺の左隣に座った
俺の二の腕を触ってきた
き、聞こえてたんだ っ ⸝⸝
そう言い、俺の両腿の間に手を置いて俺の顔を覗き込む
俺の耳元でそう囁いてきた
すちくんの息が耳に当たって声が出てしまった
すると俺の胸に手を当て、心臓の位置に手が当たるとそのまま動かなくなった
それもそっか と言い手を離し俺の指を見る
な、なんでこんなこと っ ⸝⸝⸝
なんて答えればいいか分からない
な、なにそれ っ .ᐟ.ᐣ
真面目に言うから、頭がいっぱいいっぱいになる
その言葉にびくっとなる
すちくんと指が絡まり、恋人繋ぎをする
自分でも思っちゃうほど顔が真っ赤
見られたくなくてそっぽ下を向く
そう言うと、すちくんからキスをしてきた
突然の事で、頭が真っ白になって力が抜けてしまった
それを不意に、押し倒される
呆然とし、口が開いたままでいるとそのまますちくんの舌が入ってくる
くちゅくちゅ となる聞きもしない水音
その音と、俺の盛れた声がこの部屋に響き渡る
すちくんは俺の声も聞かず、俺の首にキスをする
ジュ - ッ っと、吸われる感触が体をゾクッとさせる
一通り終わったあと、肩で息をする俺に優しく微笑む
そう言い、恋人繋ぎした俺の手の甲にキスを落とす
すちくんが片目だけ開け、みこちゃんは .ᐣ と言わんばかりの眼差しを向ける
その深い血のような真っ赤な瞳が俺だけを見る
目の前に与えられた餌に飢えた狼のような目で俺を見る
その瞳に映っている俺はどれほど乱れているのだろうか
恥ずかしくて、声が出ない
ふとあの相合傘について思い出した
誰かにバレたのだろうか
でも、剥がされても剥がされなくてもいい
その名前を書いた接点のなかった人は今俺の上で、俺に必死だから
好き っ 好き好き好き っっ ♡♡♡
言えた
ずっと、 8年間言えなかった言葉が言えた
こうして、俺らの新しい夏が始まった
コメント
2件
神作すぎます、、✨🥺 やっぱりこう言う作品が一番ほっこりして好きです!!!