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四日目 : 分かりません 、 隊長 。
¦ 雛星 side ¦ ¦ in 医務室 ¦
# 雛 星 。
貼った湿布を軽く抑えてから 、 言う 。
# 神楽 。
# 神楽 。
湿布の貼られた腕を少し動かして見せる神楽ちゃん 。 すっかり 元気になった彼女を見て安堵する 。 何故 、 真選組でもない神楽ちゃんがここに居るのかと言うと 、 理由は簡単 。 「 病院代が浮くから 」 らしい 。 ここはボランティアでは無い 、 と 今まで 何度も 言っては来たが 何度行っても聞かないのでもう諦めている 。 まあ 、 神楽ちゃん の 反応が 可愛いし 、 嬉しいから良いのだけれど 。
# 雛 星 。
# 雛 星 。
胸を張って 拳を当てる 。 どやどや
# 神楽 。
少々 調子に乗りすぎたのか 、 「 有り得ない 」 とでも言いたげな表情をする神楽ちゃん 。 な 、 なんで … !?!?
# 雛 星 。
しかし 、 神楽ちゃんのそんな発言ではあたしはもう凹まない !! 漸く 彼女の毒舌具合に 慣れてきたのだ 。
# 雛 星 。
# 雛 星 。
# 神楽 。
# 神楽 。
物凄い勢いで 神楽ちゃんは キラキラと瞳を輝かせる 。
# 雛 星 。
そんな彼女を見て あたしも 自然と笑顔になり 、 酢昆布を手渡しする 。
# 神楽 。
# 神楽 。
# 雛 星 。
大好物を貰えて 気分は るんるんな様 。
# 神楽 。
# 雛 星 。
そう返して 、 神楽ちゃんを見送る為に 椅子から立ち上がり 医務室の襖を開ける 。
# 雛 星 。
# 雛 星 。
そこには 不貞腐れたような 、 拗ねた様なそーごが立っていた 。 無言 で 首根っこを掴まれる 。 なんか怖いんだけど … 。
# 神楽 。
神楽ちゃん が あからさまに嫌そーに言葉を漏らす 。
# 沖田 総悟 。
私の質問には答えてくれないのね … 。 てか 、 首根っこ掴まれて 宙に浮いてるから苦しいんだけど !
# 神楽 。
# 神楽 。
神楽ちゃんの言葉に うんうん と 首がもげそうなくらい 頷く 。
# 沖田 総悟 。
そう言い放ったかと思えば 、 凄まじいスピードで あたしを引きづりながら 廊下を走る 。
# 神楽 。
# 雛 星 。
あたしは そーごの意味のわからない行動に もう諦めて 、 引きずられながら 遠くなっていく彼女に 手を振る 。
¦ 雛星 side ¦ ¦ in 夜の見回り ¦
# 雛 星 。
そーごの手から 漸く開放されたあたしは 即座に質問してみる 。
# 沖田 総悟 。
何故か 、 そっぽを向いたまま 不満げな声色でそう言う 。
# 雛 星 。
# 雛 星 。
お礼を伝え 、 急いで 靴を履く 。
# 沖田 総悟 。
# 雛 星 。
見回りを始めて 少し経った時 、 珍しくそーごか声を掛けてきた 。 いっつもあたしばっかり話してるから 、 ちょっと嬉しいかも … なんて !
# 沖田 総悟 。
# 雛 星 。
そーごの質問の意図がよく分からず 、 返事が適当になってしまった … 。
それから 、 少し考えては見たが 、 何一つ分からず 思い切って そーごに直接聞いてみることに 。
# 雛 星 。
# 沖田 総悟 。
# 雛 星 。
あまりにも ぼそぼそ喋るので 、 聞き取れず もう一度 ! とお願いしたが 、 答えはNO 。
# 沖田 総悟 。
# 沖田 総悟 。
そう言う彼は いつの間にかいつも通りに戻っていて 、 ニヤッと悪そうな笑みを浮かべていた 。 やっぱり 、 そーごには笑顔の方が似合う 。
# 雛 星 。
# 沖田 総悟 。
あたしの質問には耳も傾けず 、 甘味処へ 足を急がせるそーご 。
# 雛 星 。
夕陽に照らされた彼の笑顔は 、 いつもより ずっとかっこいいものでした 。
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…… 嫉妬 、 したんでィ 。
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