一覧ページ

Stellar Symphony〜MIRAGE編〜

第3話 - 第3話 RAINY_GLOW

202

2025年05月28日

#🌃📖🕯

#一次創作

#参加型

#バンド

#音楽

#ドラマ

宵月シノ

解散後、透弥はコンビニに来ていた。飲み物を買わないといけなかったことを思い出したのだ。

久巳透弥

……。

久巳透弥

（ステラフェス、絶対に優勝しないと……。）

久巳透弥

（でも、そしたら──）

そんなことを考えながら、お茶のペットボトルに手を伸ばす。しかし、そのラベルがいつもと少し違うことに気付いた。

見ると、ラベルはとあるバンドの画像になっていた。

久巳透弥

これって──

？？？

あった、まさかこんな所にあったとは──！

？？？

……あ

久巳透弥

……え

透弥が手に取ろうとしていたお茶のペットボトルは、突如目の前に来た謎の男性が取っていった。

？？？

貴方……まさかRAINY_GLOWのファン……！？

久巳透弥

……RAINY_GLOW？

？？？

え、し、知らないんですか？

RAINY_GLOWのファン

俺はRAINY_GLOWのファンですけど……。

久巳透弥

……あ。

久巳透弥

もちろん知ってますよ。

久巳透弥

僕もRAINY_GLOWには前々から興味があるんです。

RAINY_GLOWのファン

ですよねぇ！

RAINY_GLOWのファン

いやぁ、やっぱりRAINY_GLOW！

RAINY_GLOWのファン

あれがまだ結成されたばかりのバンドなんて信じられませんよ〜！

RAINY_GLOWのファン

ステラフェスも出るそうですし、間違いなく本戦出場はRAINY_GLOWでしょうね！

RAINY_GLOWのファン

というか俺はそう信じてます！

久巳透弥

ありがとうございます。

久巳透弥

飲み物を奢ってくださるなんて……

RAINY_GLOWのファン

いえいえ！

RAINY_GLOWのファン

こちらこそありがとうございます！

RAINY_GLOWのファン

それは、あのペットボトルを譲ってくださったお礼です。

RAINY_GLOWのファン

貴方もRAINY_GLOWのファンだろうに……
本当にありがとうございます！

久巳透弥

（その場の流れで話合わせちゃったけど、
実は詳しく知らないんだよね……。）

久巳透弥

（僕達のライバル……っていう認識ではあるんだけど。）

RAINY_GLOWのファン

ところで、お兄さんのことどこかで見たことある気がするんですけど……気のせいですかね？

久巳透弥

……き、気のせいじゃないですかね？

RAINY_GLOWのファン

ははは、そうですよね〜。

RAINY_GLOWのファン

そういえば、この間のシングル聞きましたか！？

RAINY_GLOWのファン

いやぁ、あれは本当によかったなぁ……。

RAINY_GLOWのファン

特にこことここが最高で──！

久巳透弥

（や、やばい……）

久巳透弥

（全く話についていけない……。）

透弥が困っていたその時、背後から誰かの足音が聞こえてきた。

振り向くと、そこには──

春闇朔

……あ。

春闇朔

こんな所で何してんの〜？

久巳透弥

さ、朔ちゃん……！

RAINY_GLOWのファン

こんばんは〜。

RAINY_GLOWのファン

もしかしてこの人もRAINY_GLOWのファンだったり……！？

春闇朔

（RAINY_GLOW……？）

久巳透弥

い、いや……。

久巳透弥

彼女はバンドの名前くらいしか知らないらしくて……。

RAINY_GLOWのファン

そうなんですね〜！

久巳透弥

そ、それじゃあ僕はそろそろ帰ろうかな。

久巳透弥

飲み物、本当にありがとうございました。

RAINY_GLOWのファン

いえいえ、お礼を言うのは俺の方ですから！

春闇朔

……で、

春闇朔

結局あんな所で何してたん？

久巳透弥

コンビニに行って飲み物を買おうと思ったら、ちょうど取ろうとしたペットボトルがRAINY_GLOWとのコラボ商品で。

久巳透弥

最後の1本で、そしたらさっきの人が来て。

久巳透弥

別に僕は飲み物ならどれでもよかったから、それはその人に譲ったんだよ。

久巳透弥

それで「飲み物買いたいんですよね！お礼に奢りますよ！」みたいなこと言われて。

久巳透弥

コンビニ出ていつの間にかああなった。

春闇朔

コンビニ出てから端折りすぎ。

春闇朔

あーしがいて助かったね。

春闇朔

透弥、RAINY_GLOWのこととか全く知らないっしょ？

久巳透弥

だからどうするか考えてた。

久巳透弥

本当に助かったよ。ありがとう。

春闇朔

……ま、あーしも詳しくは知らないけど。

春闇朔

あーしらのライバルになりそうなバンド、ってことしか知らんし。

久巳透弥

僕も……。

春闇朔

あ、そうだ。

春闇朔

このこと2人にも報告しよ。

そう言うと、朔はスマホを取り出す。言った通り、2人──章介と渚にメールを送るためだ。

久巳透弥

な、なんで……？

久巳透弥

まぁいいけど。

数分後、朔はスマホをしまった。そして後ろを振り向きながら歩き出す。

春闇朔

よーし、送り終わった。

春闇朔

んじゃ帰ろ。

久巳透弥

そうだね。

透弥も、それに着いて行くように歩き始めた。

神田章介

（メール？）

神田章介

（朔から……。何かあったのかな。）

章介は、送られてきたメールの通知を押す。メールを開くと、朔が送ってきた文章を読んだ。

神田章介

へぇ〜……。

神田章介

そんなことがあったんだ……。

雨鏡渚

……？

雨鏡渚

（朔からメール……。）

朔から送られてきたメール。それを読むと、渚はため息をついた。

雨鏡渚

はぁ……。

雨鏡渚

……何してるんだか。

久巳透弥

（……結局、RAINY_GLOWってどんなバンドだったっけ？）

久巳透弥

（ライブとかイベントでも見たことないけど……いつから活動開始したんだっけ。）

久巳透弥

うーん……。

透弥はスマホを片手にそんなことを考える。そして、検索ボックスに「RAINY_GLOW」と打ち込んだ。

久巳透弥

……確か、この人達だよね。

久巳透弥

（なるほど……。）

久巳透弥

（まだ活動開始して2年目なんだね。
大体、僕達より少し遅いくらいか……。）

久巳透弥

……！

その時、RAINY_GLOWについての1件の記事を見つけた。透弥はそれを開いて読む。

久巳透弥

……。

久巳透弥

……頑張らないと、足元掬われちゃいそうだね。

“RAINY_GLOW新曲　ランキング首位独占”

春闇朔

RAINY_GLOW……。

春闇朔

（……新曲のランキング首位独占？）

春闇朔

……新たなライバルかも。

春闇朔

はぁ〜……。

春闇朔

（一般人の中でも結構有名なのか……。）

春闇朔

……ま、最終的に勝つのはあーしらなんだけどね。

この作品はいかがでしたか？

202

2件

RAINY_GLOW..... なんかやばそう(語彙力消滅)

宵月シノ

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Stellar Symphony〜MIRAGE編〜

第3話 - 第3話 RAINY_GLOW

作者の他の作品すべて見る

#🌃📖🕯の新着小説
一覧

関連するタグ

Stellar Symphony〜MIRAGE編〜

第3話 - 第3話 RAINY_GLOW

作者の他の作品すべて見る

#🌃📖🕯の新着小説一覧

関連するタグ

#🌃📖🕯の新着小説
一覧