注射を刺されてからの記憶が一切ない。
何かを言わされたことは覚えている。
が、肝心なところは全くもって思い出せない。
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頭痛と吐き気。
気持ち悪くて仕方ない。
ガタッ
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また、酷い仕打ちをうける。
ガチャッ
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抱きしめられ、た、
🌟?
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🌟?
あたまが、われ…、そうだ、
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背中に回されている手がぎゅっと強くなる。
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🌟
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僕の目の前にいるのは"もう1人"の彼
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体の震えが止まらない。
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彼は違う。
だけど、
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一体全体、どっちが"ホンモノ"の天馬司なのだろうか。
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🌟
🌟
🌟
にげる、?
にげれる、?
でも、そうなると司くんは一人ぼっち?
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何考えてるんだろう、
彼は1人になって当然だろう、?
こんなことしてきてるのに、
🌟
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1人にしていいの、?
え、?
彼、すごく泣いてるよ、
何、言ってるのさ、
君が離れていったら彼は1人で生きていくんだよ、?
ひとり、で、
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🌟
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言葉が詰まる。
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気持ちが渦をまく。
だけど、良いの?1人だよ?
🌟
🌟
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いいの、かな、
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開きっぱなしのドアに向かって走り出す。
もう、そんなことどうだっていい、
とにかく逃げなきゃ、
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彼の方を見るが蹲って泣いていた。
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一言残して外をめざした。
あーあ、
🌟?
そう、何も知らずに、ね?
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逃げなきゃ、
逃げなきゃッッ、
玄関の扉に手をかける
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何故か異様な寒気がしたが扉を開けた。
今思えば、ここの時点で"間違い"だったんだろうな、
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今は一体何月何日だろうか、
ましてや、僕はあそこにどのくらい居たんだろうか、
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体がフラフラする。
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逃げることに必死でこの後のことなんて一切考えていない。
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どこか、どこか隠れる場所は、
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あの人、なら、
僕を分かってくれている、彼女なら、
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歩き慣れた道を確かめるようにして走る。
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いつもなら近いはずなのに今は遠く感じる。
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小さな希望を持って。
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恐怖と焦りから汗がポタポタと落ちる。
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ピンポーン
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半ば諦めかけていた時だった。
?
?
🎈
玄関の扉が音を立てて開く。
?
🤖
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そう僕が信頼している彼女。
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寧々の目が揺れる。
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手を引かれるまま、懐かしい家の中へ入っていった。
寧々の手が震えているように感じたが気のせいだろうか、。
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昔から何一つ変わっていないはずなのに、
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何故か不思議と怖くって。
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きもち、わる、い
いさんが、こみあげて、
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おこられるッッ、
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寧々がこちらに近づき、隣に座ってくれる。
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こんな優しい言葉、久しぶりに聞いたな、
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ビチャビチャッ
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涙が止まらない。
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🤖
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温かい体温に包まれる。
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こんなにも人って温かかったっけ、
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ずっと、塞ぎ込んでいた言葉達がポロポロと出てくる。
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お願い、
ぼくを、たすけて、
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どのくらい話したか分からない。
何を伝えたかったかさえも。
でも、きっと寧々なら分かってくれる。
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小さい頃から一緒にいた寧々なら、
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🤖
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あ、れ、
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思いっきり抱きつく。
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こんなにも安心できる言葉があるだろうか。
涙を拭う。
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どれだけ安心しても今の状況は変わらない。
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🤖
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信じられない言葉に唖然とする。
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🤖
🤖
🎈
🤖
寧々の目がこちらを捉えて離さない。
いっしょ、…に、?
あーぁ、司くん可哀想ー
ひとりぼっちにするなんて悪いんだー
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きっと泣いてるだろうなー
だ、れ
せっかく、ひとりぼっちの君を見つけてくれたのに
なんの、はなし、
情けないよねー
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🎈
🤖
かわいそー
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いやだ、やっとにげれるんだ、
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もう後戻りなんてできないから、
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後悔なんてしない、よ?
○月__✕日(3日目) 最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ。 信じていたのになぁ。やはりまだ足りなかったか。仕方のないやつめ。 帰ったら思う存分 "お仕置"してやるからな♡♡♡♡ ははは♡、さてどんなものにしよう♡その前にまず邪魔者を消さないとな♡
待っていろよ、類♡♡♡♡
コメント
4件
こっちが過呼吸なりそうだw
好きだああ