今日も
いつものように
公園を散歩していたら
君に
出会った
桜の蕾を見上げて
微笑む君は
雪のように白い肌…
黒目がちの瞳…
まるで天使に見えた…
俺は
一目で恋に落ちて…
連絡先を書いた紙を
無言で渡し…
逃げた…
だいすけ
だいすけ
だいすけ
だいすけ
だいすけ
だいすけ
だいすけ
だいすけ
ピロン♬
だいすけ
だいすけ
だいすけ
だいすけ
だいすけ
だいすけ
はる
はる
連絡先を頂いた者です
はる
『はる』と言います
だいすけ
だいすけ
連絡先なんか渡して
だいすけ
だいすけ
だいすけ
だいすけ
だいすけ
だいすけ
『だいすけ』です!
はる
はる
だいすけ
だいすけ
はる
だいすけ
だいすけ
はる
だいすけ
だいすけ
はる
だいすけ
思ってた!!!
だいすけ
話してよ!!
はる
はる
だいすけ
俺は鶴高!!
はる
だいすけ
だいすけ
はる
だいすけ
はる
だいすけ
だいすけ
はる
はる
だいすけ
俺と遥は
毎日のように連絡をした
遥とのやりとりは
くだらない内容が 多かったが
俺にとっては
すごく楽しい日々だった
だいすけ
はる
だいすけ
だいすけ
投げてきてさ〜
はる
はる
だいすけ
だいすけ
怒鳴っただけ!
はる
はる
はる
だいすけ
だいすけ
だいすけ
はる
だいすけ
はる
だいすけ
だいすけ
はる
だいすけ
はる
だいすけ
はる
はる
だいすけ
はる
だいすけ
だいすけ
だいすけ
はる
だいすけ
はる
はる
はる
次の日
俺の馬鹿…
勝手に盛り上がって
勝手にふてくされて…
遥に会いたい…
遥の声が聞きたい…
淳
淳
何してんの?
だいすけ
だいすけ
淳
淳
淳
だいすけ
だいすけ
好きだ…
遥が…好きだ
でも
言えない
本当の気持ちを
言ったら終わる…
だって…
淳
淳
だいすけ
ピロン♪
だいすけ
はる
だいすけ
はる
会おうって
はる
だいすけ
だいすけ
だいすけ
困るよな!
はる
はる
理由があって…
だいすけ
はる
だいすけ
秘密があるし
はる
はる
あれ?
この流れ…
俺から距離置いてね?
俺…
本当に馬鹿だな
淳
淳
メールですか?
だいすけ
淳
だいすけ
だいすけ
淳
だいすけ
好きっていうか
だいすけ
淳
淳
どこの学校だよー?
だいすけ
淳
淳
淳
だいすけ
淳
淳
だいすけ
だいすけ
淳
淳
淳
その間違い笑うから!
だいすけ
だいすけ
だいすけ
腹の具合悪いみたい
淳
だいすけ
早退するわ
だいすけ
淳
淳
淳
淳
あいつ…
学校を出て
気付いたら走っていた
押さえつけていた感情が
爆発しそうだ
遥は男だ
初めて見たあの日
男だって分かっていたのに…
胸が高鳴って…
俺、おかしいのかな?
変なのかな?
こんな自分… 気持ちが悪い!!
でも
遥に会いたい
声が
聞きたい…!!
走って
走って…
気付いたら
たどり着いたのは…
あの公園
だいすけ
だいすけ
満開の桜
風にのって
ふんわり香る…
桜の香り
だいすけ
だいすけ
嘘だろ…
まさか
あの後ろ姿は…
桜を見上げている
あの 優しげな雰囲気は…
だいすけ
だいすけ
はる
はる
だいすけ
だいすけ
はる
はる
だいすけ
だいすけ
だいすけ
だいすけ
だいすけ
はる
はる
だいすけ
だいすけ
はる
ゆっくり
振り向いた遥は…
はる
はる
はる
だいすけ
だいすけ
なんで…
気付かなかったんだ…
遥の耳の
補聴器…
だいすけ
だいすけ
何か言えよ俺!!
動けよ口!
遥?なんだ?
スマホなんか出して…
ピロン♪
だいすけ
はる
ごめん
はる
はる
補聴器があるから
はる
話してくれたら大丈夫
はる
はる
はる
はる
だいすけ
はる
はる
いけないんだ
はる
気を使うだろうから…
はる
だいすけ
だいすけ
だいすけ
はる
だいすけ
連絡先とか貰ったら
だいすけ
返さないじゃん?
だいすけ
はる
はる
はる
だいすけ
はる
はる
この公園に来て…
はる
はる
この公園に来てたよね?
はる
はる
歩いていたり…
はる
大輔は楽しそうで…
はる
はる
元気になる自分がいた…
だいすけ
はる
はる
はる
はる
なりたかったんだ
だいすけ
だいすけ
はる
はる
はる
はる
はる
はる
朝から学校サボって
はる
はる
はる
はる
ごめんね
はる
良いから
だいすけ
はる
はる
俺の馬鹿野郎!!
自分の事しか
考えて無かった
遥が
こんなに悩んで
苦しんでたの
知らなかった
だいすけ
だいすけ
だいすけ
だいすけ
はる
だいすけ
だいすけ
聞いてくれないか?
はる
はる
だいすけ
だいすけ
はる
はる
だいすけ
声が小さいのか!
だいすけ
だいすけ
だいすけ
だいすけ
だいすけ
はる
だいすけ
だいすけ
はる
真っ赤になりながら
コクコク頷く遥は
とてつもなく 可愛かった
それから 遥に
『友達からで…』
という お返事と
『声が大きすぎる』
という お説教を頂いた
ずっと聞きたかった
遥の声は
澄んだ音色で
風に運ばれた
桜の香りが
2人を 優しく包んでくれた
君の声は桜の香り
fin