いじめっ子
いじめっ子
念願の、女子高。
…私は何も…してないのに
あなた
母親
あなた
お母さんは女手一つで私を育ててくれた。
いじめの話なんて、したらお母さんの負担になる。
あなた
美羽
トイレの個室で嘆いた言葉。
1人のつもりだった
だけど、扉越しに声が聞こえた。
私は恐る恐る扉を開けた。
美羽
美羽
あなた
美羽
美羽
美羽
美羽
あなた
最初は半信半疑だった。
だけどその本をもらった後、少し試してみることにした。
クラスの片隅で1人、そっと本を開く。
あなた
あなた
あなた
あなた
いじめっ子
いじめっ子
半信半疑だけど、やって見ることにした。
あなた
あなた
あなた
目をつぶり、想像したのは、根暗で地味になったカナ。
あなた
静かに目を開けた。
すると、さっきまでリーダーみたいに騒がしかったカナの目から光が消えた。
いじめっ子
いじめっ子
いじめっ子
いじめっ子
あなた
偶然、最初はそう言い聞かせてた。
だけど、次の日。
いじめっ子
いじめっ子
いじめっ子
あなた
根暗になったカナを見て、私はびっくりした反面、嬉しくなった。
あなた
いじめっ子
あなた
あなた
あなた
目をつぶって、マイが私に謝る姿を思い浮かべる。
いじめっ子
あなた
いじめっ子
いじめっ子
いじめっ子
いじめっ子
あなた
あなた
あなた
目をつぶって、ノノカが私に謝る姿を思い浮かべる。
あなた
いじめっ子
あなた
いじめっ子
あなた
頭の下がった二人を見て、罪悪感なんて1ミリもなかった。
むしろ、もっと、もっとと、心の中で欲してしまった。
友人
あなた
友人
友人
あなた
あなた
あなた
目をつぶり、静かに帰るももの姿を思い浮かべた。
友人
あなた
友人
あなた
あー、良かった。
これは、仕方ないこと。
全部全部、そう言い聞かせていく。
そんなある日。
いじめっ子
いじめっ子
あなた
いじめっ子
いじめっ子
いじめっ子
誰もいない教室で1:1。
あなた
あなた
あなた
バシンッ!!!
ヒリヒリとした頬。
いじめっ子
いじめっ子
あなた
3度言った。
目をつぶって、急いで想像する。
いじめっ子
もう、いいや。
このことが誰かに知れ渡ったら、この能力は使えなくなるかもしれない。
…だったら。
私が思い浮かべたのは、サナが屋上から飛び降りる姿。
あなた
全部、全部思い通り。
次の日の朝会。
校長
校長
校長
あなた
あなた
あなた
あなた
目をつぶって、サナを校長が突き落としたと自首する姿を想像する。
あなた
校長
ザワザワと生徒と先生の声がする中、校長は1人、俯いたまま車の方へ向かっていった。
そして。
ネットニュースにまで取り上げられた。
あなた
部屋で1人。
ネットニュースを眺める。
あなた
その日の晩御飯
母親
あなた
母親
母親
母親
母親
あなた
母親
母親
あなた
母親
母親
あなた
あなた
あなた
母親
母親が、包丁を持って自分のお腹に刺す姿を思い浮かべる。
あなた
あなた
あなた
あなた
あなた
あなた
あなた
母親
母親は、何も言わずにキッチンへと向かっていく。
母親
グサッ…
鈍い音が響くと同時に、
血飛沫が舞って
母親は、崩れていった。
あなた
あなた
微笑みながら、私は自分の部屋へと戻って行った。
次の日。
いじめっ子
あなた
いじめっ子
この子は、私に敬語を使わせるように想像した子。
いじめっ子
いじめっ子
この子は、私にお金を渡してくるよう想像した子。
いじめっ子
あなた
この子は、私にお弁当作ってくるように想像した子。
あの子は…
あの子は…
あの子は…
あー、ほんと、幸せ。
いじめっ子
あなた
美羽
あなた
美羽
あなた
ついて行った先は、初めに出会ったトイレ。
美羽
美羽
あなた
美羽
美羽
美羽
あなた
あなた
あなた
あなた
あなた
あなた
あなた
あなた
美羽
暴れて私の力を止めようとする美羽。
あなた
だけど、美羽を押して倒れさせた。
攻撃してきたのは美羽
悪いのは美羽
あなた
あなた
あなた
目をつぶって、美羽がトイレに頭を突っ込んで窒息死する姿を思い浮かべた。
美羽
あなた
私は正しい
美羽は、間違ってる。
狂ってる人たちを正しくしてるだけ…
私は悪くない…
狂ってる…アナタ…
もし評価が高ければ、またやりますね(*^^*)