主
主
主
主
主
主
葵side
葵
目の前に広がる豪邸 どのくらい大きいのか皆目見当もつかない 来た道を引き返そうと視線を後ろに向けた時 聞き覚えのある音を出して扉が開いた
女性
自分に似た人が話し掛けてくる 誰かと思い話し掛けようとすると 女性は顔を顰め、言った
女性
女性
葵
悪意しか無い言葉に苛つきながらも 無表情を貫き通し、豪邸へと入った
女性
女性
「私の」を特に強調しながら 目つきを鋭くして言い放ってくる
葵
女性
適当に風呂を済ませ、部屋に向かうと メイド服を着たまだ少女と言える程の女の子が居た
メイド
メイド
恐らくこの子が私の専属メイドなのだと判断する お礼を言って部屋を出ていった
葵
男性
大きな声が耳を刺激してくる 不慣れな格好で不慣れな動きをする ぎこちない部分もあったがバレていないようだ
葵
葵
男性
怒鳴り散らかしている男を 周りのメイド達が落ち着かせる 数十分が経ち、やっと本題に入ってくれた
男性
葵
男性
男性
男性
葵
恐らく今日一で大きく嬉しそうな声が出ただろう ずっと此処に居るものだと思っていたから これほど嬉しいことは無い 若干浮かれた表情のまま部屋を出ていった
メイドside
メイド
葵様が居なくなった部屋で呟く 葵様も鬱様も兄妹揃って変だ
此処に雇われる前から思ってた 貴族には良い人間も優しい人間も居ないのだと どの貴族も自分が上だとばかり思ってる どの貴族もどこの貴族も態度からも口からもそう言ってくる でも二人は違った ちゃんとお礼を言って、優しい声で話し掛けてくる そういう所が好きだったのに…
メイド
1ヶ月後に葵様は出ていってしまう 鬱様に至っては既に此処を出ている
メイド
単なる独り言は誰にも聞かれず空気に溶けた
主
主
主
主
主
主
コメント
3件
多数決取りたいので頼んだぜ☆