胡蝶 しのぶ
???
伊織 氷華
胡蝶 しのぶ
胡蝶 しのぶ
伊織 氷華
胡蝶 しのぶ
伊織 氷華
胡蝶 しのぶ
伊織 氷華
胡蝶 しのぶ
胡蝶 しのぶ
伊織 氷華
胡蝶 しのぶ
伊織 氷華
胡蝶 しのぶ
伊織 氷華
その日は珍しく晴れていた
お姉ちゃんがわたしの好きな金平糖を食べさせに
山奥から二人で歩いて下の街まで行った
わたしが疲れたらおぶってくれた
その時間がわたしは金平糖を食べに行くよりもだいすきだったことを覚えている
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私達の住んでいた家は両親が鬼に喰われてから
血が染み込んでいたり戸が突き破られたので取り壊された
遠い親戚の家に住まわせてもらうことになった
伊織 氷鶴
氷華
伊織 氷鶴
氷華
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店主
店主
伊織 氷鶴
氷華
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伊織 氷鶴
氷華
氷華
伊織 氷鶴
氷華
伊織 氷鶴
氷華
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店主
店主
氷華
伊織 氷鶴
氷華
伊織 氷鶴
氷華
氷華
あの時、わたしが我儘を言わなかったら
あんな事にはならなかったのに
伊織 氷鶴
店主
伊織 氷鶴
店主
伊織 氷鶴
店主
氷華
伊織 氷鶴
店主
氷華
伊織 氷鶴
氷華
ぽつ、ぽつ
氷華
店主
氷華
店主
氷華
伊織 氷鶴
伊織 氷鶴
伊織 氷鶴
おかしいな、この時間は二人ともいるはずなのに
伊織 氷鶴
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伊織 氷鶴
居間に続く扉を開けた瞬間、
あの時、私達家族を襲った鬼が
引き取ってくれた親戚の両親を喰っていた
自分の心の奥底からぐつぐつと何かが湧き出てきた
鬼
喋りだした瞬間、わたしは瞬時に
おそらく親戚の叔父さんが使い、玄関に置いた 猟の時に使う散弾銃を手に取った
鬼
伊織 氷鶴
冷や汗が自分の背中を伝った
でも、ここでやらなきゃ自分も喰われる
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ドンッ、
鋭い銃声が響き、命中したかと鬼に目線を向けようとした
伊織 氷鶴
心臓から少し右に命中していた
はずなのに、
わたしが顔をあげた頃にはその部分だけ 再生していた
鬼
目の前の景色が白く霞んでいく
ああ、わたし
ここで終わりなんだな、って
伊織 氷鶴
伊織 氷鶴
伊織 氷鶴
伊織 氷鶴
最後までずっと、ずっと氷華のことが 頭から離れなかった
わたしには、
いやわたしたちには
お互いかげがいのない存在だったから
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