義妹は無表情

そんなある日……

ソファに座り込み唯蹲っているとインターホンが鳴った

その後、激しい怒号と「藍夜！！！」と私を呼ぶ声

私はロックの掛かったインターホンを無視して玄関を激しく叩いた

時と場所、人は変わり…

世一サイド

俺らは藍夜と離れ離れにされた

日々殴られ「妹に欲情してどんな気分だった」と何度もしつこく聞かれ他にも…「あんなエッチな妹はずりぃなぁ、締まりも良かったし……」と長々と垂れ流し方式で話してきた

録音された質問や話をずっと…縛られた俺らに聞かせ、「映像」を何度も見せてくる

藍夜が泣き叫び拒否をしながらも無理やりそう言った行為に及ぶ、唇を無理やり塞ぐ

そんな映像がずっと……

俺らの心はへし折れ…もう……何もする気力が無い時に…玄関の扉が開きとてつもない足音が響いき…「世一！冴！」と…俺らの名前を呼ぶ声が聞こえた

手足を縛られながらも「父さん！母さん！」と声を出すとリビングの部屋が蹴破られた

母）皆！！

母）豹馬！あぁ…傷が……どうしてこんなことに…

父）怪我はあるが…他に何もなさそうだな……悪かった、助けるのが遅すぎたｯ…

父さんと母さんは俺らを抱き寄せ涙を流した

俺らも……安堵からか…涙を流した…安心する匂いだ…安心する声だ……俺らの…両親だ……

母）あ、藍夜！藍夜はｯ！

両親は一緒に来た警察に「藍夜は、藍夜は」と詰め寄る

警察は「今詳しく調べている段階で…」としか答えなかった

映像の内容…質問の内容が不意に蘇り思わずそこで嗚咽をする

蘭世は口篭り…上手く言葉に表せなかったのかパソコンを指を指す

両親と警察は不思議がりパソコンを開きとあるファイル…例の映像が入ったファイルを開く

父）な、なんだこれは！！

母）あ、あ…あ、ゃ……

母）い、いやぁぁぁぁぁぁ！！！！！！！！！！！！！！！！！

母の甲高い悲鳴と…

母）あ、藍夜！あやぁ！！！あやをかえして！！！あや！あやぁぁ！！！！いやぁ！！！！やめて…やめてぇ！！！いやぁ！！！！！

「藍夜」と何度も叫びパソコンの画面に縋り付く

父）ｯ！お前らは何をしているんだ！早く吐かせろ！藍夜を…愛娘の場所を吐かせろ！！！！！

父の怒号…この怒りを何処にぶつければいいのか…分からないのだろう……

警察）これは…悪質で……見ていられません…

警察も目を逸らす

母）あ、や…あ、ぁ……あぁ…あやぁ…

凛の精神崩壊…

ﾊﾞﾀﾝｯ

豹馬、母は倒れ…絵面はカオス…と言っても過言じゃ無かった