一覧ページ

俺は、大好きな人に嫌われています

第14話 - 溢れる

1,270

2024年12月11日

#mfdn

#krpt

#crpt

わわ

先生

入れ、

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

…、

先生

…さっきの騒動、

先生

お前がやったんだろ？

半分間違って、半分あっています

佐野が大湖奈を殴っていて、

それを、俺は止めるために佐野を殴っただけです

先生

嘘つけ、

先生

佐野はさっき見ていたら弱り切っていて、とてもそんなことができる状態じゃなさそうだったぞ

いや…先生大丈夫ですか？

佐野が殴ってから、俺が佐野を殴ったんです

先にアイツがやっていたのだから、何の不思議もないですよ

先生

言い訳をするなｯ💢

…は？

こいつ、日本語通じてる？

…あぁ、俺、こいつの目につけられてんのか、

これ、何言っても無駄だな、

黙って話聞いてよ、

～そのころ、保健室にて…～

ん”ん…

あっ、どぬｯ！

えと、さん…？

な、何があったの…？

佐野朝陽が、どぬを殴って、

どぬは倒れたんだよ

そう、なんだ…

ごめんね、ありがとう！

そう言って、俺はベットから体を起こし、

ソファに移動した

いやいや、全然、

実質的に助けてくれたのはもふくんだけだったし

…え？

も、もふくん…?!

うん、もふくん

それは…ないよ、

いや、そうだよ

私も少しだけ見えたし、クラスの人たちもそう言ってた

え…？

俺、嫌われてるんだよ…？

…ちょっと、昔の話をするね

えっ…？う、うん、…？

そうして、唐突に、

なにの脈略もなく、えとさんは話しはじめた

前に、私には幼馴染が2人いたって話したの、覚えてる？

うん、覚えてるよ！

その二人の話なんだけど、

一人は、めっちゃ真面目で、ツンデレで、頭が良い男の子で、

でも、ふざけることもよくあって、優しかったんだ

で、もう一人は、

キツネの耳と尻尾がついた、ものすごく可愛い男の子で、

よく、女の子と間違えられてたっけ、ｗ

天然で、少しドジなところもあったんだけど、

その子も本当に優しくて、

困っている人を、放おって置けない性格だったっけ

…?!

よく、遊んだんだよね〜、

今の家のちょっと離れた場所にある公園、

そこで、よく遊んでたんだよ、

いろんなことを相談したりもして、

あの場所が、いつもの集合場所だったっけな、

ッ…、

俺と、もふくんの特徴とにてる…？

天然は違うと思うけど、！（そんなに抜けてないし！）

ドジはその通りだし、

もふくんも、めちゃめちゃ優しいし…

えとさんの言う公園って、俺が消えようとした公園だよね…？

…そういえば、もふくんが公園に傘を持ってきてくれた日、

あれ、なんで場所がわかったんだろ？

前、深夜で襲われたときの公園を探すのが普通じゃ…？

俺も、その時まで存在を知らなかったんだし…

…なにか、おかしい…

…なにか、隠してる…？

忘れてる…？

…そういえばもふくんは、

なんで、「どぬちゃん」って呼ばれることを嫌がるんだろ…

どぬちゃん、

どぬちゃん…

mf幼少期

『どぬちゃん！』

dn幼少期

『もっくん！居たぁ！』

et幼少期

『もう、置いてかないでよ！』

mf幼少期

『ｗ、ごめんって』

mf幼少期

『ﾆｺｯ』

ッはっ…！

…思い出した？

”どぬ”

…えと、ちゃん…？

うん、

そうだよ、”どぬちゃん”

っえｯ…

…どこまで思い出した？

…ほとんど、全部ｯ…

…よかった、

でも、なんでっ、

なんで、俺は記憶がなくなってたのか、

…なんで、俺は、

”もっくん”に嫌われるようになったのかが、

わからない…

…そっ、か、…

なんで、

なんで…？

あんなに、笑っててくれたのに…

俺が、忘れちゃったから怒っちゃった…？

ねぇ、

謝るからｯ…

なんでｯ…

すぅっ、と頬に涙が一筋だけ伝えていくのがわかった

溢れた涙は、

俺が捨ててしまった思い出の欠片だろうか、

それとも、

こらえられない想いだろうか、

その時、

＜ｶﾞﾗｶﾞﾗ

あれ？誰だろ、

隣、生徒指導室だよね

うん、

こちらに歩いてきて、

保健室の中を覗き込み、

目を合わせてしまった人物に驚いた

もふ、くん、…

…何日ぶりに呼んだのだろう、この名を

俺の口は、震えていた

ｯ、…

もふくんは逃げようとしたのか、後ろに少し下がったが、

無駄だよ、もふくん、

もうどぬは、

ほとんど全部思い出した

っ、…

…、

もふくんは諦めたように、部屋の中に入ってきて、俺の座るソファの前に腰を下ろした

もふくん、と口の形だけが喋る

彼は顔を上げ、俺の目を見た

その瞳は、

悲しみと後悔、切なさに揺れていた

…もふくんが、軽い嫌がらせを受けていたところから、説明してほしい

あの時から、向き合えてなかったでしょ、全員

ちゃんと、話そうよ、…

そう言ったえとさんの声も、芯が通っていながら震えていた

俺はもう一度、もふくんを見つめた

そしたら、

あの時とはまるで変わった、

大人びて、少し悲しそうな笑顔で笑いかけてくれた

俺は、大好きな人に嫌われています

作品ページ

次の話を読む

この作品はいかがでしたか？

1,270

9件

やっとわかった！えとどぬもふ幼馴染とか可愛すぎる！もう尊すぎてやばい！！、！最高すぎた！神だー、！

先生？人の話をお前は聞けないのかな？ちゃんと聞けよ？♡ あと、もふどぬのせいにするやつは全員ぶちこ♡♡からなっ！先生〇ろす🔪

先生至急、先生指導室へ来てください。

わわ

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

俺は、大好きな人に嫌われています

第14話 - 溢れる

作者の他の作品すべて見る

#mfdnの新着小説
一覧

関連するタグ

俺は、大好きな人に嫌われています

第14話 - 溢れる

作者の他の作品すべて見る

#mfdnの新着小説一覧

関連するタグ

#mfdnの新着小説
一覧