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~養護施設~ B1エリア

リリー

……。

アマリス

いや〜、
思ってた以上の
数だねぇ…。

アマリス

(まぁ、そんなに
強くないけれど、
厄介なのは…。)

ガアァァッ…

地面に散らばった 身体の一部がうねうねと動き、 アマリスの方へ近づいている。

アマリス

(四肢を分断しても、
脳を破壊しても
動き続けている。)

アマリス

(原因は
地面全体から感じる
広範囲魔法だろうね。)

アマリス

(となると、
この空間自体が…)

パチパチパチッ

アマリス

……。

ふと何処からか 手をたたく音が聞こ始めた。

第64話

『死を弄ぶ者』

パチパチパチッ

君、凄いね~!

一人でこの数を
片付けるなんて
最高記録だよ!

ウィーン…

なにかの機械が作動し、 空間の斜め上に 映像が映し出される。

すぐに
やられちゃうかなって
思ったけれど、

君なら楽しませて
くれそうだね~。

アマリス

…君は誰だい?

どうも、
こんばんは!

僕はここの
西エリアの
管理者であり、

夢川

この施設の幹部で
研究者の一人の
夢川蓮で〜す♪

養護施設幹部 研究担当 夢川 蓮(ゆめかわ れん)

夢川

相手した感想は
教えてくれる??

夢川

今後の参考に
したいからね~♪

アマリス

う〜ん、
対して手応えが
ないね…。

アマリス

身体をバラバラに
しても動くってのは
厄介だけれど、

アマリス

動きは遅いし、
ただ噛みつこうと
してくるだけだからさ。

アマリス

後、腐った血と
匂いが服に染み付く
のが不快だね…。

夢川

あ〜、それは
分かるよ〜。

夢川

腐敗の匂いって
きついもんね…

夢川

洗っても
なかなか落ちないし…

夢川

あっ、
僕の香水貸して
あげようか?

夢川

少しはマシになると
思うけれど、

アマリス

いや、自分の
持ってるからいいさ。

アマリス

ところで、
どんな香り?

夢川

バニラだよ。

アマリス

へぇ、
そうなんだ…。

夢川

君は意外と
冷静なんだね…。

夢川

ここに来た人は、
怯えたり、
発狂したりするのに…。

夢川

そういえば、
君は街の警察官に
見えないんだけど?

アマリス

警官ではなく、
緊急魔法医だね。

夢川

何それ?

アマリス

緊急現場の警官が
怪我した際に
駆けつける医師であり、

アマリス

または状況によって
戦闘に加担する医師。

アマリス

でも、人数は
今だに2人だけで
大変でね~。

夢川

じゃあ、
さっきの人は
仲間さん?

アマリス

あの女性は別の
チームの友達さ。

アマリス

僕の仲間は
身長は約150cm、
茶髪でお団子ヘア、
緑色の眼の女性。

アマリス

おそらく白衣を
着てると思うんだけど、
どこかで見てないかい?

夢川

あ〜、西エリアの
監視カメラで
見たね。

アマリス

君の仲間達、
一瞬でやられちゃった
じゃないかい?

夢川

そうなんだよ~。

夢川

それに、
監視カメラが壊れて
見れなくなっちゃった。

夢川

後、彼女以外にも
別の場所に刀を
持った人がいてね、

夢川

強すぎて
配置した下っ端が
全然役に立たないだよね。

夢川

計画的には
敵の数を分散にして
一気に始末だったんだけど、

夢川

もう西の
地下エリアは
壊滅状態。

夢川

最悪~~。

アマリス

そりゃ、
大変だねぇ…

アマリス

(やっぱり、
闇ちゃん達が
飛ばされたのは
故意か。)

アマリス

(それと、
刀を持った人って
多分、鬼ちゃんだね。)

夢川

ところで、
君の名前は?

アマリス

僕はアマリリス・
クラスターさ。

アマリス

こっちはリリー。

リリー

……。

夢川

その人形、
どうやって
動いてるの?

アマリス

僕の魔法さ。

アマリス

対象に魔法を付与して
操る、もしくは
指示する。

アマリス

後、事前に
指示を組み込む事も
可能だね。

夢川

対象は人形?

アマリス

意志のない物なら
簡単に付与できるよ。

夢川

へぇ、便利~!

アマリス

君のあれも
魔法だろう?

アマリス

しかも、
空間魔法が使われてる
と思うんだけど、

夢川

ふふっ、そうだね。

映像が動き、 何らかの機械の上に 開かれた状態の本が映る。

アマリス

(魔法書か。)

夢川

ある魔法の呪文を
この本に触れて
唱える。

夢川

そして、
僕の作った機械を
通して使えば、遠隔で
発動出来るんだ~。

アマリス

…なるほど。

アマリス

ちなみに
君はその本の
文字は読めるのかい?

夢川

全く読めないね。

アマリス

(まぁ、年は
まだ若そうだし
当たり前か。)

アマリス

読めないのに
どうして使えてるんだい?

夢川

呪文を教えて
もらったんだよ。

夢川

その人は
銀髪の男性で
変わった服装をしてたね。

夢川

僕の研究室に
勝手に入ってきてて、
これを渡してきたんだ。

夢川

『君の欲望を満たす
最高の代物だろう』
って、

アマリス

へぇ…

夢川

今でも謎なんだよね。

夢川

目を離した隙に、
音もなく
消えてたし…

夢川

でも、
言ってたとおり
これは最高だよ~♪

夢川

まぁ、
難点としては
魔法の解き方が
分からない事かな?

アマリス

それ、
やばくないかい?

アマリス

地上に漏れたら
大変な事なる気が…

夢川

あぁ、そこは
大丈夫!

夢川

その空間から出たら、
死体に戻るんだ。

アマリス

(なら、安心か。)

アマリス

(しかし、
変に使われると
大変な事になるかね。)

アマリス

ところで君は今、
どこにいるんだい?

アマリス

直接会ってゆっくり
話したいんだけどさ、

夢川

残念ながら、
それは出来ないね。

夢川

敵が来たら殺すように
言われてるんだ。

夢川

まぁ、一人
逃がしちゃったけどね~、

アマリス

地下エリアの
管理者は君一人かい?

夢川

うーん、東に
もう一人いるけど…
あの人は協力的
じゃないからね。

夢川

あっ、でも
Cエリアのは
ある意味協力的かな?

アマリス

ん?

夢川

僕の実験の失敗作。

夢川

いや、一応は
成功したんだけど、
暴走し始めてね、

夢川

今ではエリアに
入った人間を無差別に
殺す殺人鬼なんだよね…。

夢川

今日も何人か
そこに入って
犠牲者が出ちゃったし…

夢川

まぁ、次は
君の仲間が
犠牲者になるかもね?

アマリス

……。

夢川

まぁ、助けに
行くなんてできないね。

夢川

君は今日、ここで
死ぬんだから~♪

ウィーン…

ガコンッ

ウウゥッ…

それぞれの街の模型のドアが 上に上がり、鉄格子が現れる。

そして、 鉄格子が開き中から 身体が腐敗している犬達が 3匹現れる。

ガルルルッ…

夢川

じゃーん、
新種ゾンビ~。

夢川

まぁ、別の研究で
死んだ犬を
再活用してるだけ
だけどね~。

アマリス

(死体があれば、
この空間は動くもんね。)

夢川

あっ、噛まれたり
引っ掻かれたり
しない方がいいよ?

夢川

牙と爪に
僕の魔法を
付与しててね、

夢川

傷ついた部分から
どんどん腐って
ゆっくり死ぬ事に
なるからね~♪

ウゥッ!

ダッ!

黒い犬がアマリスに向かって 飛びかかり、 彼はすぐさま右に避けた。

シュルッ!

アマリス

ッ!

黒い犬が口を開けた瞬間、 中から何かが飛び出し アマリスは首を左に傾けかわす。

アマリス

(…犬の舌が
伸びた。)

ガゴンッ!

アマリス

シュルッ!

バキッ!

アマリスが振り向いた直後、 舌についた建物の壁の一部が 破壊され彼に向かって 倒れてきた。

だが、 咄嗟に 彼が片手で壁を支える。

アマリス

(…カエルのような
粘着性のある舌か。)

アマリス

(研究で
改造されたのかね。)

ググッ

アマリス

(それに引き寄せる力も
意外と強い。)

アマリス

(普通の人間なら
耐えきれないだろうね。)

アマリス

ッ!

ブンッ!

壁を支えるアマリスの前に リリーが飛んできて 剣を振るう。

すると、黒い血が空中に 飛び散り、数秒後 離れた場所に白い犬の姿が現れる。

アマリス

(もう一体は
姿を消す感じだね。)

アマリス

(まぁ、匂いが
強いから近づいたら
分かりやすいけれど、)

グッ!

シュルッ

アマリスは勢いよく、 支えていた壁を押した。

すると、犬はすぐさま 壁につけていた舌を離す。

アマリス

(残念、
引きちぎろうと
思ったのに…。)

アマリス

(…さっき見た時の
数は3匹。)

アマリス

(もう一体も
見る限りいないから
透明化してるのかね。)

アマリス

……。

ガシッ!

突如、 アマリスが右腕を 勢いよく真横に突き出す。

アマリス

…二度目はないよ。

ウゥゥッ!

アマリスの右手に 口を捕まれて宙を浮く 茶色の犬が出現する。

アマリス

(…この犬が
三体目か。)

ガルルルッ!

ダッ!

シュッ!

ドゴンッ!

先程の壁の破片が アマリスに向かってきた 黒い犬に勢いよくぶつかる。

そのまま一緒に飛ばされ 建物の壁と破片と 挟まれた状態で固定された。

アマリス

(さっき倒れてきた
壁に魔法を
付与したんだよね。)

アマリス

(このまま
動けないように
挟んでおこう。)

ウゥッ…ウゥッ!

アマリス

君は戻って
もらおうかね。

ブンッ!

アマリスは掴んでた 茶色の犬を 思いっきり投げる。

茶色の犬は出てきた 鉄格子の中に勢いよく入り、 待機していたリリーが 鉄格子の扉を閉めた。

アマリス

(さて、あと一体…)

アマリス

(あ〜、また見え
なくなってるよ。)

アマリス

(とりあえず、
あれを使おうかね。)

ポワッ

アマリスは近くの 建物の中にある 槍や手斧に順に触れ 魔法を付与する。

アマリス

(匂いからして
だいたいあそこかな?)

シュッ!

ガギッ!

槍がひとりでに飛び、 地面に突き刺さる。

アマリス

外したか。

アマリス

(匂いだけでは
当てるの難しいかね?)

アマリス

(避けるの早いし…)

リリー

……。

ブンッ!

ボコンッ!

アマリス

ッ!

リリーがアマリスの横から 大きな袋を投げた。

それは地面に着地した瞬間に 白い粉に空中に霧のように 舞い上がり、地面に 広がる、

アマリス

…小麦粉かい?

リリー

……。

アマリス

(これなら、
わかるだろうね…)

…スッ

白い粉が霧のように なっている中、 不自然な位置に小麦粉が積もる。

さらに白い粉の広がった 地面に足跡がついている。

ポワッ

シュッ!

斧が犬に攻撃するが、 犬は容易く回避される。

だが、

シュッ!

グチャッ!

白い犬の 背後から槍が飛んできて、 背中から腹部に 貫通した。

さらに、複数の斧が 回転しながら勢いよく 飛んできて白い犬の身体に バラバラに突き刺さる。

白い犬はそれでも動くが、 斧と槍が犬の身体を通して 地面に深く刺さっているため 身動きが出来なくなった。

アマリス

これで完了。

うぅぅっ!

アマリス

…おや、

アマリス

(挟んでる壁にヒビが
入って来ている。)

アマリス

(壊れるのも
時間の問題か。)

アマリス

(…なら、
こうしようかね。)

夢川

…なかなかやるね。

夢川

でも、
磔にするだけじゃ
意味ないんじゃない?

アマリス

まぁ、そうだね。

アマリス

でも、
いちいちバラバラに
するのは時間かかるし
疲れたさ。

アマリス

まだ、ここに
死体を送るかね?

夢川

君が死ぬまで
送るつもりだよ。

夢川

用意しようと
思えば、まだまだ
いるからね~。

アマリス

…自分の手で
殺そうとは
しないんだね。

夢川

だって、入ったら
襲われるもん。

夢川

僕、まだ死に
たくないし~。

アマリス

…まぁ、君なら
すぐに餌に
なりそうだもんね~。

アマリス

弱そうだし…

夢川

…は?

アマリス

君から強者感が
微塵も感じないんだよね…。

アマリス

それに、
自分の魔法は
少ししか使い
こなせていないし、

アマリス

その魔法書もさえも、
上手く使えず
彼らも指示できていない。

アマリス

なのに、
自分が支配している
と勘違いし、
安全な場所で愉悦に
観察する君の姿、

アマリス

実に愚かで
滑稽だよ。

夢川

……。

アマリス

おや、気に障って
しまったかね?

アマリス

それなら良かったよ。

アマリス

君の笑顔は
不快だったからねぇ~。

夢川

…お前…

アマリス

あ、そうだ
1つ忠告しておくよ。

アマリス

君が常にこの場を
支配してると
思わない方がいい。

アマリス

思い込みは
君に苦痛と恐怖を
与える事になるだろう。

夢川

ぶっ殺してやる…

アマリス

やれるものなら
やってみるといいさ。

アマリス

まぁ、出来ない
だろうねぇ~?

夢川

チッ

シュー…

地面から白い煙出てきて、 辺りの視界を遮る。

ヴィーン…

ガコンッ

アマリス

(…別の個体が
放たれたようだね。)

アマリス

(うーん、
どうしようかね?)

アマリス

(彼がいるのは
おそらくここの下。)

アマリス

(そこへ
行く方法はあるには
あるけれど、)

アマリス

(その道通りに
進めば危険だろうね。)

アマリス

(ここから地下に
直下で破壊は疲れるし、
時間かかるし…)

アマリス

(それに、
壊してる間に
逃げられる
可能性がある。)

アマリス

…ん?

アマリスは 何かに気づき、辺りを見渡す。

そして、ある方向へと 視線を止め、 不意に 笑みを浮かべる。

アマリス

あぁ、なるほどねぇ…

リリー

……。

アマリス

頼んでいいかい?

リリーはアマリスの頼みに 答えるように親指と人差し指で 輪っかを作り、OKサインをする。

アマリス

じゃあ、
二手に分かれようか。

アマリスとリリーは 別々の方向を向く。

アマリス

合図で出るよ。

アマリス

3…2…1…

ダッ!

アマリスとリリーは 同時に正反対の方向に 走り出した。

アウゥッ!

ガシッ!

ブンッ!

アマリスは正面から 向かってきた犬の首輪を掴み、 横に投げる。

すると、横から 襲いかかろうとした 2匹の犬に直撃し怯んだ。

ガウッ!

ウウゥッ!

一方、リリーの方では 二匹の犬が現れ、 飛行する彼女の後を追って行った。

アマリス

さて、
確かこの先に…

アマリス

お、あった。

アマリスは何かを見つけ、 その方向へと走り出す。

その後を 3体の犬が追いかける。

アマリス

(この感じなら
追いつかれ
なさそうだね。)

…アアァァッ…

アマリス

…おや?

建物の角から 複数の腐敗した人間達が 現れ、アマリスの方へと ゆっくり近づき始めた。

アマリス

あー…

アマリス

(…追加されたのは
犬だけじゃなかったんだ。)

アマリス

(さすがに
全員相手するのは
疲れる。)

アマリス

…これ、
使って見ようかね。

ブンッ!

コツンッ!

アマリスは羽織っている 上着に手を入れ、 球体を取り出し正面に投げた。

球体は透明で青い花が 入っており、の敵の群れの 足元にコロコロと転がる。

アマリス

(この前、
遊んだ後に
回収したんだよね。)

アマリス

(まぁ、使うのは
初めてだけど、)

アマリス

…解錠。

ポワッ

透明なカプセルが ひとりでに開く。

そして、敵の一体が 青い花を踏み潰し、

パキパキッ!

直後、氷が地面に 広がり周りにいた ゾンビが急速に凍る。

アマリス

ッ!

アマリスは氷が足元に 来る直前に地面を蹴り、 空中を浮遊。

そして、 背後から来ていた 犬達は足元に氷に触れると、 そのまま凍り動かなくなった。

アマリス

危な…

アマリス

(…自分まで
凍るところだった。)

アマリス

(花一個で
ここまでの威力、
物凄い。)

リリーの持つ魔法 「魔の花」

相手の魔力や血を吸収する事で 成長する。花には吸収した ものが溜まっており、

魔力の場合、 花が衝撃を受けると 吸収した魔法の効果を 周りに発動する。

アマリス

…はぁ…

アマリス

(ちょっと
動き過ぎて疲れたね。)

アマリス

(まぁ、休むのは
終わらせてからだね。)

アマリスは 建物の前で止まり、 鉄格子の中に入る。

ポワッ

ガラガラッ!

アマリスの足元に赤い魔法陣が 展開された直後、 鉄格子が閉まり、音を立てながら 下へと降りて行った。

ヴィーン…

ガチャン…

アマリス

…ついたか。

アマリス

(匂いが酷すぎるねぇ…)

アマリスの乗った箱が 止まると鉄格子の扉が開き、 アマリスは出る。

出た先は廊下となっており、 その道中、両側に 鉄格子の扉が複数 設置されている。

アマリス

(上のエリアの
為の死体の保管庫か。)

アマリス

(まるで牢屋
みたいだ。)

アマリス

……。

アマリスは突然、 足を止め、檻の 方を見つめる。

その檻には若い女性と 小さい男の子の死体があった。

アマリス

(…最初から
感じたとおり、か。)

アマリス

(一体、何が
面白いんだろうねぇ…。)

アマリス

……に……はしない。

アマリスは真顔で 何かをつぶやくと、 視線を逸らし、道なりに 進み出した。

コツコツ…

アマリスの靴の音が 空間に反響する。

アマリス

(行き止まりでは
ないね。)

アマリス

(おそらく、
目の前の壁は
扉…)

ガコンッ!

アマリス

おや?

突如、アマリスの後方で 石の壁が急激に降りてきた。

それにより、彼は 小さな空間に閉じ込められる。

夢川

…ここまで生きてるとは
思わなかったよ。

アマリス

(この声は…
名前忘れたけど、
さっきの人間か。)

アマリス

(ここでは音声
だけのようだね。)

夢川

…でも、君は
もうおしまいだよ。

夢川

今からそこに
毒ガスを放出する。

夢川

一度吸ってしまえば、
全身に強烈な激痛を感じ、
苦しみながら死ぬ。

夢川

それも長い
時間をかけてね?

アマリス

へぇ…

夢川

アハハッ、
まだ上で死んだ方が
ラクだっただろうねぇ~?

夢川

かわいそうに~。

夢川

でも、
さっきの悪口を
謝ってくれるなら
すぐ銃で殺してあげるよ。

アマリス

え〜、
絶対に嫌だねぇ~。

夢川

…チッ…、
それならここで
苦しめ。

アマリス

…フフッ、

夢川

…さっきから
何笑ってるの?

夢川

お前、今から
死ぬんだぞ?

アマリス

絶対絶命な状況?

アマリス

…まぁ、君から見れば
そうだろうねぇ?

アマリスは怪しげな笑みを 浮かべたまま、監視カメラの 方に顔を向けた。

夜猫依頼事務所~厄災の魔女~

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