もしこれが、僕の妄想や、夢で終われるなら良かった。
でもこの気持ちをやめるには、もう遅い。
迷いが霧となり阻む“時”
風雅
あの日。お前と出会ってから
風雅
本当の気持ちかもわからないまま
風雅
加速してく気持ち
風雅
感覚。
風雅
四六時中、ずっと頭から離れない。
風雅
苦しいほどに、君を求めてる
愛莉
風雅くん?
風雅
お前に触れたい。
風雅
1分でも1秒でもいい。
風雅
お前に隣にいてほしい。
風雅
お前が俺にくれたこの気持ちが、たとえ幻でもかまわない。
風雅
ただ俺は、今自分の気持ちに、心に正直になる。
風雅
もう今までと同じような、弱っちくて、取り柄の1つもないような大西風雅じゃない。
風雅
自分に正直で
風雅
後悔はしない。
風雅
そんな大人になる。
風雅
そのためには
風雅
お前が必要なんだ。
愛莉
風雅くん…。
愛莉
風雅くんにはれっきとした取り柄があります。
風雅
え…?
愛莉
きちんと自分の気持ちを伝えられるんです。
愛莉
そこが本当にいいところで、私にはないところです。
俺は初めて、自分に正直になった。
でも、このまま終われない。それが現実だった。
どうって事ない、どうって事ないさ。
小さい頃から知っていた。
ただ、迫り来る現実に…
ぶちのめされただけだ。
風雅
ありがとう。
風雅
お前は、正直に生きろよ。
風雅
これは夢だったんだ。
風雅
この罠だけ
風雅
幻でもかまわない。
こうして、俺は夢から覚めた。
心地よさそうで、地獄のような。
そんな幻を見た。