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さき
さき
見渡す限り、一目見ただけで反社だとわかるスーツを着た奴らがうじゃうじゃいる。
刺青を入れている奴もいれば、ゴツい拳銃を堂々と持ち歩いている奴もいる。
反社の社交パーティーといえど、所詮はこの程度だ。
さき
さき
わたしは、近くにいたバーテンダーにおすすめを頼んだ。
バーテンダー
キリッとした目に黒のネクタイが似合う人だ。
手際よくドリンクを作るところに、見入っていると隣に人がいたことに気づかなかった。
さき
言葉を放ったと同時に、ドカッとわたしの隣に腰掛け、同じものをひとつと、バーテンダーに頼んだ。
わたしは、こいつが誰だかすぐに悟った。
さき
さき
蘭
自分のことを悟られているのにも関わらず、ニコニコと嬉しそうに答える。
さき
蘭
さき
さき
蘭
組織のことを探られているのに、とても悠長に会話している。怖くないのか、、?
さき
わたしが嫌悪感を出したいるとバーテンダーが、コトッとドリンクを差し出した。
蘭がニコッと笑うと
蘭
さき
と、逃げるように言い去ろうとした時
ガシリと、腕をホールドされ、
蘭
蘭
わたしが立っているので、比較的蘭が上目遣いになる。
さき
さき
はぁ、とため息を吐きながら私は渋々蘭と話をすることに同意した。
蘭
口角を上げて、本当に嬉しそうにこちらを見てくる。
さき