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胡蝶 しのぶ

私は胡蝶しのぶです。貴女は?

???

私は

伊織 氷華

伊織 氷華。

胡蝶 しのぶ

伊織、さんですか。聞き馴染みのある名前です、

胡蝶 しのぶ

なんだか懐かしいですね、( くす、 )

伊織 氷華

さっきから、なにか呟いていたり懐かしいとか何か見覚えでもあるんですか?

胡蝶 しのぶ

はい、貴女のお姉さんはとても私によくしてくれましたよ

伊織 氷華

姉さん…遠い記憶の中にいるぐらいの関係性です

胡蝶 しのぶ

あら。そんなに御存知ではなくて?

伊織 氷華

御存知っていうか、指で数えられる程度しか会ってない。

胡蝶 しのぶ

そう、なんですか

胡蝶 しのぶ

あの、こんなこと聞くのは少々野暮ったいですが…手首の紋章はお姉さんにも?

伊織 氷華

紋章…?なんでその事を知ってる?

胡蝶 しのぶ

道端で倒れてた貴女の動脈を確認するために袖を捲ったんですよ、

伊織 氷華

ああ、そこまでしてくれてありがとう

胡蝶 しのぶ

お姉さんと違って読めない人ですね〜( ふふ、 )

伊織 氷華

姉さんは、穏やかでみんなに好かれるような存在だった

その日は珍しく晴れていた

お姉ちゃんがわたしの好きな金平糖を食べさせに

山奥から二人で歩いて下の街まで行った

わたしが疲れたらおぶってくれた

その時間がわたしは金平糖を食べに行くよりもだいすきだったことを覚えている

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私達の住んでいた家は両親が鬼に喰われてから

血が染み込んでいたり戸が突き破られたので取り壊された

遠い親戚の家に住まわせてもらうことになった

伊織 氷鶴

そろそろつくよ〜!!

氷華

たのしみたのしみ!なにあじに
しようかなー

伊織 氷鶴

白色のやつよく食べてるよね〜氷鶴お姉ちゃんは緑色の金平糖好きだよ〜!

氷華

ももいろのやつもおいしい!!

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︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎

︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎

店主

はい、まいどあり〜!

店主

いつもありがとうね!

伊織 氷鶴

ありがとうございます、よかったね〜氷華!

氷華

ありがとう!はやくたべたい!

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伊織 氷鶴

美味しかった?また食べに行こうね!

氷華

うん、おいしかった!

氷華

けどおうちでもたべたいなあ

伊織 氷鶴

ええ、つくれるのかな〜?

氷華

おみせのひとにきいてみてよ!

伊織 氷鶴

も〜わかったよ、1回だけしか作らないよ!?

氷華

うん!それでもいい!

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店主

作り方聞いてくれるとはおじちゃんも嬉しいな〜

店主

〜〜〜

氷華

きいてくれた!?氷鶴おねーちゃん!

伊織 氷鶴

きいたよ〜!砂糖ちょうど家できらしちゃってるんだよね、

氷華

じゃあかわないと!

伊織 氷鶴

そうだね、だけどお姉ちゃんもうお金もってないの、だから今度でもいい?

氷華

いやだ!いまがいい〜!

氷華

いまたべたいの!こんぺーとう!

あの時、わたしが我儘を言わなかったら

あんな事にはならなかったのに

伊織 氷鶴

じゃあ、氷鶴お姉ちゃん家帰ってお金持ってくるね、それでいい?

店主

氷鶴ちゃん、貸すって!いつもお世話になってるんだし!

伊織 氷鶴

いえいえ、申し訳ないので大丈夫ですよ!

店主

ほんとに?氷鶴ちゃんがそんなに言うなら止めないけどさ…

伊織 氷鶴

大丈夫ですって!氷華をおぶって行かないならすぐ家につける距離ですし!

店主

気をつけて行くんだよ〜

氷華

氷鶴おねーちゃん、わたしもいく!

伊織 氷鶴

だめだめ、もう日も暮れてるし雲行きも悪くなってるからお姉ちゃん1人で行かなくちゃ。

店主

気温も下がって雪が降ってくると山を登るのも大変でしょ?だから氷華ちゃん、待ってよう?

氷華

はーい、

伊織 氷鶴

じゃあ、いってくるね!氷華!
いい子に待ってるんだよ〜

氷華

きをつけてね!氷鶴おねーちゃん

ぽつ、ぽつ

氷華

おじさん、あめふってきた

店主

ほんとだ、大丈夫かね、氷鶴ちゃん

氷華

でも、あとすこしでかえってくる時間だよ!

店主

そうだねえ、もう少しおじさんとお店の中で待ってようか

氷華

うん!

伊織 氷鶴

ただいまー

伊織 氷鶴

って、だれもいないの?

伊織 氷鶴

お母さん、お父さん?

おかしいな、この時間は二人ともいるはずなのに

伊織 氷鶴

あ、はやくお金もっていかなきゃ

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︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎

伊織 氷鶴

、!?

居間に続く扉を開けた瞬間、

あの時、私達家族を襲った鬼が

引き取ってくれた親戚の両親を喰っていた

自分の心の奥底からぐつぐつと何かが湧き出てきた

もう1人いたのか?

喋りだした瞬間、わたしは瞬時に

おそらく親戚の叔父さんが使い、玄関に置いた 猟の時に使う散弾銃を手に取った

おうおう、今お前も喰ってやるから落ち着けよ。

伊織 氷鶴

…っ、

冷や汗が自分の背中を伝った

でも、ここでやらなきゃ自分も喰われる

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ドンッ、

鋭い銃声が響き、命中したかと鬼に目線を向けようとした

伊織 氷鶴

なん、で、

心臓から少し右に命中していた

はずなのに、

わたしが顔をあげた頃にはその部分だけ 再生していた

残念だったな、そんな道具如きで倒せる相手じゃねーぞ

目の前の景色が白く霞んでいく

ああ、わたし

ここで終わりなんだな、って

伊織 氷鶴

氷華に金平糖、つくってあげたかったなあ

伊織 氷鶴

ごめん、ごめんね

伊織 氷鶴

こんなお姉ちゃんで…

伊織 氷鶴

氷華なら、わたしがいなくても強く生きていけるかな…

最後までずっと、ずっと氷華のことが 頭から離れなかった

わたしには、

いやわたしたちには

お互いかげがいのない存在だったから

霧に包まれた私の胸懐

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