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神経質そうな青年 新海拓馬と私は1階の探索を行うことになった
1階には、先ほどいた食堂や図書館と呼んでも差し支えない
蔵書が収められている 巨大な書斎があった
ジャンルは広く 私の好きなミステリやSF、純文学や雑誌、児童書、新聞記事まで揃えられていた
野嶋隆
新海拓馬
そう言いながら 新海は背表紙を見て回る
野嶋隆
新海拓馬
野嶋隆
新海は気を悪くしたようだった
若者との交流 特に、このように神経質な青年との対話はかなり難儀だ
思春期というものは 自身が体験していても
いざ、大人の目線で接すると 当人からは疎ましく思われる
ヤマアラシのジレンマである
…私の孫もいずれこうなるのだろうか
私は今年11歳になる孫の顔を思い浮かべた
やはり生きねばなるまい
生きて、帰るのだ
新海拓馬
野嶋隆
新海拓馬
新海拓馬
そうして新海が差し出した本
新海拓馬
タイトルは 「心理学概論」というものであった
新海拓馬
新海拓馬
新海拓馬
野嶋隆
以前、どこかで聞いた覚えがある
テレビで見たのか 何かの本で読んだのか
知るよしもないが その言葉に何かが響いた
野嶋隆
新海拓馬
新海拓馬
野嶋隆
新海拓馬
野嶋隆
新海拓馬
野嶋隆
上の空で書架を見上げていると
私はその背表紙に印刷されている
ある名前に強く反応した
野嶋隆
新海拓馬
野嶋隆
ほぼ聞き取れないほど 早口に言葉を次から次へだす青年を制して
私は一冊の本を渡した
心理学の専門書のコーナー
タイトルには 「心は紡がれている」 とある
その本の著者の名前
新海拓馬
野嶋隆
野嶋隆
新海拓馬
野嶋隆
野嶋隆
私は新海から本を返して貰い 1ページ目をめくった
そこにはやはり 裏付けるようにはっきりと写っていた
野嶋隆
新海拓馬
新海拓馬
野嶋隆
新海拓馬
野嶋隆
新海拓馬
野嶋隆
新海拓馬
この青年は 焦ると早口になる癖があるらしい
野嶋隆
新海拓馬
野嶋隆
野嶋隆
新海拓馬
野嶋隆
新海拓馬
野嶋隆
新海拓馬
新海拓馬
野嶋隆
果たして この事実は何を意味しているのか
考えてみても 隠す必要性など微塵もない
謎が謎を呼んだ
新海拓馬
新海拓馬
野嶋隆
野嶋隆
新海拓馬
青年は意気揚々とそう言い放った
私は念のため 他に何かないかと注意深く探したが
書斎での収穫はこれ以上得られなかった
新城綾香…… 彼女の正体は?
そしてもう1人気にかかる人物
橘真衣 彼女もまた謎に包まれている
私は自身に訴えた
いったい何が真実だと言うのだ!