sha
…んー、…眠いな。
担当患者の居る207までに 足を早めて向かう。
ちゃらちゃらと、名札に付けた 患者が作ってくれたキーホルダーが 擦れる音が強く鳴り響く
今日は、どっちの性格なんやろうなぁ
なんて考えていると、病室につき ガラガラとドアを開けて彼の姿をみる
sha
だーいせんせ。
ut
…ん?なぁに?シャオちゃん
sha
そろそろ交代や。
sha
ロボロくんも久々に俺以外と話せて良かったやろ?
rbr
おん!!!
そうロボロが言うと少し眉を顰める 大先生
今日のお前は、何も知らないお前か。
ut
…じゃあね。ロボロくん、シャオちゃん
rbr
?…じゃあね!!
大先生を見送ったあと、 2人でお話をする。
sha
…あの人大先生って言うんよ。
sha
あ、今度彼奴が担当しとる患者さんに会いにいかん?
rbr
おん!…大先生の患者さん会い行きたいわ!
sha
そうやね。
rbr
…あ!!そーや!
rbr
シャオロンせんせ!これ!
渡されるのは、レジンで作られた 豚さんのキーホルダー
sha
お、…ありがとぉ、
そのキーホルダーを 自分の名札に付ける。ジャラジャラなるそれは何時まで増えるのかな。 なんて思いながらも、彼との思い出をずっととっておきたいとそう思った。
sha
ロボロくん。
rbr
ん、なんや?
sha
そろそろ俺は、仕事があるんよ
sha
やから、また後ででええ?
rbr
…ぉん。
分かりやすくしゅんと 小さくなる。犬かよ、…なんて思っていると、ふと声が聞こえてくる。
rbr
なぁ、シャオロンその前に少しええか?
sha
…んぉ、…急やな。ロボロ
rbr
シャオロン、お願いがあんねん。
sha
なんや、言うてみぃ?
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……皆とまたおりたい。
rbr
こんなおかしくなった俺やけど、…でも
rbr
また皆とおりたいねん。…
sha
…俺もその思いは一緒や、
sha
ロボロ、お前はあの時から変わっとらん
sha
可笑しくなってもない、
sha
あの時から変わったんは世界や。
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……シャオロンせんせ?なんの話?
いつもお前は急に変わるよな。 ほんま、…。驚くんよ。
sha
…んーん、何でもないわ。
sha
そんじゃ、また後でな
rbr
また後で!
sha
…
彼奴の病は、精神的なもん。 解離性同一性障害。所謂二重人格とか言うやつやな。ひとつの体の中に ふたつの心がある。 片方は、ロボロ。片方はロボロくん。 どちらとも、彼なのだ。
……ロボロは、あの時…。
gr
シャオロン。
考え事をしていると話しかけられる
sha
…んぉ、…グルッペン。
gr
…3つ先の満月の日に皆で集おう
sha
…ん、分かった。
sha
…あ、グルッペン
gr
なんだ?
sha
…俺さ、……皆でシェアハウスしたい。
gr
…考えておく。
sha
…ありがと、
皆でまた、…集まって、 わちゃわちゃして、…そんで、 楽しめれたらそれでええんや。俺は